Maison Margiela “時が流れても変わらない魅力”
RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。
私の好きなブランド、あのアイテム
Maison Margiela “時が流れても変わらない魅力”
バイヤーのファッション偏愛
RAGTAG 新宿店 SAITO
ファッションの固定観念を覆した衝撃
入社したのはモードブランド全盛期の90 年代。
勉強のためお店を巡っているときに[マルタンマルジェラ(現 メゾンマルジェラ)]に一目惚れしました。最初に購入したのは忘れもしない、ショッキングピンクのカーディガン。
カーディガンの袖が内側に折り返されてノースリーブになっており、その袖は首元から出てマフラーのようになるニットでした。
本来あるはずの袖が無い代わりに、違うアイテムとして生まれ変わっている。その斬新なデザインに衝撃を受けたのでした。
以前のデザインに手を加えたり、素材にもスキーグローブやソファーカバーなどのゴミとして捨てられるようなものを再利用しながら、タグを付けて販売する。
そのタグも切り取れるように四隅のステッチのみ。
ファッション業界の固定観念の数々を覆し、デザイナー自身もその素顔をメディアに一切明かさないというミステリアスな姿勢にも惹かれ、そこから私の[マルジェラ]集めが始まりました。
日本をオマージュした作品、“足袋ブーツ”
[マルジェラ]から“足袋ブーツ” が発売されたのは、今からおよそ30年前となる1989年。それから毎シーズン、素材や色、形を変えて発売されており、今も不動の人気を誇っています。
私が最初に購入したのは茶色のレザーでアンクルよりちょっと長い、基本の形となる足袋ブーツでした。
本物の足袋と同じように、こはぜで留める仕様です。
しかも当時の値段は今の半額、7万円ほど。
足袋は私の中ではモードにはもちろん、カジュアルファッションにも溶け込みました。
そしてどんなにヒールが高くとも、普段ヒールを履かない私にさえ履きやすい! レザーブーツ、スニーカー、サンダル、フラットシューズ、ミュール……。毎シーズンどんな“足袋シュー ズ”が出るのかとても楽しみでした。
90年代の名作“カーコート”
1990年後半から2000年頃の名作と言われる“カーコート” は、“八の字ライダース” と同じコンセプトで前身頃のポケット部分を拡大したデザインが特徴のひとつです。
“カーコート”とは、1900年代初頭に誕生したアウターの一種で、車のほとんどがオープンカーだった頃、寒さと汚れなどから保護するために作られたものでした。
当時は「車を保有している」ことを示す、いわばステータスシンボルであったため、特に男性に人気を集めましたが、マルジェラはこの“カーコート”を女性物として登場させた のでした。
カジュアルが流行の今ですが、いつ見ても古さを感じさせないのが[マルジェラ]の唯一無二の魅力。
10年以上前に出会った名作たちも、いま着られることで息を吹き返し、私のクローゼットの中で輝いています。
新宿店 バイヤー SAITO
1999年入社。バイヤー歴18年目。「作り手のこだわり」が感じられる、シンプルな中にひねりがあるブランドが好き。「RAGTAGで買取したら楽しかった!」を目指して、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。
引用元 : RAGTAG
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