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【KAKKO】大学生が下北沢に古着屋をオープン!夢を実現した彼らの物語

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大学生が起業し古着の聖地・下北沢に古着屋をオープン!そんな夢のようなことを成し遂げたのが今回ご紹介する【KAKKO】です。

下北沢駅徒歩3分の好立地にある建物の階段を上がった2階。白と黄色の明るい壁、フローリング、スタイリッシュなデザインのライト、軽快な音楽とほのかなお香の香りに包まれた温かみのある店内は、オシャレな男の子の部屋に遊びに来たような感覚になります♪

メンズアイテムを中心に揃えた「学生の学生による学生のための古着屋」がコンセプトのKAKKOを現役大学生で起業し下北沢に実店舗をオープンした中島瞳生(なかじまとうい)さんと高林亮(たかばやしりょう)さんにお話しをうかがいました!

左:中島瞳生さん 右:高林亮さん

印象的なお店の名前【KAKKO】の由来を教えてください!

中島さん:かぎかっこ()から取りました。皆さんそれぞれのオーラや雰囲気を、僕たちの接客によってその個性を最大限最高にさせるサポートをしたい。一人の人間としての自分という枠を満たす、表現するという思いでKAKKOと付けました。

この下北沢の店舗は2021年1月にオープンですが、古着屋KAKKOの歴史を教えてください。

中島さん:3年前の大学1年生の夏の終わり頃から、オンラインで古着の販売を僕が一人で始めました。当時は成人年齢が20歳だったので未成年の古物商許可や登記には親の許可が必要でしたね。ちょうど今年から成人年齢が18歳になったので、学生で古着屋を始める方が増えましたけど、3年前は学生で古着屋を起業する人はほとんどいませんでした。

その当時、オンラインでの古着の販売をしつつ接客業のアルバイトをしていて、お客様と会話をして価値を提供して対価を受け取るっていう体験にとても感動しました。自分も好きなことを仕事に出来たらいいな、と古着屋の店舗を始めようと思いました。

お一人で始められた古着のオンライン販売は楽しかったですか?

中島さん:めちゃめちゃ楽しかったです!最初は友達が買ってくれていたのが、オンラインショップを通じて全国各地の人に買っていただける経験ってアルバイトでは味わえない面白さでした。

とりあえず始めよう!の気持ちで、卸業者のツテもなかったので、大井競馬場のフリーマーケットや地元のリサイクルショップを一人で電車でかけまわって、自分の好きなようにセレクトして集めていました。

しつこく聞きますが、大学一年生で仕入れ→オンライン掲載→発送を一人でされていたんですよね?笑

中島さん:はい、一人で。笑

実家の2階の角が僕の部屋で、親に「そろそろ服を処分しないと床が抜けるわよ!どうするの!」ってクレームを言われながらも。笑

今よりもっと安く売っていたので利益はほとんど無いくらいでしたが、すごく楽しかったです。

高林さんはどのタイミングでKAKKOに参加されたのですか?

高林さん:中島とは同じ大学で、1年生の時に英語のクラスが一緒になったのが知り合ったきっかけです。しばらく会っていなかったのですが、数年後に再会した時に一人で古着のオンライン販売をしていて、店舗を開きたいという願望があり、でも人が足りないという話を聞いて。

僕はファッションショーなどを行う学生団体に入っており、服や古着が好きな学生をたくさん知っていたので、一緒に出来るよと動き出しました。

一体どうやって実店舗オープンのお金を工面したのでしょうか。

中島さん:大変でした!僕は大学1年生の夏終わりから就職活動を始めて、丸の内のスタートアップセミナーとかビジネス講習に積極的に参加していて、そこで出会った社長さんが学生が資金調達するコミュニティを紹介してくれました。
学生がお金を普通に作る方法は、稼ぐ、融資・借りる以外に知らず、そのコミュニティで出資を受けようと決めました。

それでも1年くらいかかりましたよ。200人くらいの方に事業計画をプレゼンして、古着屋オープンに必要なランニングコスト約500万円の出資を受けることが出来ました。

この下北沢の物件はすぐに決まりましたか?

中島さん:1年くらいかかりました。僕達の大学が渋谷なので、大学の空きコマの時間に買い物に来てもらえる所が良くて下北沢にお店を出したかったんです。古着屋をするにあたり大切にしたかったのは、僕が古着屋をすることです。

僕が古着屋をすることにより大学生が気軽に来ることができて、その大学生をおしゃれにしたいというのがモチベーションとなっています。

下北沢駅の沿線上は大学が多いので若く活気がありますね。コンセプトの”大学生のための古着”を具体的に教えてください!

高林さん:日常使いしやすく、◯◯系といったジャンルは決めないのがテーマです。

ラルフローレンのコンセプトってご存知ですか?ラルフローレンが色んなジャンルの服を出しているのは、服から生活をプロデュースするというのがコンセプトなんです。それと近い感覚なので、”これが一押しのおすすめアイテム”というのではなく、全部でKAKKOです。

ただ服を見て買ってサヨナラ、ではない接客を心がけているように見えます。
高林さん:まさにその通りです。その人の気持ちに合わせて提案をしています。遠方から来てくださる方もいらっしゃって、長野から通ってくれている大学生の方もいます。

長野の大学生まで!KAKKOのどんな所が魅力だとおっしゃっていますか?

中島さん:大学の中で輝ける、とその子は言ってくれました。

地方だと服を買いたいお店が無くオンラインでも買えるけどスタイリングがわからない方が、KAKKOプロデュースで一人一人のオーラを纏って帰っていただけると思っています。

KAKKOは有名ブランドの人気アイテムだから仕入れているのではなく、色や形を重視しています。SNSに載せる際も、”このスタイルがカッコいいよね”という提案なので、ブランドやアイテムの名前を入れないこともあります。

お店のファンになってもらう一番誠実な方法だと思います。

中島さん:バズりにいっていないです。笑

でもKAKKOが揃えているアイテムなら合わせやすく、さらに少し人と違ったおしゃれなオーラになれることが伝わるよう、遠方のお客様に向けてオンラインショップも力を入れています。

今後取り組んでいきたいことを教えてください!

中島さん:2店舗目、3店舗目は実現させたいです。そして僕みたいに学生で起業する仲間が増えたら面白いな、と思っています。

僕はたまたま運良く資金調達ができて、仲間との巡り合わせで今に至るので、3年前の自分みたいに起業したいけどどうしたらいいんだろう、って子がいたらKAKKOで働いてお金を貯められる環境を作ってあげたいです。

2店舗目はカフェ&バーを併設してコミュニティが生まれる場にしたいです。

リアル店舗の利点はお客様とのコミュニケーションの場となり、そこでの出会いからの展開が楽しみですよね。

中島さん:常連さんがとても増えてきて、今の店舗だと小さいので、たまり場を作りたいですね。

すでに2店舗目の構想があって、ソファとテーブルを置いて、瓶のコーラを飲んで、そんなことをイメージしながら日々生活をしています。

学生のパワー、エネルギーって本当にすごくて、したいことが無限にあります。そんな学生の可能性を広げたいです。

古着屋としてだけではなく、KAKKOとして、そして僕たちとして。

実際、僕たちが学生で古着屋というのを始めてから、お客さんで5組くらい学生で古着屋を始めた人がいるんです。

筑波でもう古着屋の店舗をオープンしちゃった子まで!

昨日来てくれた常連のお客さんも、今度高円寺でポップアップをやるんですって報告してくれました。

自分たちのやりたいこと、可能性を広げることへの追求につながるきっかけになれたら嬉しいです。

古着を買いたい!オシャレになりたい!カッコよくなりたい!そんな最初の出会いのきっかけから、人生が大きく動くことになるとは、お客様もKAKKOとの縁を一生忘れないでしょう。

現役大学生のグラフィックデザイナー、DJ、ペインター、多くの仲間がメンバーとして商品開発に携わるKAKKOの無限の可能性にこれからも目が離せません。

皆さん、是非遊びに行ってみてください♪

古着屋KAKKO

住所:東京都世田谷区代沢5丁目32−10 ラパシオン下北沢 2D
営業時間:12:00 - 19:00

Instagram:www.instagram.com/kakko_shimokitazawa/


エディター:上月マキ

Twitter:@__maki_k

Instagram:@__maki_k

フォトグラファー:白永崇大

ファッションスナップを中心にアーティスト写真、ライブフォトなどを撮影する傍ら、YouTubeチャンネルのカメラマンを担当するなど多岐に渡って活動中。

Instagram:@takahiro_shiranaga.jpg

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