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カルチャー

これは70年代?80年代?ネームタグで年代を見分ける方法!

2年前閲覧 81.4K

古着は作られた年代により、その価値が大きく変わります。基本的には、古いものほど貴重なので価値が高いです。しかし、「どのように年代を見分ければいいのかわからない」という方も多いでしょう。

古着の年代を見分けるポイントはいくつかありますが、そのひとつが洋服についている「ネームタグ」!

タグの特徴を知り年代を見分けられるようになれば、より価値のある古着と出会えるようになります。

そこで今回は、年代別にネームタグの特徴をご紹介!これを読めば、古着のタグを見るだけでいつの時代のものか判断できるようになりますよ。最後には【番外編】として、タグ以外に年代を見分けられるポイントもお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてください♪


■ 年代別のタグの特徴

年代ごとにタグの特徴は違います。ブランドによってもタグのデザインや素材はさまざまですが、多くのブランドに共通する「年代別のタグの特徴」をまとめました!

50年代

タグに「®︎(レジスターマーク)」がついているものは、50年代以降の古着の特徴です。この「®(レジスターマーク)」は商標が登録されていることを示すもの。そのため、有名ブランドでレジスターマークがないものは50年代より前のものということになります!

当時、商標を登録していなかったブランドやマイナーなブランドは、上記の画像のように「®︎(レジスターマーク)」がついていないこともあります。

また、50年代までのタグは基本的に刺繍でつくられているのも特徴。ブランド名や細かいデザインまで刺繍で丁寧につくられています

60年代

60年代からは、刺繍ではなくプリントのタグが主流になっていきます!ブランド名や文字もインクでプリントされるようになりました。

また、60年代頃からアメリカで製造された服には「Made in USA」の表記が追加されているのも特徴のひとつ☆

70年代

70年代は60年代と大きく変わりはないものの、タグのデザインを大きく変えたブランドが多数。その中でも、特徴的な変化があったブランドを2つご紹介します!

・ チャンピオン

チャンピオンのリバースウィーブは、年代ごとにタグのデザインが違います。とくに70年代は変化が大きく、現在のブランドロゴでもある「Cマーク」が完成しタグに記載されるようになりました!

また、タグの文字を一色にまとめた「単色タグ」と呼ばれるものも70年代のチャンピオンのタグの特徴です☆

・ アディダス

アディダスでは、72年にお馴染みの「トレフォイルロゴ」が完成!です。

80年以降になると、ライン部分がくっついたデザインに変わっていきます。よって、3つの葉っぱが離れたトレフォイルロゴであれば70年代のものということです

80年代

80年代になると、「1枚タグ」と呼ばれるものが主流になっていきます。「1枚タグ」とは、1枚のタグの表側にブランド名や製造国が記載されたものです。

また、80年代半ば頃からタグに素材を記載することが義務づけられました。ですので、1枚のタグに製造国から素材まで全て記載があるものは、80年代半ば以降のものだと判断できます!

80年代からはタグの素材にも変化があり、紙のようなペラっとした素材やポリエステル素材のタグが多いです。

90年代

90年代に入るとタグの形状自体が変わりはじめます。90年代前半は、「まわしタグ」と呼ばれるタグが多いのが特徴★「まわしタグ」とは、上記の画像のように1枚のタグをくるっと回し縫い付けたタグのこと。表にはブランド名や製造国、裏には洗濯の表記があります。

90年代後半になると、タグが2枚になっている「2枚タグ」と呼ばれるものが主流になっていきました。2枚タグに印刷される内容はブランドによってさまざまですが、基本的に1枚目には「ブランド名」2枚目には「製造国・素材・洗濯表示」などが記載されています


■ 【番外編】 ネームタグ以外でも年代を見分けられる!?

古着の中には、タグが取れてしまっているものもありますよね。その場合は、タグ以外のディティールに注目することで年代を見分けやすくなります。

タグがない場合には、以下の3点に注目してみてください!

・ボタン

・ジッパー

・ステッチ(縫い方)

ボタン

ボタンのデザインを見ると、年代や価値を見分けることができます。凝った細かい装飾が施されたボタンは40年代より前のものが多く、職人がひとつひとつ手作業で作り上げた希少価値の高いもの。ボタンひとつでも高い値段が付けられていることもあります。

・<40年代〜50年代初期>月桂樹ボタン、ワンスターボタン

「月桂樹ボタン」や「ワンスターボタン」と呼ばれるデザインも人気が高いです。第二次世界大戦中に物資が不足していたアメリカで、軍服と同じボタンをデニムにも使っていたのだそう!このことから、月桂樹や星のデザインのボタンは40年代〜50年代初期のものだと判断できます☆

ジッパー

ジッパーは、メーカーと形で年代を見分けることができます。古着でよく使われているジッパーは「TALON(タロン)」という会社のものです。

タロン社は、最初にジッパーを作り出したとされる会社。もともとは「フックレス社」という名前で、1937年頃に社名を変更したとされています。ですので、「HOOKLESS(フックレス)」という刻印があるジッパーは1937年以前のかなりレアなものです!

社名が変わった後のタロンジッパーは、年代によって形が変わっていきます。

・<〜40年代>コの字留めジッパー

最上部のストッパーにコの字の留め具が使われている「コの字留めジッパー」は、40年代よりも前のもの。

・<50年代〜70年代>棒型タロンジップ

「棒型タロンジップ」と呼ばれるストレートな形状のジッパーは、50年代〜70年代に作られたものとされています!

・<60年代〜>42タロン

タロンジップの中でも特に人気なのが、42という数字の刻印が特徴の「42タロン」と呼ばれるジッパー。60年代に製造され、70年代頃から広まったものです。

性能もデザインも良いことから名品と呼ばれています。

ステッチ(縫い方)

年代によって、ステッチにも大きな違いがあります。ステッチとは縫い方や縫い目のこと。とくに、古着のTシャツやデニムの年代を知りたいときに注目すべきポイントです!

・<70年代〜90年代半ば>シングルステッチ

90年代半ば頃までの古着は、「シングルステッチ」と呼ばれる縫い方が多いです。シングルステッチとは、上記の画像のように1本の糸で縫われたもの。

・<90年代半ば以降〜>ダブルステッチ

90年代半ば以降は、強度をあげるために「ダブルステッチ」と呼ばれる2本線の縫い方が一般的になりました。古着の袖や裾をみてステッチを確認してみてくださいね!


年代を見分けられると古着をより楽しめる!

タグで古着の年代を見分ける方法についてお伝えしました!年代別のタグの特徴をご紹介しましたが、すべての古着に当てはまるわけではありません。冒頭でもお伝えしたとおり、ブランドによってタグのデザインや素材はさまざま。タグだけで判断できないときは、【番外編】でご紹介したボタンやジッパー、ステッチも合わせてチェックしてみてください!どの年代に作られたものか見分けられるようになると、その価値や時代背景が分かるので、より古着を楽しめるようになりますよ♪


エディター:Mily

https://www.instagram.com/mily_pyu/

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