【横浜 fil usedclothing store】現役美容師で古着バイヤー!美容室の一画に誕生したキレイめカジュアルの新店舗 - 古着屋オーナーの”First” Vintage vol. 33
今回ご紹介するのは横浜駅から徒歩5分、今年3月にオープンしたばかりの古着屋【fil usedclothing store】です!美容室の中に古着屋が誕生?!バイヤーの渡邊裕輝さんにお話しをうかがいました!
渡邊さんの”First” Vintageを教えてください!
最初に購入した古着は・・・・【Levi's 684 ベルボトムデニム】
ー 初めて購入したアイテム、お店やエピソードを教えてください。
6-7年前、18歳の時に下北沢の古着屋DYLANで購入したLevi’s 684と言うベルボトムデニムが人生で一番最初に買った古着です。当時70’sのファッションにすごくハマっていて、ベルボトムが欲しかったのですが、サイズが合うものがなかなか無くて。
DYLANの店舗にLevi’s 684が飾ってあって、「これって履いていいんですか?売り物ですか?」と聞いたら「もちろん!でもウエストが細すぎて男性で履ける人はほとんどいないですよ。」と言われたのですが、履けちゃいました。
ー 渡邊さんが出会ってくれるのを待っていたかのようなデニムですね。
僕のコンプレックスは足が細すぎることで、スキニーを履くと細さが際立ってしまうのですが、ベルボトムで膨らますと足がすごくキレイに見えるのが新たな発見でした。
その時は年代物とか古着の歴史について詳しくなかったのですが、ちょうど70年代のデニムだったことも後から知りました。
そんなすごいものだったのか、と。そして自分に似合うものが見つかったことも含めて思い入れが大きいです。
ー fil usedclothing storeは美容室の一画にある古着屋ですが、渡邊さんは美容師でもあるのですか?
はい、美容師です。服が好きだったしアパレルの仕事もずっとやってみたかったので、働いているヘアサロンのオーナーに声をかけてみたら、「やろうよ!」、とラフな話から今に至ります。
オーナーも服が好きだし何か新しいことを始めたかったようで、今年3月にオープンしました。
横浜駅周辺って実は古着屋があまり無いんですよ。なので、ここで古着屋を開いたら結構盛り上がるんじゃないかとビビっときました。
ー 美容院帰りはオシャレをしたくなるからすごく良いアイディアだなと思いました。
髪型が変わると似合う服装も変わりますし、これまでとは違うスタイリングにチャレンジしたくなると思います。
僕が美容師で担当しているのは若い男の子が多いのですが、ヘアカットの後にそのまま古着を見ていってくれています。
ー 自分では何を選べばわからないこともあるから、服のアドバイスをもらえるのは嬉しいですね。
いつも来てくれている子だと、服装とか好みは大体わかるので、一緒に選んだりしています。
ー 他の美容院に真似されちゃいそうですね。
それは困りますね。笑
都内だと美容院と古着屋が併設のところがボチボチあるみたいですね。
でも横浜ではうちくらいなのかな?と思います。
古着スペースは建物の3階で結構見つけられにくいだろうと思っていたのですが、意外にもお客さんが古着目当てで入ってきてくれます。
あれ?美容院なの?って不思議がられながら、階段を上ってきてくれます。
ー 渡邊さんの古着・ファッションとの出会いは?
美容の専門学生の頃に、髪もアメリカン・ロック、ヒッピーみたいな70’sファッションを極めていた個性的な友達がいて、原宿や下北沢の古着屋に一緒に通うようになってハマっていきました。
ー それからは古着ばかりですか?
新品も買います。僕はオール古着のコーディネートではなくて、古着を一部取り入れるのが多いので、新品も古着も買います。
ー 今日のファッションも古着と新品のミックスですか?
そうです。今日のデニムは人生で2番目に買った古着。ジャケットは一番最近買った古着。ストレンジャー・シングスのTシャツは新品です。
ー ジャケットが新品だと思いました!ちなみに新品より古着デニムの良いところは何でしょうか?
裾を擦って履きたくて、古着だと躊躇なく擦って歩けます。笑
いい感じに擦れてほしくて、古着だとすでに味もあるのでイチから作り上げなくてもいいです。
ー ファッション、スタイリングはどこからインスピレーションを得ていますか?
僕は今、外国人のカッコいい女性のファッションが好きで、今で言うとヘイリー・ビーバー。
ー どんなファッションが”カッコいい”と思いますか?
組み合わせや、シルエットのキレイさに惹かれます。
ヘイリーはすごいお金持ちだけど、あまりそういうのが出ていない、良い感じにアディダスや汚いデニムを履いているのがカッコいい。
ファッションに着られていない。
今のファッションのインスピレーションは完全にヘイリーですね。
ー fil usedclothing storeで取り扱う古着のコンセプトを教えてください!
お客様が高校生から20代前半の若い方が多いので、その子達が買いやすいものを入れています。
あとは自分がちゃんとコーディネートを提案できるものを意識しています。
自分が提案できないものを入れても、面白くないしわからないし、”どう着たらいいんだろう?”みたいな服は入れません。
一点一点のアイテムにこだわり、普段のコーディネートに一つ古着アイテムを取り入れてくれたら嬉しいな、という思いです。
ー 写真で見ていた時にも感じていたのですが、店舗を訪れてみて古着の状態のキレイさに驚いています。
仕入れの時に状態をよく確認していますね。そして、いかにもthe古着屋のダーっと置かれている風ではなく、セレクトショップのように間を空けて並べています。
ー 渡邊さんの”First” VintageでもあるLevi’sが充実していますね!
今、Levi’sを探している人がすごく多くて、先週も大量に入荷しました。
ブラックデニムが特に人気が高騰していて、夏に向けて大量に仕入れ中です。
ー Levi’sはどういう基準で選ぶのがいいですか?
好きな色を選ぶのはもちろんですが、Levi’sはウエストと丈が重要ですね。
Levi’sあるあるでウエストが合っても丈が合わないことが多い。うちに入れているのはゴールデンサイズと言われているものがほとんどで、誰でも履けるサイズを入れているので、選びやすいと思います。
ー なるほど!日本人の体型に合ったデニムを選んでおいてくれているのですね。そして驚きの価格帯です。
Levi’sも安くていいですね、とよく言っていただけます。
ー 人気のスポーツブランドも多いですが、珍しいデザインのものがたくさん!
スポーツブランドは最近好きで入れています。ヘアサロンのオーナーが、パーカー好きなので充実していますね。
この2枚のスウェットを使ったリメイクもののスウェットは完全に一点ものです。
古着のリメイクものは他であまり見かけることがないので、珍しく感じるのだと思います。
ー カテゴリー的にはメンズ古着になるとは言え、色やデザインがユニセックスに女の子も着られる古着ですね。
カップルで来られる方も多いですよ。
ー “私も着たいからそれ買って!”とカップルでの買い物が楽しくなりますね。今後取り組んでいきたいことはありますか?
ブランド古着を増やしていこうと思っています。若い子が新品だと手が出せないけれど古着だと手が届くドメスティックブランドを考えています。
今後はシルバーアクセサリー、ベルト、靴などの小物も入れる予定です。
そして将来的には、美容室と古着屋をくっつけて路面店でやりたいですね。
美容室もメンズ限定とかも面白いかな、と色々考えています。
古着目的で来てくださったお客様が、前髪カットだけお願い!みたいに美容室にも寄れるような形が出来たら嬉しいですね。
美容室併設という新しい形だけでなく、スタイリングに取り入れやすいオシャレな古着アイテムが魅力のfil usedclothing store。
古着初心者の方に優しく、もちろん古着好きの人には穴場のニューオープンのお店ですので是非遊びに行ってみてください♪
fil usedclothing store
住所:神奈川県横浜市西区南幸2丁目9−18 中村ビル3F
Open: 11:00 - 19:00
Photographer: 加藤遼
アパレル撮影、ポートレート作品を筆頭に幅広く撮影。大学生活と並行しながらも、カメラマンとして精力的に活動中。
Instagram: @ryowonder
Editor:上月マキ
Instagram:@__maki_k