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カルチャー

組み合わせの妙。個性と感性のやわらかな融合。

2年前閲覧 1,128

一枚で華やかな着こなしが完成する柄スカート。

お気に入りの一枚をまとうだけで、

思わず鼻歌を歌いたくなるようなトキメキをおぼえたことはありませんか??

ただ、可愛い柄に惹かれていろいろ買ううちに、手持ちのアイテムが柄だらけに…

なんて悲劇も起こりがち。

購入することで満足していては、宝の持ち腐れです。

まずはよくよく考えて購入することを心がけて、クローゼットがパンクしないように管理していきたいですね。

そうでないとせっかくの素敵なアイテムも旬を逃したり、

サイズや季節感などの変化で出番がなかったりといった残念な末路になりかねません。

まずは一旦その季節の分だけでも良いので、簡単にワードローブを確認しておきましょう。

モノが少なすぎるのも多すぎるのも悩みのタネになることは、

暮らしの中で誰もが感じていることでしょうから、上手に循環させていくためにまずは把握から。

自分が思っている以上に似たようなものを多く持っていたりするものですから、日々のコーディネートがすぐにマンネリになってしまう…

なんてことも。

そこで一念発起して断捨離コース一直線…は、

ちょっと待って!

組み合わせやワンパターンな使い方を少しだけ変えてみれば、いつもと違う着こなしができるかも。

どうせ手放すモノならば、その前にちょっとだけ冒険してみませんか??

例えばいつもなら絶対にしない柄物同士の組み合わせ。

柄ものに柄ものを合わせるとコーデがうるさく見えたり、

チグハグな印象になったり、なかなか難しいものです。

やったことのないことに取り組んでみる、取るに足らない挑戦という名のあそび。

インゲボルグはドイツ語で「ユリの花」の意味がある、ピンクハウスの姉妹ブランド。

ピンクハウスの対象年齢より上の世代の女性に向けた、大人っぽく女性らしいデザインが特徴。

「凛々しさと愛らしさ。気高さと艶やかさ。相反する魅力を共存する大人の女性」をテーマにブランド展開されてきました。

エレガントながらかわいらしさも同居した、品のあるテキスタイルが多く、シックな色味と風合いは、ピンクハウスのカラーテイストに比べるとややダークトーンで落ち着いた雰囲気。

レトロ風味でどことなくノスタルジックな趣きは、

年齢を気にせずに着られるため幅広い年齢層のファンが多いと想像されます。

まず手に入れたのは、やや緑がかったカーキがベースカラーの、

大きめな花柄が華やかな裾広がりのスカート。

10枚はぎの丁寧な縫製で、上の方は身体にフィットする作りで裾に向かって広がっているデザイン。

膨らみや重なりがなく重力通り素直にストンと着られて落ち感もキレイ。

一枚でも雅やかなムードに仕上がります。

もう1着は同じくインゲボルグのギャザースカート

やわらかなブラウンに白い花柄と細かなドットがクラシカルな印象。

レース柄のようなプリントパターンが可愛すぎないのは、程よいカラーニュアンスのおかげでしょうか。

花柄に花柄。

同じブランドのアイテム同士ならテイストが似ていて、重なりの違和感は少ないものかもしれませんね。

フラワーガーデンで咲き乱れる花々には、非常に緻密な庭園デザインの計算があって、色や質感・種類やボリュームなど仕上がりを想定して植栽されていることに考えが巡ります。

同様に洋服で柄物をミックスする際は、ある程度色数を絞っておくことも大事なポイントです。

例えばベージュなら、ブラウンやホワイトなどの同系色でまとめておくと、大はずれするような失敗にはなりにくいように。

同じ色でもトーンが違うものを合わせてみると統一感が出て、更には奥行きのある仕上がりが期待できるでしょう。

柄同士のマッチングが難しい場合は、同じカラー同士で組み合わせを考えることでモードな印象を手に入れられることがありますが、なかなかこれはオシャレ偏差値高めで難しく感じるのが現実。

トップスが大柄ならばボトムスは小さめの柄に、また同時に使用する靴やバッグなどの小物には無地のものを選ぶなど、どこかでバランスを取る策があれば安心でしょう。

せっかく素敵なアイテムがあるのですからもっと自由に、もっと楽しみの幅を広げてみたい!

リメイクすればもともとのお気に入りアイテムを2倍も3倍も楽しめるんじゃないか、新しいもののような感覚で楽しめるんじゃないか、またはまったく新しいものとして楽しめるのではないか。

…想像は大きく広がるものの、イメージを具現化する技術も勇気もなく、そのために勉強するなどの努力もしていないなら、そりゃ世界は広がるわけがない。

切ったり縫ったり形を変えたり、スキルや時間、ノウハウがなくとも簡単に、お手軽に、手持ちのものにアドバンスを!

そんなワガママが簡単に叶うなら世話がないですね。

だけど、ほんの少しなら。

完全なリメイクじゃなくても、ほんの少しほんの僅かなニュアンスを組み込むことができれば。

例えばお気に入りのアイテムに穴が、またはシミができてしまったとしても捨てるには惜しい。

ダメージにかけはぎや刺繍をほどこして修復したいけれど技も時間もない。

100均でよく見かけるアイロンで貼れるワッペンは手軽だけれど子供向けだったりキャラクターものだったりして使いたいものがない。

ワッペンといえば、ピンクハウスのロゴワッペンが多用された、まるで女の子のおしゃべりのように賑やかな装いが浮かびます。

ワッペン・紋章・エンブレム。

小さな存在ながらその主張はとても強く、まるで刺身を食す時のワサビのように存在感を放つもの。

そうだ、いつか見かけたハンドメイド作家さんの生み出す、色とりどりのハンディクラフトのように、可愛さの中にピリリとした後味を感じるような作品を取り入れてみてはどうだろう。

一個ずつ違う表情のまぎれもない一点ものを加えてみると、オシャレはどのように変化していくのか、ワクワクするこの心はどこまで高まっていくのか、それはそれは楽しみ。

古着屋さんの店頭で見かけた、ある作家さんのハンディクラフト商品。

食らいつく勢いでむさぼり見る大人の姿はなかなか滑稽だったであろうと、冷静になってやっと思いますが、なにせ可愛いの連続で。

閉店間際にも関わらず、作家さんのことや商品のこと、ひとつひとつ丁寧にご説明くださる店員さんからも作品への愛を感じました。

Instagramでもお見かけしたことのある@yukakokakedaさんの個性的な手芸作品。

ひとつひとつ表情もネーミングも違うブローチや、ねじねじクルクルの躍動的なピアスやイヤリング、軽やかに揺らぐオーナメント。

色とりどりで見ているだけでも心が弾んできます。

色のパワーは人に視覚からダイレクトに伝わると感じていて、そこに更に加わった作り手のアイデア・オリジナリティが何倍ものエネルギーとなってこちらに響いてくるのです。

自由な発想で創造する世界観はポップでキュート。

ポップなイメージって、色が発するエナジーのシャワーのよう。

コロナ禍で鬱々としがちな気分も、雨降りが続いて晴れない心も、色に救われることがあるかもしれないなと、思うのです。

元気が出そうなカラーリングのパーツを使って、服や小物、お部屋のインテリアなどを彩ることができれば。

目の届くところにその存在を感じられたら、なんだかご機嫌でいられそう。

自分が安らぐ環境は自分で整え心地良い日常を過ごす、機嫌の良い朗らかな人はそうやって暮らしていそう。

暮らし方と生き方は、すなわち人生。

かな…知らんけど。


エディター : 高橋 由衣

www.instagram.com/iii.p_qiii/?hl=ja

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