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ファッションに関心のある方なら、「ストリートファッション」という言葉は聞いたことがあるはず。でもその特徴は？定義は？と聞かれたら困ってしまうかもしれません。
実は「ストリートファッション」の大きな特徴として、トレンドや時代の流れとともに変化することが挙げられます。人によって定義が違ったり、言葉が指す意味が異なったりするため、捉えるのが難しいスタイルなんです。
そこでこの記事では、ストリートファッションのベーシックな特徴について徹底解説！背景にあるカルチャーや、コーディネートを楽しむためのポイントなどについてくわしく紹介します。
■ストリートファッションってどんなファッション？
「ストリート」という言葉から連想されるように、ストリートファッションは、街の中で生まれ、育まれてきたファッションです。
ストリートファッションを作り出してきたのは、ビッグメゾンの一流デザイナーでも人気アパレルブランドでもなく、名もない若者たち！彼・彼女ら自分たちが自分たちの手で発展させてきたファッションスタイルといえるでしょう。
ストリートファッションの特徴は、スポーティでありカジュアルであること！その理由は、ストリートファッションの担い手が、若者であったというだけでなく、その背景にスケートボードとヒップホップという、ふたつのカルチャーがあったことが大きく影響しています。
■ヒップホップとスケートボード、ふたつのカルチャーの影響
現代につながるストリートファッションが誕生したのは1970年代から1980年代の初め頃のアメリカといわれていますが、その背景にあったのが、ヒップホップとスケートボードというふたつのカルチャーの存在でした。
アメリカの西海岸で誕生したスケートボードが1970年代に競技として確立されると、スケートボードとともに、スケーターファッションが普及しはじめます。スケーターファッションとは、スケートボードを楽しむファションのこと。体を動かしやすいように、ややオーバーサイズのシルエットが特徴です。また、Tシャツやフーディー、チノパン、デニムといった手頃なカジュアルアイテムが多く取り入れられていました。
また、80年代になると、1970年代にニューヨークで誕生したヒップホップが流行し始めます。ラップとともに、B-BOYたちが着ていた、ストリートルックを真似する若者が増加。最初にスタイルを確立したのは、ラップユニットのRUN D.M.C.でした。アディダスのトラックスーツに、紐なしのスーパースターを合わせるスタイルが有名ですが、その後、さまざまに変化しながら、90年代になると、バギージーンズやブーツ、ベースボールキャップなどのアイテムを使ったルーズなスタイルが主流に。スケーターファッションと同じく、ヒップホップでも、動きやすいスポーティーでカジュアルなスタイルが好んで取り入れられていきました。
■ストリートファッションは、進化し続ける「生きたファッション」
そんなスケーターファッションやヒップホップのストリートルックを原点として、街に生きる若者たちがさまざまに作り変えながら発展してきたのが、ストリートファッションです。最近では、フランスのエディ・スリマン（ディオールオム・サンローラン・セリーヌなど）、デムナ兄弟（ヴェトモン）、アメリカの故ヴァージル・アブロー（オフホワイト）など、ストリートファッションをハイファッションに昇華させ、「ラグジュアリーストリート」というジャンルも誕生しています。ストリートファッションは、変化・進化をし続ける、まさに「生きたファッション」ということができるでしょう。
■Vintage.Cityおすすめ！ストリートファッションで注意すべきポイントは？
そんなストリートファッションをおしゃれに着こなすためには、どんな点に注意すればいいのでしょうか？答えはとてもシンプル。以下の3つのポイントに気をつけることで、洗練されたスタイルに！順に説明していきましょう。
1.ほどよくゆったりしたシルエットで仕上げる
2.カラーをリンクさせる
3.ロゴ入りやカラフルなアイテムを取り入れる
ストリートファッションをおしゃれに着こなす最大のポイントは、サイズ感です★大きすぎるシルエットでまとめると子供っぽくみえてしまうため、全体をほどよくゆったりしたオーバーサイズを意識することが大切です。
カラーをリンクさせることで、全体に統一感が出て、より洗練されたストリートスタイルに仕上がります。たとえば、トップスがネイビーのスウェットなら、ネイビーを使ったスニーカーを合わせるという具合！季節感やトレンドカラーにも配慮しながら、ぜひ得意なカラー、好きなカラーで楽しんでみてください★
ストリートファッションに欠かせないのが、ロゴ入りアイテムやカラフルなアイテム。ブランドのロゴやグラフィックをあしらったスウェットやTシャツ、ポップな色使いのボトムなどを取り入れることで、たちまちストリートっぽい印象に★また、トップスが華やかなカラーの場合はボトムはダークカラーという具合に、コントラストをつけると、バランスのよいコーデに仕上がりますよ！
ストリートファッションの特徴や、おしゃれに着こなすポイントについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか？ストリートファッションには、定番アイテムやベーシックな決まりごとはあるものの、自由であることが最大のポイントです★
ぜひVintag.Cityでお気に入りのアイテムを見つけて、自分らしいストリートファッションを作ってみてください！
エディター：Yoshihiro
ヴィンテージフリークのフリーライター。ファッションEC批評を中心にウェブメディアを中心に幅広い領域で活動中。趣味はひとりで古着屋巡りをすること。好きな食べ物は、うに。
