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【東大阪市・古着屋ショッチビー】 可能性の幅を広げるきっかけになるようなお店に- 古着屋オーナーの"First" Vintage vol. 26 -

1年前閲覧 764

≪今回取材をしたのはこんなお店≫

難波や大阪からアクセスしやすく、人情味のある街 東大阪市に店を構える「古着屋ショッチビー」。オープンからまだわずか8ヶ月ほどですが、小さいながらも充実した品揃えと確かな目利きによる買取もしてくれるお店として人気を集めています。オーナーの岩本さんにお話をお聞きしました!

岩本さんの"First" Vintageを教えてください!

最初に購入した古着は‥‥ 【adidasの80sトラックパンツ】

——初めて購入したアイテムや、古着に興味を持った理由を教えてください。

高校1年のときに、たまたま近所にあったリサイクルショップで見つけたのが、adidasの80sのトラックパンツでした。値段は500円。当時、ファッションに興味があったわけではく、ジャージを私服に取り入れる文化もありませんでした。部屋着になるものを探していて、サイズがちょうどよかったのが目をつけた理由です。

ところが、これを1年後に売りに出したところ、7000円の値がついたんです。この体験をきっかけに、ものの価値を決めて売ることをおもしろいと思ったのが、古着に興味を持ったきっかけでした。

たまたまお宝を掘り出したことで、これって仕事になりそう、一生続けられそうと思ってそこから洋服の勉強を始めました。

——店を立ち上げるまでのいきさつについて教えてください!

古着屋になろうと思って最初に働いたのが、ブランド古着のセレクトショップです。いろいろ勉強させてもらいましたが、そのお店はブランドに特化していて、ブランド名がわからないものや量産品は扱わなかったんです。知識の幅が限られてしまうと思ったので、3年ほど勤めて社員を誘われたタイミングで退職し、大手のリユースショップでに転職しました。

そこも最初から3年と期限を決めていて、店長としてマネジメントなど店舗の運営なども経験させてもらいました。早くから買取業務とかもさせてもらえたので、修行期間が短く済んだと思っています。

——2022年の8月10日にオープンされますが、店名の由来は?

僕の祖父が中国人なんですが、子どもや孫を愛を込めて叱るときに、「チャウ」っていうんです。早口でいうとそれが「ショ」に聞こえるんですが、その後に決まって「チビ」とつけるので、「ショッチビー」というのが口癖だったんです。店名を考えていたとき、検索しても引っかからない名前にしたいと考えていたので、その言葉をそのまま店名にしました。

フルオーダーのオリジナル什器が主役のインテリア

——インテリアで気をつけていることはありますか?

とくにこだわっているのが、什器です。和歌山に趣味で家具をつくっている人がいて、たまたまインスタで見つけて、「こんな感じのものを」をざっくり希望を伝えたところ、めちゃくちゃドンピシャなものが出来上がってきて。それから看板や時計など、うちにあるものはほとんどその人にお願いしています。

その人がアメカジ好きなのもあってお店のテイストにとても合っていて、店づくりをする上で、すごく重要な出会いだったと思います。

中でも気に入っているのが、サークルハンガーラック。自分が本当にカッコいいと思うものや、珍しいものなど、主役級のアイテムをかけるようにしています。

——ディスプレイで工夫されてることがあれば教えてください。

働いていたリユースショップにならって、夏から冬へと季節の流れにあわせて陳列しています。

カラーに関してはバラバラに並べていますね。そのほうがそれぞれのアイテムが引き立つと思っているからです。

品数を少なめにするのも気をつけている点です。ぎちぎちで見にくいのがイヤなので、ラックなどではなるべく隙間ができるように心がけています。

アメカジやネオヴィンテージを中心としたラインナップ。仕入れは買取がメイン

——どういったアイテムを取り扱っていますか?

全ジャンルを扱っていますが、とくに力を入れているのがアメカジとヴィンテージです。ヴィンテージに関しては、チャンピオンのリバースウィーブなど、めちゃめちゃ古いものというよりは、70s〜90sが多いですね。

リーバイスのアイテムの回転が早いのもうちの特徴かもしれません。「リーバイスの新しいのが入ってますか?」とお客様からよく聞かれます。

人気の高いアウトドア系も取り扱っています。個人的に好きということもあって、パタゴニアが多いですね。「このブランドが好きなんです」とお話すると、以前働いていたお店のお客様が持ってきてくれたりするんです。すごく助けられていますね。

——商品の仕入れは、お客様からの買取がメインですか?

ほぼほぼ買取です。オープンまでの準備時間に買い集めたものもありますが、新しく仕入れすることはほとんどありません。

店内のラインナップはアメカジとヴィンテージが中心ですが、持ってきていただいたものは、ジャンルやブランド、状態に関係なく、すべて買取するようにしています。

お店のカラーに合わないものでも、そのアイテムがお好きそうなお客様に連絡して入荷をお知らせすることもありますし、オンラインストアでも販売しています。

お店の周辺にリユースショップがたくさんあるので、「この人に任せておけば大丈夫」と思っていただけるよう、アイテムに関する知識や、接客の丁寧さ、買取金額などはいつも意識しているところです。おかげさまで、たくさんのお客様にリピートしていただいています。

——お客様の年齢層は?接客で心がけていることはありますか?

一番多いのは20歳前後ですね。あとは、いまの場所に移ってくる前、3駅離れたところでやっていたんですが、近くに高校があったので、そこの生徒さんがいまもよく来てくれています。

リユースショップからお付き合いのあるお客様がわざわざ京都から来てくださることも多いですね。

接客で気をつけているのは、居心地の良い雰囲気づくり。「何か買わなきゃ」と思わせないように、「気になるのがあれば勝手に着ちゃってくださいね」みたいに最初にひと声だけかけるようにしています。

お客様の挑戦を後押しできるようなお店に

——古着初心者の方に、古着の楽しみ方のアドバイスをください。

洋服は誰にだって着れるものだし、全員が平等です。自分次第でいくらでもカッコよくも可愛くもなれると思うんです。いろんなものを自由に着てほしいですね。

人目を気にしたり、「これは自分に似合わないから」という理由で、自分の幅を自分で狭めるのはとてももったいないこと。初めてのことを試すのは怖いものですが、自分らしいおしゃれに思いっきり挑戦してほしいと思っています。

究極的には、お客様に楽しんでいただけるのなら、うちのお店で買い物していただかなくてもいいと思っているんです。なので、デザインは気に入ったけどサイズが合うものがないようなときは、お客様に迷わず「このお店にきっとあるからそこで買ったほうがいいですよ」とお伝えしています。

先日も、「岩本さんに似合うといわれたから、この洋服をよそで買ってきました」といって来てくれたお客様がいらして、とても満たされた気持ちになりました。

どこで買おうが、楽しむことが第一。ブランドに関する知識は誰にも負けない自身があるので、ファッションを楽しむひとつの手段としてうちを使っていただいてお役に立てるとしたら、それ以上うれしいことはないですね。

——今後、どんなお店にしていきたいですか?

仕事の相談をしに来る人とかもいるんですが、そんな感じでゆったり営業していきたいですね。「岩本としゃべりたいな」「ブランドのことをいわに聞いてみよう」と思ってくれるお客様が増えていったらうれしいです。

本当にうちで買っていただかなくて大丈夫なので(笑)、構えず気楽に来てください。

若いころからリユースに関心を持つ鋭いビジネス感覚がありながら、出会う人のしあわせを心から願う温かさを持ち合わせる岩本さん。彼から古着を買えるお客様は、きっと素敵な古着ライフを送れるはず。ぜひお近くにお越しの際はお店にお立ち寄りください!


古着屋ショッチビー

大阪府東大阪市御厨南3丁目1番57号

営業時間:14:00〜20:00

定休日:なし

Instagram:www.instagram.com/shocchibii/


エディター:Yoshihiro

ヴィンテージフリークのフリーライター。ファッションEC批評を中心にウェブメディアの幅広い領域で活動中。趣味はひとりで古着屋巡りをすること。好きな食べ物は、うに。

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