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【金沢市・fuzz city】 境界をなくして、他のお店に真似できない新しい価値を- 古着屋オーナーの""First"" Vintage vol. 22 -
≪今回取材をしたのはこんなお店≫
金沢市の繁華街、竪町ストリートに店を構える「fuzz city」。県内随一の古着激戦区に位置しながら、レディースアイテムも豊富に取り揃える個性的なラインナップで人気を集めています。店長を務める松尾さんにお話をお聞きしました!
松尾さんの"First" Vintageを教えてください!
最初に購入した古着は‥‥ 【Levi’sのデニムジャケット】
— 初めて購入したアイテム、お店やエピソードを教えてください。
高校3年生のときにファッションに目覚め、ほかの誰かとかぶりたくないという気持ちから、友達と一緒に古着屋に行ったんです。そのときに購入したLevi’sのデニムジャケットが最初です。
胸元や背中にワッペンが貼られるなどカスタムされたもので、お店の壁の高いところに掛けてあるのを見て一目ぼれ。
「めっちゃかっこいいな」と思って即決しました。
実はそのお店が、いま自分が店長をしている「fuzz city」の系列店である「Groovy」というお店。当時、雑居ビルの中に入っていたのをたまたま見つけたのが入店のきっかけです。
その頃、いまと違って金沢には入りにくい感じの古着屋が多かったんですが、「Groovy」には、高校生だった自分にも入りやすい雰囲気がありました。
— 店長になるまでのいきさつ、店名の由来について教えてください!
大学を出た後、建築のリフォーム会社で施工管理をしていましたが、ずっと古着が好きで、古着に関わる仕事がしたいと思っていたんです。2年ほど前、品揃えを気に入ってちょくちょく遊びに行っていた「Groovy」でバイトの募集があるのを見つけて、「これはいくしかないな」と。そのときに古着で生きていくと決め、仕事を辞めてアルバイトとして働き始めました。
その後、新店をオープンするということになり、その店長を任されることになりました。
ジャンルにとらわれない古着屋にしようということで、店名を「曖昧」という意味の「fuzz」にしようと思ったんですが、同じ名前の古着屋さんがすでにあって。何か付けようということになり、いまの名前に落ち着きました。
入りやすさと見やすさにこだわった明るく整然とした店内
— インテリアで気をつけていることはありますか?
お店が2階にあるので、なるべく入りづらい雰囲気をなくしたいと思っています。自然光を多く取り入れ、ラックにかけている商品の量も少なめにするなど、広い店内でゆっくり見ていただけるような、いい意味で古着屋っぽくない感じを目指しています。
系列店で働いていた頃、暖色系の照明だったので、お客様から「これ何色ですか?」と聞かれることがよくあったんです。買った後に外で品物を見てイメージと違ったと思われたくなくて。ちゃんと見てもらって、納得いくものを買っていただきたいと思っています。
自分自身が古着屋に対して入りづらいイメージを持っていたこともあって、入りやすく、商品が見やすい店づくりをしたいという気持ちはずっと持っていました。
—ほかに工夫されてることがあれば教えてください。
店内の壁にアイテムを掛けたり、全身コーディネートをディスプレイしたり、お客様が入ってきたときに、わくわくしてもらえるような仕掛けづくりを意識しています。おもしろいものを目についやすいところに置いて、それをお客様どうしで話題にしてもらうなど、楽しんでもらえるきっかけなればと思っています。
—とくにこだわっているところはありますか?
温かみを出すよう工夫しています。アンティーク調の家具を置いてみたり、インダストリアルっぽい感じを演出してみたりして、居心地が良くなるよう、キレイなんだけど古着屋らしい雑多な雰囲気が出せたらと思っています。
70年代のアイテムを中心とした幅広いラインナップ
—どういったアイテムを取り扱っていますか?
個人的に70年代のアイテムが好きなので、70年代のスタイルに合うようなシャツやデニムに力を入れています。もちろん、30〜60年代くらいまでのヴィンテージから、90年代のオールドギャップなどまで、お客様のニーズに合わせて幅広く揃えています。
—商品はどのくらいのペースで仕入れていますか?商品選びのこだわりも教えてください!
お店には毎日のように入荷しています。僕の好みのものやレディースも積極的に置いていて、普段よく来てくださるお客様のことを思い浮かべながら「これはあの人に似合いそうだな」と選ぶこともあります。実際にそれをイメージしたお客様にすすめることもありますね。
—お客様の年齢層は?接客で心がけていることはありますか?
多いのは10〜20代。学生の方が中心ですが、30代とかの方にもよく来ていただいています。商店街ということもあり、上は60〜70歳くらいの方にふらっと立ち寄っていただくこともありますよ。
大切にしているのは、寄り添うスタンス。お客様が求めているものにしっかり耳を傾け、それに対して合うものを提案するようにしています。聞かれもしないのにうんちくを語るなど、あまり自分を主張しすぎないよう心がけています。
お客様の自由な感性を伸ばしていけるようなお店に
—古着初心者の方に、古着の楽しみ方のアドバイスをください。
古着は一つひとつが出会いなので、「これいいな」と思う自分の感覚を大事にしてほしいですね。素直に自由に好きなものを着て欲しいと思っています。
あと、試着も絶対にしてみてください。もし合わせ方がわからないと思えば、ちょっとハードルが高いかもですが、お店のスタッフさんに相談するのもいいと思います。その商品のことはお店の人が一番よく知っているはずなので、参考になるアドバイスをもらえるはずです。
—今後、どんなお店にしていきたいですか?
「ジャンルレス」をうたっていることもあり、たとえば男性が女性のアイテムを着るなど、難易度の高いファッションへのニーズにも柔軟に対応していきたいですね。最近、「スカートをはいてみたい」という男性のお客様が増えてきているので、そんな挑戦を後押しするようなお店でありたいと思っています。
とくに女性のアイテムが充実している古着屋は金沢にはあまりありません。そうやって男女の差を「fuzzy」にするなど、他店にはない、新しい価値を提供していきたいですね。
「オンラインストアにはユニークなアイテムを多めに出品しているので、人とかぶりたくない人はぜひ利用してください」と話す松尾さん。70年代スタイルを華麗に着こなすファッショニスタながら、終始落ち着いて話す温厚な人柄がとても印象的でした。古着初心者にとってきっといい相談役になってくれるはず。金沢にお住まいの方も、そうでない方も、お近くお立ち寄りの際は、お店をぜひのぞいてみてください!
古着屋 fuzz city
〒920-0997
石川県金沢市竪町16番地 HOUSE1991 2階
営業時間:平日 12:00〜19:00
土日祝日 11:00〜19:00
定休日:なし
Instagram:https://www.instagram.com/fuzz_city/
エディター:Yoshihiro
ヴィンテージフリークのフリーライター。ファッションEC批評を中心にウェブメディアの幅広い領域で活動中。趣味はひとりで古着屋巡りをすること。好きな食べ物は、うに。