古着屋めぐり~町田編~Vol.2
町田の古着屋ぶらり旅Vol.2!
ランチの後は、セレクトショップのようにハイセンスな「MONKEY VINTAGE」、ジャズが流れるカフェ「coffe&jazz noise」、大人が通い詰めたいジェントルマンな古着店「ULTRABO」を巡ります♪
PM2:00
元セレクトショップ店員のセンスが炸裂する「MONKEY」
ランチ後に立ち寄ったお店は「MONKEY」2020年5月に開店した新しい古着屋さんです。アメリカンテイストのアイテムを中心にメンズもレディースも取り扱っています。
町田駅北口を線路沿いにまっすぐ進んで5分程度で到着します。
ガラス張りになっているので、店内の様子が外から見えます。初めての古着屋さんに入るのって勇気いりますよね。中が見えると安心。MONKEYは、バナナマークの看板が目印に。階段を少し降りてお店に入ってみましょう!
店内には、ウッド調のポールなど、オーナーが昔からヴィンテージショップで少しずつ集めた小物がセンス良く配置されています。居心地のいい空間で、オシャレなセレクトショップのよう!
事実、古着が好きな人だけでなく、ファミリー層や大学生、70代のおばあちゃんまでこのお店に足を運ぶといいます。
小さなお店なので、状態のいいものを厳選。中でもTシャツが売れるそう。古着屋さんらしいユニークなプリントTシャツも、面白がって買ってくれるお客さんが多いのだとか。
新品のショップと間違えられることもあるのですが、レイアウトなどは、セレクトショップ店で5年間働いた経験のある、オーナーの成澤さんの腕の見せどころ。センスを生かした配置がなされているので、自然と手に取りたくなるのでしょう。
オリジナルTシャツは、1周年記念でつくられました。ハンドペイントでアーティストの方にお願いしてつくったものもあります。他にも、バナナのTシャツなど、オリジナルTシャツを展開中。オリジナル商品を作ってる古着屋は少ないので珍しいですよね。こういった部分も“新品の洋服屋”に見える理由なのかも。
小物も素敵です!こちらのネックレスは、アンティークホワイトハーツ。1800年代~1900年代のイタリアのベネチアンガラスで作られたオデムというブランドのものです。セレクトショップで培った知識を生かしたバイイングといえますね。パールのマスクホルダーもハイセンス!コテコテの古着でなく、古着ミックスを提案するスタイルも幅広い世代から支持されてるのでしょう。
サージカルガウンは、状態が良く、1着で長く着倒したい女性に。レディースのアイテムは、サイズ感など奥様にアドバイスを受けてもらっているのだそう。
そもそも、なぜ町田で古着屋を始めたのでしょう。
成澤さん「実家が藤沢で、古着を買う身近なスポットが町田でした。古着屋をはじめるなら、慣れ親しんだ町田がいいと思うようになったんです。服や食など雑多に入り混じる町田のローカル感が好きでね。」
自分が足を運んでた古着のエリアに自分の古着店を持つなんて素敵ですよね。町田の古着ショップとして活躍を期待しています。
「MONKEY」という店名は、覚えやすくてかっこつけすぎず、飾らず、親しみの持てる名前にしたかったことから、つけた名前。古着屋を出そうと考えたときに一番しっくりきた」といいます。
居心地のいい接客で、初めて入った人でもゆっくり服選びができる、そんなお店が「MONKEY」です。
▼ MONKEY
PM3:00
ジャズの世界観にどっぷり浸れる「coffe&jazz noise」
さて、休憩しましょうか!町田駅で古着屋が密集している北口エリアで、カルチャーを感じられるカフェといえば、「coffe&jazz noise」。北口エリアはギターショップがあり音楽の分野でも活発な地域です。
下北沢にあるジャズ喫茶NOISEの2号店として町田に誕生しました。
店内には、アーティストのポスターがたくさん!2011年より、月に数回の生演奏ライブが開催され、壁にはサインがぎっしり。
ムード溢れる空間のなか、ノスタルジックな気分で食事ができます。店内にはグッズも販売中。
かぼちゃのチーズケーキは、アイスクリームもトッピング♪
それぞれ違うデザインで提供される独特な風合いの皿が、ジャズの流れる店内にマッチします。
喫茶店の代名詞、クリームソーダはレトロなジャズ喫茶に立ち寄ったらオーダーしたくなりますよね!ジャズを聴きながら、「あの古着屋のあのシャツ買おうか?」なんて想いを巡らせるのもオツじゃないですか。
PM5:00
大人が通い詰めたいジェントルマンな古着店「ULTRABO」
最後に訪ねたのは、「ULTRABO(ウルトラボ)」
小田急線町田駅の東口改札口から東口の出口へ向かいます。
線路沿いに直進すると、【古着屋ぶらり旅~町田編~Vol.1】でも登場した踏切が見つかります。ここを左に曲がると左手に見えるのが「ULTRABO」です。
ところ狭しと陳列された洋服や革小物に目を奪われます!店内に流れるBGMにもこだわりたっぷり。古着屋だけどダンスミュージックや、落ち着いたもののハウスや、ディスコを流すなど他の古着屋とは一味違う曲が流れます。
洋服以外の部分にも力を入れていて、常時100足の靴やバッグを置いています。アクセサリーやオールドコーチ、革靴は、メンテナンスして新品も仕入れている、大人が身につけたくなるような商品を取り扱っている古着屋です。
オールドコーチも状態きれいなものが揃っています。
新品も多く、正規店のプロパー価格でなく、日本のアウトレットと同等か、それ以上のものを取り扱っています。レイバンのサングラスも1万円台で展開中。
雑貨も多く、雑貨目当ての固定ファンもいるのだとか。
店長が若かりし頃、古着屋で見かけた“レトロな雑貨が置いてある古着屋”を継承したいという思いもあるそうです。店内に置いてあるものは、基本的に購入可能というのも魅力的。
アメリカで親しまれている人気のメッセージドールもズラリ!古着屋に置いていても値段を聞くと高くて残念…なんて経験はないですか?ここでは、せっかくなら欲しくなる価格帯を提案していて、とっても良心的です!
小規模の古着屋はジャンルに特化する店が多いなか、好きなものは何でも置いちゃうというスタンスは洋服にもあらわれています。店長のマコトさんにお話しを聞きました。
マコトさん「革靴もあれば、ポップなTシャツも置く店なので…なんでもアリです(笑)
一定のジャンルのアイテムを置くという縛りをなくして、ここに来た人が“こんな服が欲しかった”と思ってくれる店にしたい。」
主体はトレンドに。そこに古着らしいエッセンスや自分たちが好きなテイストを散りばめるのがULTRABO流です。
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最近のトレンドはどういった傾向がありますか?
マコトさん「トップスもボトムも、ゆったりとしたサイズ感のものが人気ですね。ただ、流行に敏感なアメリカのディーラーさんは、サイズダウンしたアイテムを着こなしています。今後、同じビッグサイズでも、着丈が短くなることが予想されるでしょう。」
マコトさん「昔は、トレンドに寄せて古着をバイイングしていたのに、最近新品の洋服屋に行っても、古着屋で置いてあるようなものが売られてるので、全体的にトレンドが古着屋に引っ張られてるように感じます。
たしかに、新品の洋服屋がエイジング加工を施したり“古着っぽい風合い”がカッコいいとした風潮ってありますよね。どの古着屋さんも感じているようで、実は古着屋さんこそがファッション界をリードしているのかも?と感じたのでした。
新品の洋服屋に行って参考にしているのは陳列方法だといいます。
ここでも、アイテムのディテールが一目でわかる「フェイスを置く」というディスプレイ方法を実施。シャツにはインナーを着せ、実際のスタイリングにイメージを膨らませて。冬になれば、スラックスとニットを近くに寄せてディスプレイするなど、魅せ方にもこだわりがあります。
欲しいアイテムを置いてあるのはもちろんですが、ULTRABOらしいという個性を織り交ぜます。アート系の柄シャツもそのひとつ。シルクの素材感で大人っぽくスタイリングできるチョイスがULTRABOらしい。
今欲しい上質なアイテム&存在感を発揮してくれるアイテムを見つけたい方は、
ぜひULTRABOへ。
▼ ULTRABO
どの古着屋さんも、その店らしさが光るカラーが引き出されていて素敵でした。それぞれファッションジャンルは違っていても、「お客様が着たくなるような服を置く」という姿勢が同じで、古着界がファッション界をの今を作っているのかなと肌で感じたり。町田の古着屋巡りで、「ファッションの縮図」を垣間見たのでした。これからのトレンドも古着をチェックするのが近道なのかもしれませんね。