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【uguisu boutique 代官山】11月で30年目!高校生の時から古着一筋なオーナーの心意気とは?

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渋谷と代官山の中間、鶯谷町と猿楽町の間の通りにあるヴィンテージショップ「uguisu boutique(ウグイスブティック) 代官山」。古着屋をはじめて30年目になるというオーナーのヨシノさんに、古着屋をはじめた経緯や古着のおもしろさ、古着初心者におすすめのアイテムなど、たっぷりとお話を伺いました。

高校生から古着屋を始めて29年目!

店舗を変えながら新陳代謝を繰り返す

ーーブログには高校生から古着屋を始めたと書かれていましたが、詳しく教えてください。

ヨシノさん:「このお店は5年前からなのですが、高校一年生の時にフリーマーケットに出店したのがきっかけで古着屋を本格的にはじめました。仕入れをして、仕入れたものが高く売れるのが楽しかったので!」

ーー自分が選んだものが誰かに喜んでもらえるいうのは面白いですよね。古着屋さんを始めるにあたって、ノウハウは誰かに教えてもらったんですか?

ヨシノさん:「代々木公園などの東京で開催されているフリーマーケットで古着を仕入れてました。ダッフルバッグ(海軍で水兵や船員が使っていた縦長で筒状のバッグ)を持って、山ほど古着を買い込んでたのでフリーマーケットでは目立ってたかもしれません。それで、周りの人から「この大量の服どうするの?」など聞かれたりして。当時高校生だったのでみんな可愛がってくれましたよ。古着の卸業者さんや古着のオーナーさんなどと知り合うことができて、古着の仕入れ方など手取り足取り教えてもらいました。」

最初は、フリーマーケットで買った古着を、販売していたとのこと。たくさんの古着を一度に持って帰れないため、コインロッカーに古着を預け、分散して宅急便で送っていたと言います。

ヨシノさん:「地元でも買ってましたよ。当時は、ヴィンテージのスニーカーや、adidasのトラックジャケットも流行っていて、電話帳で調べた田舎のスポーツ用品店に交渉してました。「在庫全部買うので値引きしてくれませんか?」なんて言って。今では難しいと思いますが。笑」

規模は違うかもしれませんが、交渉術そのものは、プロのバイヤーさんと同じですね。高校生ながらズバ抜けた行動力と先をキャッチするセンスがあったのだと感じるエピソードでした。

ーー1人で販売までしていたんですか?

ヨシノさん:「店頭に出るようになったのは専門学校卒業した後です。それまでは、手伝ってくれる知り合いが店頭に立ってくれてました。渋谷の明治通りにお店をオープンして、そこからは自分がお店に立ちました。今に至るまで16~17店舗くらいお店を出しましたね。」

過去のお店から今のウグイスブティックに至るまで、全部で16〜17ものお店を開いたというのに驚きます!どういった経緯でお店を変えていったのか伺いました。

ヨシノさん:「仕入れるものを特別変えるわけではないですが、「お店の役割みたいなもの」って私はあると思っていて。」

ーー具体的にどんなことでしょうか?

ヨシノさん:「一つの場所でずっと長くやってる方もいて素晴らしいなと思いますよ。ただ例えば商店街で、ずっとやってるラーメン屋さんがあったとして、だんだんお客さまの来店が少なくなっている…というお店ってたまにないですか?でも、もしその店主さんに技術があるなら、今の場所じゃなくて、別の土地で新しいお店にしたらお客さんが入るかもしれないでしょ?そういう感覚で、タイミングを見て店を変えてます。」

ーーなるほど。その土地で役割を終えたと感じたら次を探す感じなのですね。

ヨシノさん:「はい。軽井沢にも出してましたね、飲食店を軽井沢で始めるという話が友人から持ち上がってきて。ちょうど隣の物件があいていたので、アメリカンビンテージの古着屋を始めてみたり。同時に6~7店舗掛け持ちしてたこともありますし、ブランド品買取のお店もやってました。」

ーー今はここ代官山と2022年4月にオープンされた川越店の2つですね。

ヨシノさん:「川越は、2010〜2017年まで開店していたのですが、私情で続けるのが難しくなってしまい、一度閉店しました。当時は軽井沢に住んで、渋谷でもお店をやっていましたよ。」

ーーえ?軽井沢から渋谷まで出勤されてたってことですか?

ヨシノさん:「そうなんですよ。軽井沢に住んでみたいと思ってましてね。それで軽井沢から東京エリア以外でアクセスのいい場所を探したときに川越が見つかったんです。今年オープンさせた川越のお店は住宅街の中で、以前の場所とは違うのですが、前からのお客さんも来てくれます。最近は、大学生など若い子も立ち寄ってくれますよ。」

お店に置いてある商品のラインナップは

身に着けて可愛いと思うものだけ

ーーヨシノさんと話していると、お店を出すことや住む場所を選ぶことがとても自由な事に思えてきます。今は代官山と川越を一日おきにお店を開いているのですよね。

ヨシノさん:「そうですね。ラインナップはそこまで変えていませんが、川越の方が少し年代の新しいものが充実しています。」

ーー代官山のお店のこだわりはありますか?

ヨシノさん:「真っ白の壁に知り合いがイラストを描いてくれました。あと、店内の明るさにはこだわってますね。」

古着の色や質感がしっかりわかるように、明るい店内を意識しています。欲しいものが見つかりやすいように整頓されているのも印象的でした。

ーーリメイクもされているのですか?

ヨシノさん:「シミがあったりするとマイナスじゃないですか。それを売るための手段としてリメイクしています。ただ、リメイクを重点に置いたり、新品のものを作ることはしてません。」

ーー購入した古着を入れてくれるショッパーも素敵です。

ヨシノさん:「空いた時間に、ユーズドのバンダナを再利用して、私が一枚ずつ縫っています。売れるよって周りから言ってもらっているほど好評なんですよ。」

ーー揃えているアイテムには、トレンド感を意識したラインナップも感じられます。

ヨシノさん:「自分が可愛いと思ったものを置いてますが、お客さんにも喜んでほしいのでトレンドのデザインもチェックしてます。アウトレットとか普通に見に行きますよ。今のファッションが好きな子たちって、古くて価値があるから買うわけじゃないので、ファッションとして楽しめるものを提供できたらと思っています。」

初めて買った古着は“LEVI'S501”

ーーヨシノさんご自身についてお伺いさせてください。最初に買った古着や最初に入った古着屋はどこですか?

ヨシノさん:「リーバイスの501を高校生の15歳くらいのときに。地元

で赤耳のものを見つけたんです。あとは、原宿竹下通りにあるCHIKAGOに行ってましたね。他にもアメ横のお店で買ってたり。ライダースとか軍物とか安く手に入ったんですよ。」

ーーヨシノさんが考える、初心者でも身に着けやすいヴィンテージアイテムとは?

ヨシノさん:「初めてうちで買ってくれるなら、冬物のコートがおすすめです。原料そのものが高騰しているので、新品だと質のいいコートを安く手に入れるのが難しくなってきています。上質なコートを着てもらって、しっかり暖かいって感じて欲しいなと。ここでは、80〜90年代のものが多くて、質のいい素材のものを扱ってます。シンプルでマキシ丈のコートがイチオシです!」

ーー靴とかバッグも取り入れやすいし、値段的にも買いやすそう。

ヨシノさん:「腕時計はよく売れますね。4桁プライスのものもあるので。こちらのフェラガモのヴァラリボンパンプスもおすすめです。これ以上きれいなものはなかなかないと思います。今、新品でも見かけるデザインだと思うのですが、古いのはちょっと違うんです。履いたときの中の広さが違っててね。浅くて横に広いので、履くと、脚が可愛く見えるデザインなのですよ。」

ーーそんな知識を教えてもらいながらお買い物できると楽しいし、愛着がわきますね!

ヨシノさん:「ウーバーイーツで注文すれば、そこのお店のものを食べることはできるけれど、でもやっぱりお店で食べた方が美味しいに決まってるじゃないですか。古着も一緒で、古着にプラスαで良さを添えたいと思っています。」

上品で可愛らしいスカーフも必見。

ヨシノさん:「エルメスのスカーフは、価格が上がっているので今当店で購入していただくのが、お買い得だと思います。5、6年前に買ったものを身に着けてくれるお客さんがいるのですが、今だとうちで仕入れる価格より安く買えてましたからね。それだけ長持ちするし、価値が上がる商品です。適正価格の相場がグッと上がると、うちでは取り扱いをやめるので今かなり、“買い時”ではないかと。」

ーーヴィンテージではエルメスのスカーフは、定番ともいえる商品かなと思いますが、身に着け方に悩む人って多そうですよね。

ヨシノさん:「こんな風に巻くのがおすすめです。古着に限らずファッションって、知ってるブランドや有名人が身に着けた商品だったら安心して買えるけど、自分が手に取った謎のTシャツが、みんなが可愛いと思うのかわからないから、ちょっぴり勇気がいりますよね。でも、自分で悩んで考えた着こなしが素敵と言われたら、誰かのマネして買ったものをそのまま着るときより嬉しくなるはずです。そんな風に、独自のファッションを楽しんでもらえたら嬉しいですし、私もお手伝いしたくなります。」

ーー最近シルエットやディテールで注目してるものはありますか?

ヨシノさん:「3〜4年前から注目してるコンパクトなTシャツやローライズはまだまだ気になってます。Y2Kファッションが若い子の間で人気ですが、2000年代の流行はどこまでいくのか注目したいですね。オーバーサイズも終わりはじめてて、袖からニットが出るくらいのコートなども可愛いかなと思ってます。」

古着屋はまさに天職。まだまだ惹かれるものがある

ーーヨシノさんが考える古着のおもしろさとは?

ヨシノさん:「もう、古着を売って古着を着て生活してどっぷり古着につかっているので普通の感覚が逆にないのですが。

もちろん長年古着に携わっているので、デニムのこのステッチがあると年代は、あーでこーでというのはもちろん知識として知ってるけれど、それを知ってるから可愛いって思ってもらうのじゃなく、感覚的に可愛いと思ってもらえることに、魅力を感じます。男の子で古着の大好きな人は、カメラや腕時計が好きとかそれの一種として、古着やヴィンテージがあると思うんです。それはそれでいいと思うのですが、私は古着をファッションとしてとらえているので、見た感じのよさで共感してくれるのが一番嬉しいですね。なので、理屈抜きに、ちょっとヨレヨレで、プリントのかすれた風合いがいいなって思ってくれることが嬉しかったりします。難しく考えずに、もっと気軽に可愛いと思ってくれれば、嬉しいです。

あと、メゾンブランドの新作コレクションを見ても、新鮮さを感じないのですが、古いものがいい状態で出てくるととてもワクワクするんです。もう、単純に今でも古着が楽しくて好きで。好きなことを仕事にできるのはすごく恵まれてると思ってます。」

まさに天職!ヨシノさんと話していると、古着・洋服が好きというのがストレートに伝わってきます。決して押し売りしない人柄にも、とても癒されました。

みなさんも、ぜひ一度uguisu boutiqueへ足を運んでみてはいかがでしょうか♪

uguisu boutique 代官山

東京都渋谷区猿楽町6-2

営業時間:13:00-20:00

※1日おきに営業。営業日はInstagramハイライトでご確認ください


エディター:桐生奈奈子

Instagram:https://www.instagram.com/happynanako0111/

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