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ショップ紹介

好きなものをトコトン集めました!仙台のVintageSHOPを牽引する「Color.Flos(コロル フロース)」

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東北のファッショニスタが足を運ぶ仙台のセレクトショップ系のVintageSHOPが建ち並ぶ一角にVintageSHOP「Color.Flos(コロル フロース)」が佇んでいます。70~80年代のアメリカ・ヨーロッパ古着を取り扱うVintageのラインナップは、気持ちが明るくなれるプリント柄がたくさん。このショップのオーナー兼バイヤーである横山さんにお話を伺いました。

ギャルファッションから一転!古着に目覚めた仙台に恩返し

オーナーの横山さんは、三重県出身。古着ファッションに感化された18~20歳を仙台で過ごし、いつかお店出すなら仙台に…! という想いで3年前にお店立ち上げました。18歳当時、横山さんのファッションスタイルは、いわゆる“ギャル系”だったそう。当時、ギャルファッションと同じエリアに大手の古着屋さんが入っていたので、覗いてみたところ、安くてユニークなデザインに心惹かれたと語ります。

横山さん「コロルフロースの周りは、古着屋さん多いエリアです。新品ようなセレクトショップ風の古着屋さんが多いエリアです。」

仙台っ子のファッションスタイルは、スウェットにロングスカートをスタイリングするような、今っぽいファッションコーディネートが好まれます。プリントアイテムの多いコロルフロースではどのようなアイテムを購入されるのでしょうか?

横山さん「お店では、80年代以降の古着を購入される方が多いです。お客様からは、こういうお店が仙台出来て嬉しい!とお話をいただきます。」

お店のテーマは「カラフル」。お店入った途端、お客様から「わぁ」と歓声が上がるような色彩豊かなVintageアイテムが並んでいます。サイケデリックなプリントパターンから、レトロなドット柄まで、デザイン・色が目を引く主役級アイテムがズラリ!

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そもそも80年代の古着とはどんなデザインのでしょう?

横山さん「80年代の古着は、肩パットが入っていたりします。90年代のドラマをイメージていただけると分かりやすいと思います。」

ヴィンテージと古着の違いは、ショップによって人それぞれ。横山さんは、80年代は、比較的新しい古着と認識していて、70年代より以前のものをヴィンテージだと感じているのだそう。コロルフロースには、80年代のアイテムのほか、ヒッピーのテイスト取り入れた60~70年代のフラワープリントアイテムや、少し繊細な花柄が特徴の50年代など、ヨーロッパ古着をメインに幅広いラインナップで展開しています。

特に70年のハッピーな雰囲気が大好きだと語る横山さん。

横山さん「70年代は、マリークワントのような大ぶりな花柄をイメージていただけると分かりやすいかと思います。着るとパワーや元気が出るアイテムが好きです。」

VintageCityに登録したことで、オンラインショップの売れ行きが良くなったと語ります。特に、店頭では動きのなかった、70年代のコテコテの古着の売れ行きがいいというのも興味深い。

横山さん「いかにも“古着”という感じの華やかなデザインがオンラインでは売れます。購入者は東京など県外が多く、売れ方の違いにびっくりしています。」

「同じものをショップ店員さんからおすすめされるのが苦手でした」

古着に興味を持つようになったきっかけは、横山さんが、お買い物しているときにお店でショップ店員さんが、「私も同じ服着てるんですよ」というフレーズに違和感を感じたことがきっかけだったそう。同じものを着るのじゃなく、人と違う服を着たい…そんな想いから、1点モノに出会える古着の魅力に引き寄せられていったのです。さらに、独自のアイテムを見つけるべく、自分で、古着屋さん立ち上げたことがルーツなったと話しています。

バイイングは、年間で一括して仕入れ、少しずつメンテナンスを施しながら出品しています。バイイングはもちろん、メンテナンスから、画像投稿の撮影、オンラインショップ…すべて横山さんお一人で行っているそうです…!

横山さん「ヨーロッパ、アメリカは、どちらが多いとかでなく、調べてこのお店にあってほしいな思うものだけを厳選してものをバイイングしています。お気に入りの取引先とは、よく連絡を取って、新商品の入荷連絡などいただいています。」

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とにかく、カラフルでプリントアイテムが豊富なラインナップですが、どんな風に見定めて買い付けしているのでしょうか。プリント柄だとペイズリー柄なども今トレンドですが、そういた流行は意識してセレクトされてますか?

横山さん「フラワープリントとドット柄は必ずチェックします。既製品にはない味わいがあるので、そこの違いを感じ取ってほしいです。また、トレンドに左右されず、好きなものだけを集めているので、いつ立ち寄っても、お客様にカラフルでハッピーな洋服を提供できるように心がけています。」

一貫したセレクトでお客様の心をわしづかみに。横山さんの心意気は、お客様にもしっかり届いているようです。

横山さん「東京までいかないと、こういう種類の古着を見つけることが出来なかったので、仙台で買えるようになって嬉しい!との声をいただきます。」

直しながら今の時代に受け継がれるVintageの魅力

バイイング後は、そのまま売り出しているのでなく、一度横山さんの手でお直しして、売り出しているといいます。

横山さん「多くの古着は破れていたり、ほつれがあるので、ほとんど直しています。例えば90年代の洋服は、肩パットが付いていることがあるので、肩パッドを外したり。やぶれている部分には、アップリケをあてることも。」

アップリケは、ボタンと同じ感覚で、柄の違うものをプリントにあてて、もともとのヴィンテージアイテムをよりスペシャルなオンリーワンのアイテムに作り替えている徹底ぶり。このほか、裾上げやウエストのお直しなど、日本人の体形に合わせて洋服を繕っています。さらに、柔軟剤の香りにも気を使い、古着特有の匂いを消しつつ、ふわっといい香りが出るように気を使っているそうです。その思いは、オンライン発送でも「箱を開けた瞬間、いい香りがしました」とメッセージをいただくほど。

自らの手でバイイングした洋服を、その手でメンテナンスする…古着愛を感じずにはいられません。

カラフルなヴィンテージの世界観に没頭できる内装に

香りに関しては、店内にも気を使っているのだそう。

古着特有の匂いが苦手な人もいるので、いい香りで古着の世界観を変えています。また店内は、あえて外からお店の中が見えないようにして、カラフルなコロルフロースのお店の世界観に入り込めるようにしました。

お花屋さんの色合わせや、海外のインテリアの内装からインスピレーションを受け、店内の雰囲気の参考にしているとのことです。

店内には、お花っぽいアロマが炊かれているので、古着特有の香りはせず、お花のような、いい香りが漂っています。

横山さん「古着屋さんの匂いって苦手だけど、ココなら大丈夫、また来たくなると言っていただいてます。」

いくつになっても着たいと思える服を

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今後はどんな風になっていきたいですか?

横山さん「仙台での知名度を上げたいです。コロナが落ち着いたらフリーマーケットのようなイベントに参加したりしてみたいです。そして、お客様には、まずコロルフロースのお洋服を着てみてほしいです。可愛いけれど、私には似合わないとおっしゃるお客様が多いので。でも、そうじゃなくて、まず袖を通してほしい。着た瞬間に、可愛い!って皆さんの気持ちが高まってくれると嬉しいです。」

コロルフロースに並ぶ古着はインパクトの強いアイテムが多いですが、奇抜だから着れないのでなく、まず試着をして欲しいとのことです。いくつになっても、着たいと思う服を着てほしい…そんな想いが横山さんにはあります。

休日の日も、洋服のことばかり考えているという横山さんの古着愛を感じ取ることが出来ました。仙台を古着で盛り上げていく…それは、横山さんがオシャレに目覚めた仙台の土地でできる最大の恩返しとなるはずです。仙台の古着屋さんといえば「コロルフロース!」と思われるように、仙台の古着屋さんとしての浸透力が高まるといいですね。


Color.Flos(コロル フロース)


エディター : 桐生 奈奈子

www.instagram.com/happynanako0111

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