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下北沢 本当の服好きがこぞって集まるヴィンテージショップ「floccinaucinihilipilification」

2 years ago6,009 views

下北沢の住宅街のアパートの一角にひっそりと佇む、知るひとぞ知るヴィンテージショップ

「floccinaucinihilipilification」

読み方は、フロクシノーシナイヒリピリフィケーションらしく、お客様の間では「フロクシ」と略称されることが多いとのこと。

オープンから3年ほどにもかかわらず、人気ファッション系YouTuberの「なかむ」さんの動画でも何度か紹介されるほど、店内にはハイセンスなモードやテック系の選びすぐられたアイテムが揃っている。

今回は、そんな下北沢にある異色な「フロクシ」さんのオーナーである吉村さんにインタビューをさせていただきました。ショップの誕生秘話から、服に対する熱い想いまでをお話いただいていますので服好きは必見です。

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まず、皆さん気になっているかと思います「floccinaucinihilipilification」ってどんな意味でしょうか?

吉村さん:「floccinaucinihilipilification」自体は「無価値」とか「無意味」っていう意味をもった英単語なんです。オープン当時、元々アパレルで働いていた訳ではないので、横の繋がりとかツテがありませんでした。だから、とにかく覚えてもらえるインパクトのある名前ってことで、昔から知っていて好きだった一番長い英単語をつけました。

名前自体は覚えてもらおうとは思っていなくて、とにかく「名前の長い古着屋さん」として、英単語をはビジュアルとして覚えてもらいたいと思ってます。

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アパレルなどの経験をされずに「フロクシ」をオープンされたということですが、どのような経緯だったのですか。

吉村さん:服が好きだと認識したのは、小学校4年生の時でした。バスケ部に所属していたんですけど、ある日同級生がオーバーサイズのオレンジ色のスウェットを着てきたんです。

周りが学校指定のジャージとかを着ている中、僕には考えられなかった「部活におしゃれをしてくる」っていうのが衝撃的だったんです。今思えば、それが服を好きになったきっかけかなと思います。

大学生くらいから、約4年間ほどInstagramでオンライン限定で古着の販売をしていました。最初は不用品をメルカリで売ることから始まって、それから自分で買い付けをして、販売するようになりました。その後、オープンさせたのがこの「フロクシ」です。

今お店ににいらしてくださるお客様は、大学生から25歳くらいまでのお客様が多いです。

あとは、40〜50代の「90年〜00年代によく古着を着ていて」というお客様もいらっしゃいます。昔、2000年代初頭の裏原で流行った「藤原ヒロシ」の時代のものとかも多いので、「20代のときにに着てた」みたいな感じで懐かしんでいらっしゃってくれますね。

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何を軸に買い付けをされているのしょうか?

吉村さん:まず、買い付けは、アメリカ(ニューヨーク)、ベルギー、イタリアなどの主要都市に行くことが多いです。今はコロナの影響で海外への買い付けに行くことができないので、現地で知り合ったディーラーの人からオンラインで買い付けをしています。

買い付けをする時はお店に商品を置くっていうよりも、自分の家のクローゼットに来てもらうっていう意識で選んでいます。

それで、実際にお客様がお店に来てくださった時に「これいいですよね」っていう共通の話をして、気に入ってもらえれば買ってもらうという感覚ですね。

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実際、どんなアイテムの取り扱いが多いのですか?

吉村さん:2000年代の古着が多いですね。あとは、80〜90年代に活躍されていた日本のデザイナーズとヨーロッパ系のデザイナーズが多いと思います。

日本のデザイナーズは、GARÇONSとかYOHJI YAMAMOTOとかが「黒の衝撃」と称されて光が当たっていたと思うんですけど、そういったブランドだけではなく、バブル期に色んなブランドが出て潰れていった中でスポットライトが当たらなかったブランドとかも結構取り扱っています。

ヨーロッパ系のデザイナーズだとアントワープ系のもので、Maison Margielaとかの取り扱いが多いかなと思います。

アイテムは基本的にメンテナンスとかがほとんど必要のない、状態のいいものを選んでいますね。

あとは、「the f」という僕がデザインをしているブランドの取り扱いもしています。コンセプトとしては、0→1というよりも1→10で作っている洋服で、お店に入ってきた古着をサンプリングして作っている2次的ブランドです。

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どのように古着を着こなしてもらいたいですか?

吉村さん:現行のブランドを着ている中に、1点・2点古着を入れて欲しいですね。全身をブランドで固めてしまうとある種、狭い規模の量産型のコーディネートになってしまうと思うんです。そういう時に、古着のアイテムを取り入れることで、より差別されたコーディネートになると思います。

お店にいらしてくださるお客さんだと全身「Rick Owens」、「YOHJI YAMAMOTO」の方とかもいらっしゃるんですけど、その中にアイテムを取り入れてもらえるとやっぱり嬉しいですね。

色んな系統のブランドでも合うと思うので、「AURALEE」とか代官山の「O(オー)」さん、渋谷の「N id(ニド)」さんで取り扱っているような日本のブランドとも親和性があるかと思います。

最近、お店にいらっしゃったお客様やストリートでファッションスナップを撮ってこのInstagramのアカウント(https://www.instagram.com/f_streetsnap/)に掲載をしているんです。是非、皆さんおしゃれをしてお店に来ていただきたいですね。

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吉村さんにとって、古着やヴィンテージとは?

吉村さん:「ロマン」の一言ですね。

服を売るとか、お店を大きくするとかではなくて、トレジャーハンターみたいに単純に色んなところに行って服を見つけるっていうことが好きなので日々、ロマンを感じながらやっている感じかなと思います。

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ありがとうございました!とにかく、オーナーさんの服に対する愛をとても感じました。服だけでなく、シルバーアクセサリーや小物もイケてるものばかりだったのでインタビューを忘れて買い物をしたくなってしまいました。是非、皆さんも一度「フロクシ」さんを訪れてみてください!


floccinaucinihilipilification

contemporary & unique vintage clothing store

下北沢駅西口徒歩3分

HP:flocci-used.stores.jp/

instagram:www.instagram.com/floccinaucinihiliqilification/


エディター : Ryoka

フリーランスライター。普段は、不動産tech企業のカスタマーサクセスに従事している側ら、大好きであるファッションや、カルチャーについての取材やインタビューを行う。

instagram:www.instagram.com/ryoka_._

フォトグラファー : Kengo Hanada

2021年に結成されたクリエイティブチームFKTEYの映像作家としても活動

instagram:www.instagram.com/ken4696/

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