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【岡山・あいり〜ず】ストリート~定番古着を扱うお店で、思い出に残る買い物体験を - 古着屋オーナーの"First" Vintage vol. 13

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≪今回取材をしたのはこんなお店≫ 

岡山市の中心部を走る国道30号近くに位置する「あいり〜ず」。ストリート系アイテムを中心とするこだわりのアイテムを低価格で提供していることから、2020年の8月1日のオープン以来、幅広い世代から支持されています。オーナーの宮崎さんに、お店の特徴や古着への想いをうかがいました。

宮崎さんの"First" Vintageを教えてください!

最初に購入した古着は‥‥ 【Tommy Hilfigerのチェックシャツ】

※ 写真はイメージです

— 初めて購入したアイテム、お店やエピソードを教えてください。

中学1年か2年のとき、Tommy Hilfigerのチェックシャツを買ったのが最初です。胸ポケットに刺繍が入っていて、そのときはTommyの存在すら知らなかったんですが、一目見てグサッと刺さっちゃって。

場所は、地元で唯一の古着屋です。親戚にドライブがてら連れて行ってもらったんですが、ウッド調のいかにもアメカジショップといったお店で、まるでテーマパークにでも行ったかのようにワクワクしたのを覚えています。古着独特の匂いも含めて、いまでもいい思い出になっていて、僕にとって古着に携わる原点といえるような出来事でした。

古着屋で経験を積み「あいりーず」をオープン。中学生の頃に思い描いていたことが現実に!

— お店をオープンされたいきさつについて教えてください!

中学生のときから古着屋をやりたい気持ちはあったんですが、実際にアパレルに関わり出したのは20代のとき。心斎橋の古着屋に飛び込んでバイトさせてもらったのがこの世界に入ったきっかけです。

その後、ジーンズメーカーに就職したあと、アメ村の古着屋で働くうちに自分でお店をやりたいという気持ちが強くなり、地元である岡山にいまのお店をオープンしました。

— 店名の由来は?

僕自身、レゲエとヒップホップがとても好きなんです。

ジャマイカの方言に「アイリー」という言葉があって、「楽しい」とか「OK」とか、ポジティブな意味合いで使われているんです。これに複数形の「S」をつけて、「ひとりじゃなくてみんなで楽しむ」という思いを込めました。あとは親しみやすく、やわらかい雰囲気にしたくて、ひらがな表記にしています。

とくにレゲエにはとてもポジティブなメッセージ性があり、人生を楽しむことをテーマにしている自分にとって、とても大きな存在になっていますね。

— ロゴも宮崎さんがお考えに?

お店をオープンするときにロゴが欲しいなと思って。自分が起こしたデザインをもとにできたものです。

ピースマーク自体は楽しい時やお祝い事などポジティブなシーンで使うハンドサインという意味。

サイコロには「人生は、ギャンブル」「人生を楽しむ」の意味合いがあって、ピースが前を向いているのには「前を向く、自分の背中を自分で押す」という意味を込めています!

ちなみに、「1」と「4」は僕の誕生日なんですよ。

心から「良い!」と思えるものだけを選んでもらいたい

— どういったアイテムを取り扱っていますか?

ヒップホップをやっている方やスケーターの方が好みそうな、ストリートっぽいアイテムが中心ですが、ノースのナイロンジャケットやマウンテンパーカーといった、誰にでも使っていただけるような定番アイテムもかなり置いています。

年代にはまったくこだわっていません。古いものは確かにカッコいいし、ロマンもあるなって感じますが、「古いからいい」とは思っていてなくて。本当に好きなものを着てもらいたいっていうのがベースにあるので、自分が感覚的に好きだと思えるものを集めています。

あとはオリジナルアイテムも取り扱っているんです。もともとはオリジナルロゴをあしらったスタッフの制服だったんですが、人気が出たことから、いまはTシャツ、ベースボールシャツ、スウェット、パーカーなどを揃えています。お店に入るなりそのコーナーに一直線に来て選んで買ってくれる方もいて、看板商品になりつつあります。

— 商品はどのくらいのペースで仕入れていますか?商品選びのこだわりも教えてください!

買付頻度は1ヶ月に1回ほど。クリーニングがあるので商品は一気に出さず、メンテナンスが終わり次第随時投入しているので、いつもフレッシュなアイテムが店頭に並んでいます。

1点ずつピックしていますが、流行っているからという理由でアイテムを選ぶことはないですね。たとえば、Gジャンがトレンドだからとわかっていても、自分がカッコいいと思えないものをお客様に売るのが嫌なんです。気に入ったものだけを選ぶようにしています。

— お値段がかなりお手頃ですが、価格設定へのこだわりもあるんですか?

自分自身、「これがこの値段?」みたいに掘り出し物を見つけるのが好きなんです。まるで宝探しでもするような、そんなワクワクするような体験をしてもらいたくて、相場より安い価格設定を心がけています。あまりに安いので、「大丈夫?やっていけるの?」とお客様に心配されることもあるくらいです(笑)。

— お客様の年齢層は?接客で心がけていることは何でしょうか。

大学生など20代前半が中心ですが、下は中学生くらいの方から上は80代まで、年齢も性別も関係なく、いろんな方が来てくれています。

ご来店いただいたら、「こんにちは」と挨拶する程度。お客様にプレッシャーをかけたくないんですよ。お客様から声をかけてもらったり、よほど悩んでいたりしない限り、無駄な会話をしないようにしています。

— 店内の特徴についても聞かせてください。

商品の見やすさを重視しています。たくさんの商品を詰め込んだ感じにならないよう、厳選したアイテムを適度に間隔を置いてレイアウトするようにしています。

また、店内が明るいのも特徴ですね。古着屋さんというと薄暗かったり暖色系の照明が多いと思うんですけど、それだとちょっと商品の汚れが目立ちにくいんです。僕はお客様に納得した上で買ってもらいたいと思っているので、商品がはっきり見られるよう、できるだけ明るくするようにしています。

気軽に立ち寄ってもらえるようなお店に

— 古着初心者の方に、古着の楽しみ方のアドバイスをください。

いま自分の持ってるアイテムと合いそうなものを選ぶのがいいかもしれませんね。冒険するのも楽しいんですけど、着回しできた方が楽しいと思うので、まずは無理せず、着やすいものを選ぶのがおすすめですね。

アイテム選びに困ったら、ぜひ相談してください。手持ちのアイテムに合わせやすいものを一緒にお探ししますよ。

— 今後、どんなお店にしていきたいですか?

ただ服を買う場所ではなく、気軽に遊びに行くような感覚で来ていただけるお店にしていきたいですね。実際、いまも大学生の方から恋愛の相談を受けることもあって。そんなテンションでついでに服を買っていっていただけるとうれしいです。

今後の展望としては2号店、3号店と広げていきたいですね。お店の横に軽食を出すお店を併設して、楽しみ方をひろげていきたいという思いもあります。

買付のために初めてアメリカに行ったとき、外壁工事のための足場がずらりと並んでいて、それがまるで巨大なオブジェのような光景に見えたんです。お店の中に足場を組んで、そこにハンガーをかけてみたり。ここにしかない体験ができるようなお店にしていきたいですね。

「気に入らなかったら遠慮なく何も買わずに帰って、また来てみてほしい」と話す、いい意味で古着屋さんらしくない、やわらかい人柄が印象的な宮崎さん。底知れない古着愛を持ちながら、やさしい笑顔がとても素敵で、お話するだけでも癒されますよ。お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ気軽にお店をのぞいてみてください!


あいりーず

岡山市北区清輝橋3-8-13

営業時間:11:30~20:30

定休日:火曜日(祝日の場合は営業)

Instagram:https://www.instagram.com/used_select_store_iries/


エディター:Yoshihiro

ヴィンテージフリークのフリーライター。ファッションEC批評を中心にウェブメディアの幅広い領域で活動中。趣味はひとりで古着屋巡りをすること。好きな食べ物は、うに。

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