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【Amici 代々木公園】大人の街・奥渋エリア!ミリタリーをトラッドで再解釈した上質なヴィンテージショップ!古着屋オーナーの"First" Vintage vol. 35-

10 months ago961 views

東京都渋谷区、代々木公園近くの奥渋エリアにある「Amici 代々木公園」は、各国のヨーロッパアイテム、セレクトアイテムを中心にメンズ、レディース古着を取り扱っている古着屋です。オーナーの中野さんにお話を伺いました!

中野さんの"First" Vintageを教えてください!

最初に購入した古着は【イギリス軍のグリーンデニムジャケット】

ーー 初めて購入したお店やエピソードを教えてください!

中野さん:「最初に買った古着は、町田のJAMという古着屋さんで大学2~3年のときに購入したイギリス軍のグリーンデニムジャケットです。時を経て、クタッといい感じの風合いになり、今でも愛用しています。買った当時は、ヴィンテージものだとわからずに、佇まいがカッコよかったので選んだのですが、その後もヨーロッパ古着が好きだったので、この古着を選んだのは僕自身のルーツでもありますね。」

中野さん:「実は、当店でもデッドストックとして仕入れています。ウエストベルトや着丈の短いボックスシルエットなどこのアイテム特有のディテールやデザインは、数多くのブランドにサンプリングされているんですよ。」

ーー 古着に興味を持ったきっかけを教えてください。

中野さん:「大学生になり、単純に洋服が欲しくなって。実は高校卒業するまでサッカー一筋で、洋服にそんなに興味がなかったんです。セレクトショップなどでも服を買っていましたが、次第に周りと違うものを身に着けたくなったので古着にたどり着きました。」

ファッションの根源を学ぶため就職先はオーダースーツ店に

ーー 古着屋を始めるまでの経緯を教えてください。

中野さん:「大学生になり古着に興味を持ち、アパレルショップでアルバイトをしていくうちにより服が好きになり、いつかは古着で自分のお店を持ちたいと思うようになっていました。そこで、ファッションの根源に近いスーツについて知識を深めてみたいと思い、新卒でオーダースーツの店に就職しました。」

スーツ店で接客やサイズ感などをしっかり学び、古着屋で独立するプランを頭の中に描いていたのだそうです!

ーー バイトしていたアパレルショップとオーダースーツ店で一番違うところは何でしたか?

中野さん:「接客の仕方です。カジュアルな服を売るアパレルショップだったので、接客も比較的ラフな感じでした。スーツの方は価格が高いし、“お偉いさん”が来ることもあり、言葉遣いや所作も、それに見合って丁寧になりました。」

中野さんの物腰の柔らかさや、きちんとした言葉遣い、装いは、元スーツ屋さんであったことを物語っているようです。

ーー オーダースーツ店での経験が古着屋でいかされたことはありますか?

中野さん:「お直しができることですね。オーダースーツは、ミリ単位でフィッティングするプロです。豊富なサイズの中から、お客様にベストなサイズと丈をお見立てします。お直しは、前職で知り合ったプロに依頼して、しっかり仕上げさせていただきます。」

縫製が丁寧!ヨーロッパのミリタリーアイテムの魅力とは

ーー お店のコンセプトを教えてください。

中野さん:「ヨーロッパのミリタリーワークをメインとして取り扱っています。そこに、ちょっとしたジャケットなどトラッドなものをミックスして、肩の力を抜いたきれいめな着こなしができるように提案しています。」

ーー ミリタリーとトラッドは対局なイメージがありますが、統一感があるのがさすが!

中野さん:「全身ミリタリーだと、“ゴリゴリ”すぎる。かといって、全身トラッドだとキッチリしすぎてしまう。その2つをミックスするとちょうどいい着こなしが叶います。」

ーー 仕入れのこだわりについて教えてください。

中野さん:「僕自身、古着は好きなのですが、ボロボロなものが苦手で…。仕入れのときは、長く使って欲しいのでデッドストックを中心に、状態が綺麗でいいものを仕入れるように心がけています。仕入れの頻度は、海外に行って繋がったディーラーさんとやり取りして2~3週間に1回送ってもらうことが多いです。」

ーー お店を2020年10月にオープンして2年が経ちます。開店当時はコロナが流行っていましたがご苦労されましたか?

中野さん:「前から開店したいと思っていたのですが、なかなかお店が見つからなくて。コロナが流行り出したときに、タイミングよくここが空いたので思い切って決断しました。開店当時は、お客さんが来なくて苦労しましたが、今はおかげさまで人通りが多くなってきましたね。」

ーー どんな年齢層の方が来店されますか?

中野さん:「お店のある奥渋エリアが大人の街なので、年齢層は落ち着いています。「何だろう?」と覗いてくれるのは圧倒的に女性客が多いですね。状態がいいので、女性のミリタリーデビューにもオススメです。スリーピングシャツは、シャツワンピースっぽく着ることができて女性でも挑戦しやすいと思います。」 

中野さん:「近くのカフェが特に外国人に人気で、お店にも外国の方が来てくださいます。特に柄ワンピースは外国の方がよく買われます。リピーターになってくださるのは男性が多いですね。」

店頭で目を引くのが、サイズ展開豊富なミリタリーパンツです。スーツもミリタリーも精通している中野さんならではのラインナップが並びます。

中野さん:「ミリタリー=カーゴパンツなどを想像する方が多いと思いますが、実は軍隊の式典で正装するためのきれいなミリタリーもあるんです。こちらは、イギリス軍がオーダースーツのテーラーさんにパターンをお願いして作られたイギリス軍のパンツです。」

ーー 国によって個性があるのですね。例えば、イギリス軍とフランスミリタリーの違いは?

中野さん:「イギリスはテーラーメイドなデザインが基本です。トラウザーは、アジャスターがあったり、凝ったデザインが特徴的です。

フランスのミリタリーは、どこかアーティスティック。少し丸みを帯びていたり柔らかな印象があります。こちらの モールスキンフレンチワークジャケットは、ポケットが二重に縫われていて、とても丁寧な縫製に注目です。」

中野さん:「フランスの縫製の綺麗さは随一。マルジェラが、縫製のよさを知ってもらうためにカーゴパンツを裏返しにしてランウェイを歩いたというエピソードもあるくらいです。」

ヨーロッパの古着は一生着続けられる服ばかり。ミリタリーパンツを選ぶときは、裏返して縫製までチェックすると違いがわかるそうですよ。

上質なミリタリーとミリタリーにマッチするオススメアイテム3選

ーー Amiciでオススメしたいアイテムは?

中野さん:「ミリタリーパンツ全般です。夏はサラッとTシャツに合わせるだけでも素敵ですし、キューバシャツをインしてみるのも爽やかだと思います。足元は革靴にもスニーカーにもマッチします。1本あるといろいろなテイストで着回せるのが魅力ですよ。」

ミリタリーパンツを筆頭に、他のおすすめアイテムについても詳しく教えてもらいました!

おすすめアイテム①ミリタリーパンツ

中野さん:「ミリタリーパンツの中でも、1990~2000年代のイギリス軍トラウザーがイチオシです。太すぎず細すぎずの絶妙なシルエットで合わせやすさも抜群です。また、ラインが入っているブルーのパンツはオランダの警察官の服なんですよ。」

ミリタリーパンツって幅広い種類があるのですね!このほか、スウェーデンの囚人服、コックさんのシェフパンツなど…さまざまなヨーロッパ古着が並んでいます。

おすすめアイテム②革靴・サスペンダー・ジャーマントレーナーなどきれいめ小物

中野さん:「ミリタリーアイテムやトラッドなジャケットにマッチするきれいめな小物もおすすめです。サスペンダーやネクタイ、スカーフなどちょっとした小物を差し込むと遊び心のあるスタイルに。

スニーカーはドイツ軍のものです。素材がレザーなので、革靴のように上品な雰囲気で履くことができます。」

おすすめアイテム③ユニセックスに身に着けやすいインディアンジュエリー

中野さん:「インディアンジュエリーは、かしこまった服のハズしに。女性でも男性でも身につけやすいユニセックスなデザインです。」

マイサイズが見つかる!ヨーロッパミリタリーの奥深さを味わって

ーー なぜこんなにサイズ展開の豊富なミリタリーパンツを集めるようになったのでしょうか?

中野さん:「もともと自分が華奢なので、古着が好きなのに古着選びに苦労していました。もし、サイズが合わなくて古着屋で買えない方がいたら、是非当店に来て試してほしいです。女性でも履けるほどサイズ展開が豊富ですし、パンツのシルエットに対してベストな裾のバランスをアドバイスさせていただきます。」

ーー 最後に一言お願いします!

中野さん:「店名Amici(アミーチ)は、イタリア語で親友を意味していて、友達の家に行くように気軽な気持ちで来て欲しいという思いを込めています。当店は、古着に馴染みのない人でも着やすい古着が豊富です。アメリカ古着しか知らない人や、きれいなミリタリー服を見たことがない人、ヨーロッパ古着の奥深さを知ってもらえたら嬉しいです。」

洗練されたヴィンテージミリタリーの世界がここにあります。近くにはお散歩にぴったりなカフェもたくさん。奥渋エリアへ行ったときは、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!


Amici 代々木公園

〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷1丁目18−3 サンライズ富ヶ谷

営業時間:13:00〜20:00 不定休


エディター:桐生奈奈子 

Instagram:@happynanako0111

Photographer:まさ/豊田正宗

写真をこよなく愛するフォトグラファー。「今日も世界は美しい」というテーマで人物の魅力を切り取っている。

Instagram:@takomasa_graphy

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