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国内最大数の海外古着を扱うあのJAMがついに関東初出店!「古着屋JAM 原宿店」オープン記念!福嶋政憲社長特別インタビュー

2 years ago4,191 views

古着を愛する皆さん。この日を待ち望んでいたことでしょう。

大阪・京都で現在14店舗を展開する国内最大数の海外古着を扱う「古着屋JAM」関東初の店舗となる「古着屋JAM 原宿店」が5月29日(土)にオープン。

と同時にVintage.Cityでの掲載も開始しました。

原宿店オープンと合わせて来京された古着屋JAMを運営する株式会社JAM TRADING(ジェイエイエムトレーディング)の代表取締役 福嶋政憲氏にお話しを聞く機会をいただきました!

終始笑顔&柔和な関西弁で古着屋JAMの来歴、取り組み、そんなことまで?と本当のところをお話ししてくださいました。
貴重なお話しばかりで皆さんに知ってほしいため、予め言っておきます。
長いですよ!

それでも他で聞けないことだらけです。

お客様が今欲しいものが古着屋JAMに来たら必ずある、そして低価格販売以外に寄付も

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関東初となる原宿店のオープン、おめでとうございます!

福嶋政憲氏(以下、福嶋氏): 一人で来て、カメラマンも全部一人でやります〜、っていう感じの取材なんかなと思たら。

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思いのほか人がいる。笑(記念すべきオープンと社長様取材でVintage.Cityスタッフ3名にカメラマンにライターの大所帯で押しかけてしまいました。。。)

福嶋氏 : 去年の9月くらいにこんなんありますけど、とVintage.Cityの話が日本古着小売業協同組合で回ってきて。利用者は増えているんですか?

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先日の発表では20万ダウンロードを達成しました。そこで現在、10-20代若い子に古着がとても人気になっているものの、古着をどう取り入れたらいいか、コーディネートがわからない、個性的なものが自分に合うのかどうか、そしてお店に入りづらい、という声も出てきています。古着屋JAM原宿店はワンフロア構成で、売場面積は東京の古着屋として最大規模の約595平方メートルで圧巻の広さですね。

福嶋氏 : 僕らのお店は大阪でも100、200坪の店舗がほとんど。

実際、古着屋はビルの2階の奥の方に存在していて、インスタ映えはする凝った内装だけど入りづらい、この階段上がるの怖いわぁ〜、と思うところが多かったりすると思います。

JAMは誰でも敷居が低くて入りやすい、でも置いているものは本物やなぁと思ってくれるのがウケているのかな。他店と比べて、入りづらさは無いと思います。

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JAMの店作りのこだわり、コンセプトは何でしょうか。

福嶋氏 : 1つ目は品揃えの豊富さ。お客様の今欲しいものがJAMに来たら必ずあるというのが店舗に置く商品のコンセプト。

2つ目は状態の良さ。これはバイヤーの力に尽きます。新品なんちゃう?と見えるようなものまであります。大阪だと自転車に乗ったおばちゃんがふら〜っと入店して、”え?これ新品ちゃうの?”みたいな事も言われます。またJAMは全商品をクリーニングしている。

古着って匂いが気になる方もいらっしゃると思いますが、多分、JAMに来てもらったらわかるんですけど、古着の匂いってあんまり無かったでしょ?

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それはとても感じました!エントランスを通ってから古着屋さん独特のにおいが全くしませんでした!

福嶋氏 : JAMの場合、クリーニング会社と提携しているので商品は100%クリーニングしている。

その中から厳選した状態の良いものを商品として出しています。

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バイヤーが仕入れてきたものでも商品として弾くものもありますか?

福嶋氏 : それはあります。アメリカに買い付けに行ってもボーダーシャツの全部が全部、有名ブランドの物とかではなくて、かわいいくて雰囲気はあるけどブランドが入っていないものもあって。それらを含めまとめて買ってくるので、JAMのサブブランド”LOWECO by JAM(ロエコ バイ ジャム)”の商品として提供しています。

JAMというブランドでは、入念にセレクトされた、パタゴニア、チャンピオン、バブアー、カーハート、ドクターマーチン、など、いわゆるワールドブランドを並べています。

JAMブランドで弾かれる物は、ロエコで販売する以外に、ダメージに有るものはリメイクにまわしたり、あとは大阪では寄付したり、例えば子ども食堂を運営している人たちに渡したりしています。

仕入れたものは全てどこかにまわしていくようにしています。

”古着ってかっこいい”学生時代からの思いで29歳で始めた事業

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昨今、古着こそサステナブルでクールな消費活動という認識が高まっていて、古着が注目され古着屋JAMでも熱心に取り組まれているように見受けられますが。

福嶋氏 : 僕は47歳なので青春時代に古着ブームがあって、”古着ってかっこいいなぁ”から始まっているんですね。そんなかっこいい古着文化が最近はサステナブルやSDGsなど絡めてくれることが多くなりましたね。
ただ、僕らは、以前から当たり前に、あなたが今まで着ていたものを、私が着てもおかしくないよねと思っていた。やっと、世の中そうなってきたんかなぁ〜っていうだけ。

僕らのような古着屋は、手放された服と次のオーナーへのハブになってる。

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社長の経歴を聞かせてください。大学を卒業されてすぐにアパレル業界に入られたのですか?

福嶋氏 : この事業に携わり始めたのは29歳。
めちゃ遅いですよ。大学卒業後は生地のメーカーでサラリーマンを3年くらいしてて、その後にオーストラリアに1年間ワーキングホリデーに行ったり。ずっとモヤモヤっと過ごして、自分の大学生活の時にかっこいいなーと思っていたのが古着ファッションです。

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オーストラリアに行っていたときも何かしたいなぁと考えていたんですか?

福嶋氏 : オーストラリアに行ったら行ったで楽しいなぁ、ここに住みたいなぁ。って思っていましたよ。影響されやすいんで。めっちゃええやんここ!ってなったんですけど、、、日本に戻ってきました。ただ、オーストラリアはイギリス文化なんですよね。革ジャンだったり、ドクターマーチンだったり、イギリスのものがたくさん入っていて、フリマをやっていたり。ワーキングホリデーだったのでアルバイトをしつつ、フリマに行って、これ日本でも売れそうやなぁ、日本で売ろうかな、みたいなのは思っていました。

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日本に帰国後、どのようにJAMが始まったのでしょうか?

福嶋氏 : 2002年にオーストラリアから帰国して、1-2年は自分でお店をやっていました。

“クロウズネスト”という名前のお店でオーストラリアでよく行っていた街の名前Crows Nestから拝借しました。
Crows=からす、Nest=巣。からすは光り物を集める習性がある。帆船のマストの帆のことをクロウズネストって言うんですけど、上から見渡すとか、ええ名前やな、と。

大阪のアメ村で2-3坪の小さいお店からクロウズネストを始めて、金無しコネ無し経験も無しの状態で、そんな時に、今もJAMを一緒にやってる上古殿雄介(ジョウコデンユウスケ)と知り合いになって一緒に買い付けに行き始めた。
今はメルカリやけど当時はCtoCの取引のメインはヤフオクやったので、ちょっとやってみるかーと2004年にヤフオクで商品を売り始めました。

ヤフオクで売りつつ、自分のお店も移転しながら3坪が10坪になりと拡大をしていった矢先に、ビルごと火事になっちゃって。僕が原因じゃないですよ!
焼け出されて、悲壮感はないけど、いったん店は休んでヤフオクに専念しよか、と上古殿とも話して二人でしっかりやり始めました。

上古殿が買いに行く人、僕が売る人。

そしたら楽天いうのが最近きてるらしいで、と楽天にも出店を始めて売上が立ちました。

当時は海外古着をECで売るというのが物珍しかったんやと思う。

それからリアル店舗をやっぱりやりたくなり。倉庫が狭くなったのもあって、見せながらやろうや、と。100坪の物件を借りて閉め切って倉庫にするのもありやけど、お店に並んでいるものがネットに出てる状態って面白くない?と思って、500坪のビル1棟借りして、1-2階はお店、3-5階はネットの写真撮影スタジオ、今のオムニチャンネルみたいですね。

やり始めたら、”ネットを見て来ました”とか。お客さんが増え始めて、そこも狭くなってきたので、堀江にも倉庫兼お店を出して古着屋JAMって名前が売れ出した。

リアル店舗での本格的なスタートを切りました。

ドクターマーチンから始まりインターネット出身ならではの最新テクノロジー導入と人間の手作業の力

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JAMのスタート当初から仕入れのコンセプトは決まっていたのでしょうか?

福嶋氏 : 元々の一番最初の話しになると、いわゆる老舗さんから比べると僕らは古着屋の後発組になるんです。僕らはまずはシューズを仕入れました。特に14-5年前の当時はあまり注目されていなっかったドクターマーチン(DR. MARTENS)を大量に買ってきてヤフオクで売って。また大量に買ってきて。”あそこなんかDR. MARTENSいっぱい持ってるよね”的なところがランチェスター戦略じゃないですけど、一点集中して割って入っていくっていう感じでやっていた。
まぁ、今となって思えばであって、狙ってやった訳ではありませんが。
売れそうなものを、一つしか買えなかったから。

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今日、JAM原宿店に入店して店舗の広さ、圧巻の服の品揃えと同時に、状態の良いDR. MARTENSの数の多さに驚きました。今でも若い子に人気ですよね。

福嶋氏 : この5年くらいはスニーカーブームに押されているけれど。それでもマーチンは人気かな。

ECサイトにもよく出しているので、マーチンにしても他の商品にしても、プライスの部分は皆さん参考にしてくださっているみたいですね。古着っていくらで値付けてもいいじゃないですか。

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確かに。

福嶋氏 : 自分が5000円やったら5000円やし、7万円なら7万円。

「古着 アディダス Tシャツ 」ってインターネット検索するとJAMの多く商品が出てくる。

JAMが3000円か〜。なら、自分の店は幾らにしとこかな?ってなると以前言われたことがあります。

10年以上やっているんで、インターネット上の商品のアーカイブがたくさん残っているし、そういう面では業界の方々が参考にしてくれてるんかな、と思います。

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現在、買い付けをする時にお店のイメージとリンクさせていることはありますか?

福嶋氏 : 買い付け先の海外ディーラーからからすると僕らはビックバイヤーになると思うんです。たくさん買う分たくさん見せてもらえる。たくさん見せてもらえるので、他のところより、良いものが多く入ってくる。

あと、JAMのロゴにいつもヴィンテージ&セレクトっていつも入れているんですけど、セレクトという言葉が象徴。真っ白のラルフローレンのキレイなシャツを古着で見つけるのって本当に難しいんですよ。古着は誰かが手放したもの、それをフリマで買ったり、リサイクルショップで買う。うちのスタッフにも言ってるんですけど、たった1枚の白シャツを買うのに無数のシャツみて発見!と思ったら汚れてるやーん!そんなんの繰り返し。だから大事にしてねー、といつも言ってる。

ちゃんと、海外で沢山のアイテムを見られる環境に自分たちが居られている、そういうポジションに自分らが居ることが出来ていることが積み重ねてきた結果なのかなと思う。

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多数の店舗、そして売上の半分がECサイト、莫大な商品を取り扱う工夫は何でしょうか。

福嶋氏 : 僕らはヤフオク、楽天から始まったインターネット出身なんで、インターネットは売れたらもちろん送らなくてはならない。

取扱商品・出品数が1万点、2万点となっていくと、”これはどこにあるのー?”って管理が大変になる。

全ての商品に札・品番をつけています。古着で全部に品番をつけるって実なあんまり無いんです。店舗の商品にも導入していてデジタルテクノロジーは僕自身も好きなので、今でも店舗の商品にはRFIDタグを付けていたり、うちの会社はエンジニアさんとか機械メーカーさんとかがよく出入りしていますね。

RFIDタグの他に、RFIDの防犯ゲートもあるけど、今日皆さんが通ってきたカメラもAIカメラです。性別や年齢層などのデータが取れます。

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なんと!超最先端デジタルマーケティングテクノロジーが導入されていますね!

福嶋氏 : JAMの大阪のネット部隊が最新な感じでやっていますよ。

(社長、スマホを取り出し動画を見せてくださいながら)こんなスクリーンがあって、服の写真を撮ると自動的に寸法を計測をしてくれる。こういった最新テクノロジーに興味を持って施策しています。

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JAMテクノロジースタジオ、行ってみたい!

福嶋氏 : 別のデジタルツールだと、音声で”16.4cm”とかいうと自動でデータが入っていく。

商品をたくさん出したいので、効率化をしたり。ZOZOさんにも見学に行ったりとこの分野への学習意欲はとてもあります。

最新テクノロジーの導入の一方で、ポケットもティッシュっぽいゴミや毛羽立っていることがあるので、ポケットは全部外にだして、コロコロをする。そこまでやるの!?ってくらい手作業でやっています。

この作業は外注で特別支援の障害者施設さんにお願いしています。毛玉取りとか一つの作業をを一生懸命がんばってやってくれている。
システムエンジニアからご老人の方まで、色んな方に協力していただいています。

JAMを選んでもらえるようにスタッフ自ら考え動く

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社会福祉への労働の提供までされているとは。他にリアル店舗ならではの心がけはありますか?

福嶋氏 : JAMが大切にしている品揃えと状態の良さの2つの他にもう一つ重要なのが接客です。

お客さんとの関係性を深める接客をスタッフにも心がけてもらっています。新人スタッフには特に、難しいことはせんでいいよ、「笑顔、挨拶、大きな声、返事、機敏な行動」それだけはしなさいよ、と。これはどの企業に行っても求められることやから。

あとは古着といっても大なり小なり同じようなものは他店にもある。
このお店にしかない、というのはスーパーヴィンテージの商品以外は無いのが現状です。

価格競争に陥らずに、お客さんからJAMを選んでもらえるようにどうしたらいいかは、スタッフのみんなにも考えてもらっています。

イベントもよくしていますよ。

京都だと祇園祭イベント、大阪だとワッペン付けのワークアウト、ヴァレンタインでチョコレートファウンテンイベントなども以前開催しました。近所の子どもたちも来てくれて、心にも残ると思うので。

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原宿店のスタッフはどのように集められたのですか?

福嶋氏 : 3名は大阪の店舗から来たました。10名くらいは東京で採用しました。

これまでにも東京でポップアップイベントをしていたので、インスタグラムでスタッフ募集の告知をすると結構集まってくれました。

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ウィメンズの「エルル・バイ・ジャム」、低価格の「ロエコ・バイ・ジャム」など近年新しいラインを発表されていますが、今後予定されている展開はありますか?

福嶋氏 : JAMブランドをしっかりやりたいです。年内に、物件との出会いがあれば他の地域や東京でも店舗を増やしたいと思っています。

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社長ご自身のファッションスタイリング歴の変遷はありますか?

福嶋氏 : 結局ずーーっと大学生みない格好をしてるかな。

ヴィンテージしか着ない、絶対にヴィンテージを合わせますとかのこだわりは無くて、あんまりこだわりないんです。

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その時その時の時代の流れを楽しんでいらっしゃるんですね。

福嶋氏 : いいようにまとめてくれて。笑

インスタとか見てこういうの流行ってるとか、スタッフに”これ知ってる”って聞いて、”いや知らないです”みたいな、”こういうの見といたほうがええで”とか、テクノロジーを含めそんな最新動向の会話は好きですね。

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今後、Vintage.Cityにやってほしいことはありますか?

福嶋氏 : これまでに、私が所属している一般社団法人ANDBUYERという古着の組合で、「フルギフェス」ってイベントを大井競馬場で3度開催しました。2020年3月は豊島園で「第4回 フルギフェス」を開催予定だったのですがコロナで中止になったけど、コロナが終息したら、Vintage.Cityさんとリアルイベントを出来たらな、と。

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古着屋が一同に会するなんて、地方在住の古着ファンの方には最高の機会ですよね!

福嶋氏 : 新潟から参戦します!とかSNSメッセージをもらって。
楽しみにしてくれてんねんな〜、晴れるといいな〜、って毎回思っています。

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リアルイベント、是非一緒にやりましょう!今日はお忙しい中、貴重なお話しをありがとうございました!

古着屋JAMは、古着初心者の方からヴィンテージマニアまで誰もが楽しめる日本最大級のインポート古着&アンティーク家具・雑貨専門店です。

兼ねてよりお客様からのご要望が特に多く、また流行の発信地として世界的に知られるようになった街、原宿への出店が決定いたしました。

普段からインターネットを通じて購入してくれている、関東エリアの皆様にも、古着屋JAMの世界観を知っていただけるように、東京最大希望”180坪”の店舗が誕生!

再注目のオーバーサイズの商品やオリジナルリメイク商品、40歳前後のアダルト層にも受けが良いヴィンテージアイテムなど、古着屋JAMならではのバラエティに富んだ商品が所狭しと並べられています。

「古着屋JAM」原宿店

オープン日:2021年5月29日(土)

住所:東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビル地下1階

営業時間:11:00~20:00

電話番号:03-6427-3961

Website: jamtrading.jp/

Instagram: www.instagram.com/furugiya_jam_official/

LINE:page.line.me/furugiya-jam

Twitter:twitter.com/JAM_TRADING

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他の店舗

Elulu by JAM梅田店


エディター : 上月マキ

Twitter:twitter.com/__maki_k

Instagram:www.instagram.com/__maki_k

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