【SALERS】キーワードは21!?高円寺で出会える本物の”USvintage”
古着の街・高円寺で、21年以上も続いている歴史ある古着屋「SALERS」。お店の周りは大きいガラス窓で囲まれていて、外からでも店内が見渡せるようになっています。
窓際には、アメリカの雰囲気を感じさせるサボテンや以前オーナーが乗っていたというバイクも置かれていました!
店内にはアメリカで直接買い付けてきた古着がずらり。一歩足を踏み入れただけでも圧倒されてしまいます。
今回は、そんな老舗「SALERS」でなんと21歳という若さにして次期店長に選ばれた松本さんにインタビューしてきました!
21歳という若さで次期店長に選ばれるなんてすごいですね!もともと古着がお好きだったんですか?
松本さん:なかなか古着屋さんで若い店長っていないですよね(笑)
このお店と僕、同い年ですね。
もともと僕の叔母が子供服のリサイクルショップを経営していて、小さいときから古着を着ていて、小学生の頃から自分で服を選ぶようになっていました。そこからずっと古着が好きで、もうその好きな古着を仕事にしようかなと。
働き始めてからは2年ほどですが、年齢に関係なくチャンスをもらえる環境に感謝しています。
お店の手前と奥では雰囲気がガラッと変わりますが、それぞれテーマがあるんですか?
松本さん:そうですね、うちはお客さんの層が幅広くて。たとえば古着初心者の方もいれば、本当にコアなものが好き、ヴィンテージ・古い年代のものが好きっていう方も多いです。
そういった方たちにも対応できるように、雰囲気で分けてそれぞれの部屋をじっくり見てもらえるようなつくりになっていますね。
あとは、店全体としてもインテリアにはかなりこだわっています!照明とかは向きとかにもこだわって、売りたい商品にスポットライトを当てたりしていますね。
香りにもすごくこだわっていて、仕入れに行ったときに買ったアメリカの芳香剤をつかっています。インテリアも全部アメリカの小物です。
めちゃくちゃ良い香りしますもんね!「SALERS」のお店としてのこだわりはどういったところですか?
松本さん:うちは社長とオーナーが毎月アメリカまで行って、ちゃんと一点一点自分たちで見てピックしています。
やっぱり長くお店を続けていると中間の業者が入ったりすることもあるのですが、今でも自分たちで実際に買い付けているっていうのが、こだわりでもあり強みかなと思いますね。
あとオーナーがこの前喋っていたのが、買い付けに行ったときに、「あ、これこの子に合うかも」みたいな感じで、常連のお客さんやスタッフを常にイメージしているそうです。
21年変わらず”自分たちで納得のいくものを仕入れていること”がこだわりです。だからこそ長く続いているのだと思います。
お店の雰囲気的にメンズ向けかと思ったんですが、女性のお客さんもいらっしゃるんですか?
松本さん:基本的にはメンズ店って形でやっていて、レディースは原宿(HUG&SUNKISS)っていうお店で、全部が全部メンズってわけではありません。
女性の方も来ていただいて大丈夫ですし、最近は女性のお客さんも増えましたね!
パンツもですが、レディースのサイズも幅広く取り揃えています!
幅広い層のお客様がいらっしゃる中で、接客に気をつけていることはありますか?
松本さん:まずは本当に基本なのですが「相手の目を見て話す」っていうのがひとつ。あとはいろんなお客さんが来てくださるんですが「元気になって帰ってもらおう」というのをモットーにしていますね!
古着屋さんって意外と接客するお店って少ないじゃないですか。うちはもう一点一点全部がおすすめなので、コーディネートも全部組めますし、お客さんが選んで手に取っているものの良いところも全部言えます。
特にうちはアメリカから仕入れてるので大きいサイズのものも多いですが、それをどう着こなすのかっていう提案もしていますね!
コロナの影響でお客さんは少し減りましたが、リピーターのお客さんに支えられています。そこは本当にうちの強いところですし、今後も大事にしていきたいところですね。
こうやって実際お話しするとイメージが全然違いますね!お写真だとクールであまりお話しされない方なのかなと(笑)
松本さん:よく言われますけど、実際はめちゃくちゃしゃべります(笑)
僕は店に1回でも来てくれたお客さんと喋ると、その方を覚えてしまうんですよね!
うちのスタッフ結構みんなそうなんです!
すぐ覚えて「あ!前も来てくれましたよね」「この間の続きの話しようぜ!」みたいな感じで、またわーっと話してっていう(笑)
「楽しくお買い物してもらえれば」っていうところは大事にしているところですね。
本当にしゃべりに来てもらってもいいので!(笑)
お店のインスタではラップで商品紹介されたりしていて、すごく面白いなと思ったんですが、今後もなにか面白い取り組みを考えてらっしゃったりするんですか?
松本さん:うちのお店は面白いことを常にやろうやろうって感じなので(笑)
今後は、またYouTubeをやろうかなと思ってます!ネット通販じゃないですけど、ライブ販売みたいなのもやっていきたいですね。
すごく面白そう!楽しみにしています!ちなみに松本さんが今注目している古着のアイテムってありますか?
松本さん:僕は個人的には「アウトドアもの」をどうかっこよく着こなすかっていうのはすごくハマっていますね。パタゴニアだったりL.L.Beanだったり、そういうアウトドアなものを普段のファッションに取り入れるっていうのもすごく格好いいなと思って、お客さんにも提案しています!
ファッションのインスピレーションはどこから取り入れているのですか?
松本さん:音楽がすごく好きで、R&Bとかヒップホップとかをめちゃくちゃ聴きますね。そういう年代のカルチャーからすごく好きになって、その年代の服を調べたりとかしています。
映画も好きで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はとくに好きですね!
あの一作品でいろんな年代の服を見られるじゃないですか。
あとは常に僕インスタも見ていて、日本の古着屋さんも見るんですけど海外のとかもよく見ています。
海外のインスタを見て「あ、こういうの日本でも流行らせたいな」とか。次をこう作っていきたいっていうのが、うちのオーナーもそういう意識が強いですね。
新しいスタイルって誰かがしないとやらないって子が多いと思うので、きっかけ作りは結構意識してやっていますね!
「流行っているから」ではなく「流行らせたい」なんですね…すごい。
そんな松本さんにとって”古着”とはどんな存在ですか?
松本さん:古着…んー、簡単にいえば僕のすべて。僕からそれを取っちゃうと何もないって思うくらい。今も勉強はずっと続けていて、オーナーはもちろん、うちのスタッフにかなり詳しい人もいるので、そういう環境に入れることが嬉しいなって思います!
SALERSのおすすめアイテムをご紹介!
最後にSALERSのおすすめアイテム4点を、Vintage.City限定でご紹介いただきました!
1.90's REVERSE WEAVE
2.80's Stussy Tシャツ
3.和柄レーヨンシャツ
4.90's Dickies deadstock
【取材を終えて】
仕入れからインテリアまで、こだわり抜いて作り上げられたお店でした。取材中には男性のお客様が外から声をかけてくださる場面もあり(笑)本当に多くのお客様に愛されているお店だなと感じました!気さくなスタッフさんばかりなので、ぜひみなさん「SALERS」に足を運んでみてくださいね♪
「SALERS」
高円寺で21年目の老舗。
ここから始まった流行りも多く、有名ブランドからvintageまで幅広く揃えている。
電話番号:03-5306-6887
Instagram:www.instagram.com/salerstokyo/
YouTube:www.youtube.com/channel/UCNyiiUebMUqGbcEGUPtiWKQ/featured