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【原宿・BerBerJin YUHODO】西海岸の風をまとった“本物”に出会えるお店 - 古着屋オーナーの"First" Vintage vol. 6

1 year ago3,031 views

≪今回取材をしたのはこんなお店≫

若者文化の聖地、裏原宿の中心を貫く旧渋谷川遊歩道(通称:キャットストリート)に位置する「BerBerJin YUHODO」。若い世代を中心に支持されている“ネオヴィンテージ”を中心に取り扱っています。

2022年の9月以来、徹底して“鮮度”にこだわったファッション性の高いアイテムを展開してきました。今回はそのディレクター兼バイヤーである蒔田康介さんにお話しをうかがいました。

蒔田さんの"First" Vintageを教えてください!

最初に購入した古着は‥‥ 【Leeのストームライダー】

※写真はイメージです

——初めて購入したお店やエピソードを教えてください。

中学2年のとき、実家のある千葉のDESERTSNOWというお店で、古着好きだった父親からすすめられて買ったLeeの「ストームライダー」が最初の古着です。お気に入りのアイテムだったらしく、おかげで中学生にしては、ませた感じの装いをしてたように思います。

——普段はどんなファッションがお好きですか?

店に立つ時は古着を着ていますが、全身を古着で固めることはあまりないかもしれません。Supremeが好きなので、古いものに限らず、ロスの知り合いから手に入れた新しいものなども組み合わせることが多いですね。サーフィンやバイク、映画や音楽なども含めて西海岸カルチャーが好きなので、身につけるものもその影響を無意識に受けていると思います。

ありのままのロスの空気感を産地直送。BerBerJin YUHODOだけの強み

——お店をオープンされたいきさつについて教えてください!

BerBerJinの系列店としては、4店目になります。1店舗増やすというときに、声をかけていただいて、「ぜひやらしてほしいです」と。毎月アメリカに買い付けに行っているので、向こうのリアルな情報が伝えられる、僕にしか体現できないような店づくりができると感じて引き受けました。旧渋谷川遊歩道に立地していることから、「YUHODO」と名付けています。

——どのくらいのペースでアメリカに?

リアルで新鮮な情報を、新鮮なうちに提供できるように、月の半分はアメリカで買い付けをしています。毎月行くからこそ、いつも感覚を研ぎ澄ませた状態でいられると思っていて。大規模なフリーマーケットやディーラーなどを回って、月あたり60パッキンほど仕入れています。

毎月第3土曜に新しい商品が入荷するのが、BerBerJinの恒例行事になっています。このペースで定期的に新商品を提供できるのがウチの強み。その日にどれだけのお客様にお店に来ていただけるかがバイヤーとしての腕の見せ所だと思っています。

ロスで買ったものはその場で洗濯し、ロスの日差しを浴びて乾かした上で現地から直送しています。そんないわば、アメリカの「匂い」のようなものをお客様にお伝えしたいですね。

——どういったアイテムを取り扱っていますか?

この店舗では、バンドTシャツやムービーTシャツ、アニメTシャツなど、グラフィックのTシャツがメインです。かなり厳選して集めているので、国内のどこを探しても見つからないものがありますよ。

古いものばかりだと新鮮味がないので、Tシャツに限らず年代にはこだわっていません。また、自分が得意なところはとことんこだわる一方で、ニーズがあるものも扱うなど、品揃えが独りよがりにならないよう心がけています。トゥルーヴィンテージやデッドストックは本店などが扱っているので、「YUHODO」では、「次はここに注目が集まる」と思うものを、自分なりに解釈しながら集めるようにしています。

——インテリアの特徴についても聞かせてください。

ロスの高級ブティックの雰囲気を取り入れるなど、内装やレイアウトを工夫して、現地の空気感が感じられるような演出をしています。「古着のセレクトショップ」をイメージして、清潔感も大切にしています。

什器や家具にもこだわっていて、ラックはすべてフルオーダー。テーブルやチェアはイームズが中心です。

このチェット・ベイカーをはじめ、店内のポスターもロスで買ってきたもの。残念ながら売り物ではないのですが、市場価格は数十万ほど。そういったところでもヴィンテージの雰囲気を楽しんでいただけたらと思っています。

テーマやストーリーをまとえる古着を

——古着初心者の方に、古着の楽しみ方のアドバイスをください。

たとえば、まずワンアイテムだけ古着を取り入れてみたらどうでしょうか。良い抜け感が出たり、いい具合に着くずせたりすると思います。古着を使って遊ぶような感覚で楽しんでいただきたいですね。

また、何を買うかも大事ですが、「誰から買うか」も大事だと個人的には考えていて。信頼できる人から買ったものは、ずっと大事に持ってる気がするんです。まず信頼できるお店や人を見つけるのも手だと思います。

——古着初心者の方におすすめのアイテムはありますか?

僕自身が一番好きな古着は、今日も着てきた「Derby of San Francisco」のジャケット。80年代にギャングスターやハーレー乗り、スケーター、サーファーといった西海岸のアウトローたちがこぞって着ていたもので、カルチャーがつまった歴史的なアイテムです。

ポイントは裏地のペイズリー。これは新品ですが、ヴィンテージと形がまったく同じなんです。シンプルなデザインなので着こなしもしやすく、「BerBerJin YUHODO」イチオシのアイテム。古着に手を出すのにちょっとハードルを感じている人にもおすすめです。

——今後、どんなお店にしていきたいですか?

ただ新しい商品を提供するのでなく、エンターテイメントみたいな感じで楽しんでいただけるように、「60s」「ブラック系」「オンブレシャツ」という具合に、テーマ性やストーリー性をもたせながらお客様に紹介していきたいと思っています。

日本の古着屋の知識は世界でトップクラス。海外では誰も気にしてないようなディテールを愛せるのが日本人の良いところだし、強み。ちょっとかっこいい言い方をすると、服に対するこだわりとか、愛のようなものを大事にしたいと思っていて。それを伝わりやすいかたちでみなさんに提供していけたらいいですね。

古着はもちろん、アメリカンカルチャーへの知識が豊富で、とても25歳とは思えない貫禄を感じさせる蒔田さんですが、若き日に購入した古着の思い出や、お店の魅力にこだわりについてとても気さくに教えてくださいました。先週までロスにあった、「本物」のアメリカンヴィンテージに当たり前に出会える幸せ。蒔田さんのこだわりが随所につまったお店に、ぜひ足を運んで実感してみてください!


BerBerJin YUHODO

東京都渋谷区神宮前4-25-33 田辺ビル 1F

営業時間:13:00〜19:00

定休日:不定休

Instagram:https://www.instagram.com/berberjin_yuhodo/


エディター:Yoshihiro

ヴィンテージフリークのフリーライター。ファッションEC批評を中心にウェブメディアの幅広い領域で活動中。趣味はひとりで古着屋巡りをすること。好きな食べ物は、うに。

Photographer:まさ/豊田正宗

写真をこよなく愛するフォトグラファー。「今日も世界は美しい」というテーマで人物の魅力を切り取っている。

Instagram:https://instagram.com/takomasa_graphy

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