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インスタグラム総フォロワー数 6.5万人 下北沢に彗星のごとく現れた古着屋 “fuv”が目指す先

2年前閲覧 4,905

都内でも有数の古着ホットスポット、下北沢。

古着、演劇、音楽、アート…今も昔も老若男女に親しまれ愛されている玉石混淆さが魅力の街・下北沢に2020年1月、古着屋『fuv(ファブ)』1号店が誕生した。

「今っぽいイイ感じの古着」の全身アイテムが揃うお店として、Tシャツ、シャツ、スウェットのトップスからアウターにボトムスまで、ストリートカジュアルなアイテムをメインにトレンドの人気商品からvintageまで取り扱う。

今年2月には2号店をオープンしたfuvが運営する4つのインスタグラムアカウントの総フォロワー数は6.5万人、マネジャーのまっきさんのインスタグラムフォロワー数はなんと5.5万人。(フォロワー数は2021年5月取材時点の数字。)

多くのファンの支持を得て、コロナ禍に飛び込んでくるアパレル不況のニュースとは真反対の快進撃と拡大を続けるfuvの代表 小熊稜汰さんとマネジャー まっきさんに、favの誕生と軌跡、古着とヴィンテージへの思い、今後の展開を聞きました。

『fuv』の誕生とインフルエンサースタッフとの出会い

『fuv』をOPENする前からファッション関連のお仕事をされていたのでしょうか?

小熊さん:いいえ、以前はフツーの会社員でした。大学卒業後に一般企業に就職したけれど、会社員生活が嫌になって、何をやろうかな、何をやりたいかなと考えたときに真っ先に出てきたのが古着屋でした。
下北沢は大学の通学路で、卒業までの6年前まで毎日通っていたのでしょっちゅう降り立ち下北沢で古着を買っていました。当時はワードローブのほとんどが下北沢の古着でした。

『fuv』の店名の由来は?

小熊さん:fuckin' (めっちゃ) × favorite (気に入ってる)、この英単語の最初の3文字を組み合わせて "fuv(ファブ)" と名付けました。あと、loveをluvとアメリカ人が書くところもかけています。

fuv 2号店マネジャーのまっきさんはインスタフォロワー数5万人、1号店のkahoさんも1万人以上のフォロワーがいますが、スタッフの方はどのように集めたのですか?

小熊さん:fuv 1号店の物件が早くに決まってオープンまで時間があったので、1号店オープン前の2019年11月から2ヶ月間、ラフォーレ原宿でPOP UP SHOPを出店したんです。POP UP SHOPではバイヤーと2人で回していたのですが、告知・PRとサポートを兼ねてインフルエンサーの方にDMしました。
そのインフルエンサーの中にまっきがいて、週末にPOP UP SHOPを手伝ってもらい、その時の対応がとても良かったので、当時住んでいた福島県から上京してもらってスタッフになってもらったんです。

会社員を辞めて店を始めた小熊さんもすごい決断ですが、まっきさんの上京の決断もすごいですね!fuvで働こうと決めた理由は?

まっきさん:色んな上司に従うみたいなのが好きじゃないから、始めたての会社やお店のほうが自分的にやりやすいかな、と。そしてもともと服が好きだったし、当時の仕事より服に携わるほうが合っているかなと感じていたこと、そしてラフォーレのPOP UP SHOPで働いた時に接客業って楽しい、フォロワーさんが来てくれるのが嬉しい!と思えたことが理由です。服の楽しさを伝えたいと思って。

小熊さんから最初に声をかけてもらった時はインスタグラムのフォロワー数は2万人くらい。

当時は福島県に住んでいて、仕事を終えて家に帰ってから古着コーディネートを毎日インスタにアップしていました。福島県にも古着文化が栄えているところがあって、毎週通っていました。

小熊さん:僕が大学生の頃とかは、読者モデルやバンドマンなどのバックグラウンドがある人がSNS露出度の高い人だったけれど、最近はそういった特定の肩書きが無いいわゆる素人の方がフォロワー数が伸びやすい傾向がありますね。

そんなお方を見つけ出しスタッフにするとは策略家ですね!

小熊さん:いやいや、そんなことないです!笑
まっきを始めインフルエンサーの子がfuvで働いてくれて、彼らに会いたい人がお店に来てくれてそこからさらにネットワークが広がり、海外の生産工場や新しい取引先を繋げてくれたりと、”人”起点の展開を実感しています。

『fuv』のオススメ取扱商品と古着の流行&楽しみ方

商品の仕入れはどこでどのように?そしてその基準は何でしょうか?

小熊さん:主にアメリカと東南アジアで仕入れています。今はこのコロナの状況なので、東南アジアがメインでバイヤーが現地で赴くのではなく、オンラインで現地の外国人と交信しながら仕入れています。

店を存続させるためには売れる商品を仕入れないといけません。”売れるもの”というのを表現するのは難しいけど、古着には2種類あります。
価値があるものと価値はないけれど人気で値段がついているもの。

前者は数を売れづらい。Tシャツで1万円以上と高額になるけれど、古着屋としてここは確保していく。

現在の一押しアイテムを教えてください。

小熊さん:このラルフローレンのオープンカラーシャツ。アロハシャツのように開いていて、色んな種類があります。男女ともに着られるけど男の子の方が気に入ると思う。

僕も真っ黒をゲットしました。

少し前は白・黒・グレーのモノトーンのコーディネートが街に溢れていましたが、最近はカラフルな色を取り入れる人が多くなりましたね。

どのように古着を楽しんでもらいたいですか?

小熊さん:Tシャツとかトレーナーを買う人は多い一方で、パンツなどのボトムスを身につける人は少ないです。出来れば一度、パンツも古着を取り入れて全身古着コーデをチャレンジしてもらいたいですね!

小熊さんから見て、今後の古着の流行りはどうでしょう?

小熊さん:ラルフローレンは一定の人気を保つと思います。僕が大学生の頃からずーっと安定した人気。カーハートやナイキは人気に波があり、僕が大学生の頃はそれほど値段がついていなかった。

個人的な感覚のものだけど、今までは”このブランドが流行る!”という感じだったが、ある程度ブランドが流行りきったので、これからは一点モノが流行るのでは。
より古着らしい流行り方をする傾向になっていくと思います。

被らないもの、一点モノ、自分しか着ていないモノに価値が置かれるかと。

継続してストリート系は流行り続けると思いますけどね。

『fuv』の展望:オリジナルワイドカラーパンツの販売決定!そしてヴィンテージ専門店オープンの夢に向けて

今後のキャンペーンや企画していることはありますか?

小熊さん:fuvオリジナルのワイドカラーパンツの発売が決定しています。デザインから生地選びと服が大好きなfuvのスタッフとともに、ゼロから創り出しました。

シルエット、サイズ感、生地感など細部までこだわり、何よりも古着に合うことを重要視した自信作です。

カラーは緑、青、ボルドーの3色の極太シルエットで男女ともに着用できます。

6月4日からZOZO TOWNで、実店舗では6月12日から販売を開始します。
店舗で買ってくれた方には500円offのチケットを配布します。

ストリートカルチャーの街「下北沢」とともに取り組んでいることはありますか?
小熊さん:地域情報サイト「I LOVE 下北沢」とはよく顔を合わせています。広告掲載や週末に駅前で開催されているフリーマーケットにも出店しています。

フリーマーケットは商店街に加盟していないと出せないけど、I LOVE 下北沢の運営会社は商店街と蜜につながっているので、地元貢献にも携われているかなと思っています。

2020年1月に1号店オープンで順調に2号店オープンに多くのファンを獲得されて、コロナの影響や苦労は無さそうに見えますが。

小熊さん:いやいや、そうとう嫌でしたよ。昨年の自粛期間は1号店のみで給付金も出たので経営自体の問題は無かったですが、売上はもちろん上がらないし、一時期は仕入れも出来なかった。

コロナがなければ今頃4店舗くらいは出せていたのに、という思い。

まだまだ拡大中のfuvの今後の目標や夢は何でしょうか?

小熊さん:3年で法人が潰れるといわれる国で、長く継続・成長させていきたい。そのためにもお店を増やす。10店舗。この下北沢での拡大もですが、他の地域にも出店していきたいですね。
そして将来的には”ヴィンテージ”だけを取り扱った店舗を作りたいです。
最近、fuvのヴィンテージ専用のインスタアカウントを開設し、まずはオンラインでの取り扱いを始めました。

そこでVintage Cityとの出会いのタイミングと重なったと思いますが、Vintage Cityに出店して変化はありましたか?

小熊さん:一気にfuv ヴィンテージのインスタアカウントのフォロワー数が増えました。fuvの1号店では求めやすい低価格の古着がメインでこれまでに若いお客さんから支持を得ていましたが、Vintage Cityには高額なヴィンテージアイテムのみをまずは載せたらこの反応。

とても意味があることだなと思いました。

小熊さんにとってヴィンテージとは何でしょうか?

小熊さん:文化的にも金額的にも価値があるもの。

新作で付けられた値段より、プレミアム価格で値段が上がっていくというのは、時を経て文化的な価値があるからです。

VCを活用してどのようなファッションを楽しんでもらいたいですか?

小熊さん:商売目的を無視して言うと、高額な実際に価値のあるアイテムを着て最高の自己満足に浸ってほしい!

そうすれば昨今の古着ブームが一過性ではなく、日常になると考えています。

安いだけじゃない魅力に目を向けてほしいです。

大学生時代に通っていた6年前の下北沢とここ1-2年の下北沢は圧倒的に古着屋の店舗数が違います。不動産屋の話しでは下北沢にある業種で一番多いのが今は古着屋。6年前と比べても古着屋の数は軽く3倍は増え、人手も増えている。

しかし、古着は人気があるけれどヴィンテージが人気があるかと言われると、僕が大学生の頃から変わっていない。

今の下北沢に服を買いに来る若い子たちは、トレンドアイテムを購入する選択肢の一つが下北沢の古着屋で、そうなると似たような店が増えてしまうので、価値あるヴィンテージの提供をするのがfuvとしても課題です。

Vintage Cityもヴィンテージの存在を広め価値を高めるお手伝いをしていきます!

【fuv (ファブ)】

1号店: 東京都世田谷区北沢2-30-7-2階

2号店: 東京都世田谷区北沢2-34-3 クリスタルベスルビル2階

両店共に下北沢駅から徒歩3分


エディター : 上月マキ

Twitter:twitter.com/__maki_k

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