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カルチャー

どうして古着に夢中になるのか。新しいファッションのカタチ

2年前閲覧 1,002

近年、若者を中心に古着がブームになっています。

2000年に入ってからじわじわと古着が着目されてきましたが、昨今ではメディアでも特集されるほどのブームとなっています。

特に90年代のストリート系ファッションの人気が高まっていますが、実はこの90年代こそが第一次古着ブームだったのはご存知でしょうか。

2020年代はインパクトのあるプリントや刺繍の入ったスエットが人気で、女性もメンズサイズをゆるく着こなすのがおしゃれです。

10代から20代が夢中になる古着にはどんな魅力があるのでしょうか。

今回は、古着の歴史を紐解きながら第二次古着ブームを解析して見たいと思います。

90年代ファッションが

古着ムーブメントを起こした

現代の古着ブームの火付け役になったのが、90年代のファッションです。

90年代は「ファッション黄金期」と呼ばれたように、スーパーモデルの活躍、アウトドアブランドやスポーツブランドの躍進がありました。

人気ロックバンド「ニルヴァーナ」のカート・コバーンがアイコンの

「グランジファッション」、ファンク・バンド「ジャミロクワイ」、そしてヒップホップブームから、ストリート系のファッションが大ブームになりました。

ファッションとしては、アメリカの老舗ブランド「TOMMY HILFIGER (トミー・ヒルフィガー)」、ストリート系ファッションの中心となった「STUSSY (ステューシー)」は、ショーンフォントと呼ばれる斬新なオリジナル字体がトレードマークでした。

そうして、古着の代表といえば「Levi’s (リーバイス)」でしょう。

90年代のヴィンテージブームはこのリーバイスが引き金になりました。

当時は、第二次大戦の1942~46年に製造された「S501XX 大戦モデル」60年代に生産された「501XX  XX」「501ビッグE」「501 66モデル」がヴィンテージとして希少価値があるとされ高値で取引されていました。

90年代のファッションは「ブランド力がある」「インパクトがある」「バンドなどの音楽に影響され作られている」など個性が非常に強く反映された時代です。

トレンドに左右されない自由な価値観

90年代はバブル全盛期で「ブランドの力」がファッションを左右したこともあり、お金をかける風潮がありました。

ところが、バブル崩壊後には当時の若者も結婚や転職などでライフスタイルが変化していきます。

経済が悪化すると共にフアッションに変化がおこります。

88年にユニクロから発売されたフリースが大ヒット、ZARAやH&Mが次々日本に上陸し2000年にはファストファッションが浸透し始めます。

古着に夢中になる10代から20代の若者は、子どもの頃からファストファッションを身近に過ごしてきました。

大人が買い与えるものはブランドであっても、「自分のお小遣いで買える」おしゃれでコスパの良い服に夢中になるのは自然なことでしょう。

ファッションアイコンの変化

第一次古着ブーム当時は、スカジャンやMA−1にスウェット、ヴィンテージジーンズという古着ファッションが人気でした。

特にリーバイス501XXに代表されるように、古着としても価値はレアなヴィンテージであることでしたが、現在では希少性やブランドではなくデザインやファッション性を重視して選ばれているようです。

2000年に入ってからは、菅田将暉さんがファッションリーダー的な存在になっています。

また「インフルエンサー」と呼ばれる人達の登場で、おしゃれは自由にできると発信されたことも大きいと思います。

実際に、インフルエンサーが紹介したアイテムやブランドを探して古着屋を訪れる人もいるようです。

惹きつけられてしまう古着の魅力

古着がブームになったが着こなし方がわからないと思っている人も、多いのではないでしょうか。

「自分をどう表現するか」がファッションです。

まずは古着にどんな魅力があるのかを見てみましょう。

他人とかぶらない個性的なファッションが楽しめる

古着の定義も色々ですが、人気のある古着の多くはアメリカやヨーロッパなど海外から仕入れているものです。

日本にはない色彩や、サイズ、デザインなど非常に個性的なものが多いです。

それだけでなく、1点ものであることも若者たちが夢中になる理由の一つです。

アイテムやデザインを絞り込んで作られたからこそ、品質が高いものが古着として残っています。

プリントや縫製からも、当時のトレンドを垣間見ることができるのも古着の魅力なのです。

品質が良いものを安く手に入れることができる

当時は高額だったブランドものも、古着ならリーズナブルな価格で手にすることができます。

人とかぶらないアイテムやリユースするなどの観点からも古着がブームになってきたのです。

インパクトのあるデザインが手に入る

バンドTシャツやスエット、NBAなどで活躍するスーパースタープリントなど、古着でしか出会うことができない個性的でインパクトのあるデザインが人気です。

また、刺繍が入ったものなどは特に個性的で、古着ならではの魅力を感じます。

リアルタイムで知らない時代の洋服は新鮮に見えることから、自分の価値観で選別できるのも魅力なのでしょう。

古着のディグ

古着めぐりは、ちょっとしたお宝探しの時間でもあります。自分のインスピレーションで選んだり、イメージしたデザインやプリントの古着を見つけることはとても楽しいものです。

一つのアイテムにこだわったものを探せるのも古着だからできることです。

ユニセックスでエイジレス

メンズの古着を自身のコーディネートに取り入れる女性が増えてきているのも、ユニセックスで着用できる、エイジレスであることが大きな理由の一つです。

ジェンダーレスの時代は、「自分らしい生き方」「自分らしいファッション」を楽しめる時代です。

古着はそんな現代人の心に寄り添う新しい価値観の上にあります。

自分らしさを求める人が行きついた

ファッション

ファッションは年々多様化し変化しています。

古着には独特な魅力があり、トレンドに左右されることなく自由に自分の個性を表現することができます。

初めて古着を取り入れるのであれば、小物やアウター、シャツだけを取り入れてみるなど、ゆるく古着を楽しんでみてくださいね。


エディター:桜花

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