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Culture

ヴィンテージ ファッションが好き。

3 years ago1,380 views

これだ!と思えるモノに出会える

喜びー。

私の古着好きは、なるべく少ない出費でなるべく多く着まわせる、だけどちょっと人とは違ったコーディネートが楽しいと思ったのがスタートでした。

いいなと思うものがたまたま古着だった、それだけのこと。

流行の最先端には常に乗り遅れる、そもそも乗っかる意思が乏しいことも原因でしょうが、何より十把ひとからげに誰も彼もどれもこれも一緒な状態に自分も身をおくことがどうにも好ましくないと感じていたそんな時。

たまたま近くの公園で開催されたフリーマーケットで見つけた赤いチャイナシャツ。

自分の中のナルシシズムが「ポンっ」と開花したそんな気持ち。

そのワクワクは他では手に入らない高揚感と満足具合で、一気に古着熱が上昇。

その後色褪せ諦めざるを得ない状態になるまで繰り返し私を嬉しい気持ちにさせてくれたチャイナシャツとの別れは、なかなか心苦しいものだったことを、こうして文字にすることで思い出しました。

高級なブランドものでも有名なアパレルメーカーのものでもなかったのですが、繊細な組紐状のチャイナボタンが可愛くてお気に入りでした。

わずかな硬貨で手に入れた幸福は、長きにわたって私の心と日々の暮らしを満たしてくれたのです。

もともとハイブランドの高級品や希少性のあるビンテージものは、それゆえに醸し出される独特の雰囲気があり「この服を着こなしたい」と思う心は、もはやその世界観への憧れによって大きく膨らむものと想像します。

こだわりの強いタイプの人は、ファッションはもちろんのこと雑貨やインテリアにいたるまですきなもので揃えたり徹底的にその世界観の中で生きることを望んだりもします。

身の回りをヴィンテージものでかため世界に一つしか無い住処作りに精魂を傾ける人は、自分自身もアバンギャルドな雰囲気を持つ型破りな存在であるとわかりやすく主張したがる心理が多少他人より多めにはたらくのかもしれません。

このタイプの人は「個性的」「変わった人」「独特」といった評価に喜びを感じ、他者と違うことに恐れがありません。

むしろ他の人と同じ事をする、同じ服を着る、と言った特に際立つことのない「没個性」を嫌う傾向があるので、身につけるものは一点ものや珍しいものにとことんこだわったり。

古着には最新の流行とは違った珍しいアイテムも多く、少し取り入れるだけで自分だけの個性的なファッションを作り上げることが可能です。

それゆえ個性的で斬新な印象を生み出せることは、何より大きな古着好きの醍醐味といえるでしょう。

ヴィンテージ的な価値を持つものに限らず、リユース品の中から古いのに新しい「自分だけの宝物」を探すトレジャーハンター。

古着好きにはその心が共通しているようです。

一方、安価な古着にも見過ごすには惜しい大きなメリットが。

少ない資金でも色んなバリエーションの服にトライすることができるのが最大の魅力。

バラエティ豊かなコーディネートにためらいなくチャレンジでき、小物も含めて組み合わせ無限大の環境は至福です。

さらに新品の洋服はお店のコンセプトに合ったものが各店舗で販売されているわけですが、古着屋には色んなバリエーションのアイテムがあり「コレにアレを合わせてみようか」「このタイプにあのテイストを取り入れてみよう」などと具体的な組み合わせパターンの発展がかないます。

もちろんダメージ具合や使用感の程度によっての低価格設定なのが納得できる場合もありますが、どうしても取り入れたいアイテムなら可能な限り修復または思い切ってリメイクにも躊躇なく挑戦できそう。

新型コロナウイルスの流行による自粛生活で断捨離が進んだ人もいれば、こういった小さな楽しみがコツコツ増えた人もいるのでは?

私自身は自分が着用したコーディネートが完成形ではなく、同じアイテムを使って何パターンもの組み合わせを考える行程が好きなようです。

洋服をただの着衣と捉えず、そこに楽しみを抱き合わせて日々を暮らすことで、自己満足度が上がり機嫌良く過ごせる、そんな日常は細々と幸せ。

古着はたいていの場合店内では一点もの。

他人と被らない個性的なファッションがお好みの方には、取り入れない手はありません。

ただ一点ものゆえにサイズ違いや状態次第で泣く泣く諦めざるを得ないことも多々ある現実。

だからこそ希望がかなう一品に出会えた時の喜びは大きいのです。

色が違ったら…丈がもう少し…質感が思ったのと違う、等々のすれ違いがあればキッパリお別れするのが私のルール。

迷ったら買わない、その方が服にも私にも幸せなのです。

なぜならそれを無理して買っても自分の場合やっぱり使用時に迷うことになり、その結果手に取る回数は少なくなって「いつか使うかも枠」に押しやられかねないからです。

そうなるとまだまだ活躍できるはずの機会を失うアイテムも可哀想…ならば違う誰かの手元に渡り知らない誰かの生活を彩る一品になってねと、清々しく手放せる。

そんなルーティンを守ることで、モノに溢れかえるだけのクロゼットにならないようセーブできます。

ただ、たまに多少の妥協がのちに災い転じて福となすパターンもあるのが面白いところ。

バッグのショルダーストラップが欠品のため特価だった物は、「ショルダーバッグなのに…」とは思ったもののハンドバッグとして何ら問題なく活躍してくれ付属のポーチが程よいサイズで小物収納にピッタリ。

着脱可能なフードが欠品のダウンジャケットは「着用時スタイルのデザインとしてはどうかな…」と一瞬気にしたのも杞憂に終わる結末。むしろ通勤コーデにも取り入れやすい、ややカジュアル感低めな優秀アイテムに鎮座しています。

出会いを良いものできるかどうかも、自分次第。

思い込みの不自由さを自由な発想で使いこなしていく柔軟ささえ古着から教わり、人生を彩る手持ちのカラーはこの先まだまだ増えていくことを確信しています。

オシャレ心を語るのに固い思考は似合わないので、大きな気持ちで捉えてみてください。

Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3R推進時代においてヴィンテージショップ、古着屋、リサイクルショップの需要も高い昨今。

ヴィンテージと言えばジーンズが思い浮かぶほど多くの人に浸透している用語と言えるでしょう。

穿きこむことによってできる独特の色落ちや柔らかな穿き心地、表情の違いが愛用者には何にも例え難い魅力になっているようです。

そういう喜びを知る人にしかヴィンテージを語る資格はないのでしょうか。

何となく自分の中にはヴィンテージものと古着との格差があります。

言葉の響きのせいか、ヴィンテージ品の方が格上といった印象。

調べてみると

ヴィンテージ(Vintage)とは20年以上古いもの。

古着の中でも一定の古さと質を兼ね備えたもの且つ、デザイナーやブランド、クオリティの高さなどの付加価値があるもの。

現代ではもう再現の難しい仕立てや技法であったり、その時代その当時の技術だからこそできた貴重な古着を指す。

形・素材・ディテールなどに製造された当時のトレンドや時代の雰囲気が現れた、古いけれども価値があることがヴィンテージの条件となっているようです。

一方で古着とは、used(ユーズド)と呼ばれることからも分かる通り、誰かが身に着けた衣類はすべて中古衣料品となり、たとえ発売されてすぐの最新アイテムであっても、一度使用してしまえば「古着」という分類になります。

ヴィンテージものとは違って、年数が経つほど価値が出てくるというアイテムではないので季節ごと、また流行の移り変わりによる流通量の多さも古着の特徴といえるでしょう。

そのためリーズナブルにさまざまなアイテムがゲットでき、手軽にファッションに冒険性を取り入れることができる利点があります。

いずれにせよ付加価値の評価をのぞいてはどちらも同じ中古衣料品であることに違いはありません。

私の古着愛こそ、今後ますますヴィンテージ化していくそんな予感。


エディター : 高橋 由衣

www.instagram.com/iii.p_qiii/?hl=ja

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