【仙台 ANNA】ヨーロッパの古着とアンティークな雑貨がかわいいガーリーなお店 - 古着屋オーナーの"First" Vintage vol.42 –
今回ご紹介するのは仙台市青葉区の古着屋【ANNA】です。
ベルギーとオランダを中心集められたガーリーな古着とアンティークの雑貨が並び、
アイテム一つひとつにストーリーがあるようなセンス溢れるお店です。オーナーの鈴木さんにお店のことや商品のことなどいろいろお話しをうかがいました!
― 鈴木さんの"First" Vintageを教えてください!
― 最初に購入した古着は・・・【刺繍入りパステルカラーのニット】
10年ぐらい前に高円寺にカルトパーティーという可愛い古着屋さんがあって、そこで買った80年代の可愛いニットが最初に購入した古着でした。
― その店のエピソードなどありますか?
このショップはもう今はやっていないのですが、女性で古着屋を経営されていて、そこに並んでいる古着はアメリカに直接買い付けに行って持ってきたストーリーがある古着ばかりでした。その女性のオーナーさんに憧れて当時、仙台から高円寺までよく高速バスで通っていて、オーナーさんからは「東京の人よりお店に来るね」って言われていたぐらいです(笑)自分でもこういうお店をいつかやってみたいなと思うきっかけとなったので、その後の自分に大きく影響したお店でした。
― 店名ANNAの由来、お店をオープンさせた経緯を教えてください。
ANNAはフランスの女優でアンナ・カリーナという方がいて、その人がすごく好きで
そこからANNAという名前をもらいました。少女らしさもありつつ、女性らしさも兼ね備えているところがお店のコンセプトとリンクする部分があるなと感じています。
― 仕入れる時のこだわりはありますか
お店をはじめる前にカナダとアメリカで買い付けをしながら準備を進めていきました。
前職も古着屋で働いていたのですが、買い付けの経験はなく、体当たりで試行錯誤しながら買い付けを覚えていった感じです。
それからある程度バイヤーとしての知識や経験を積んでここ数年ベルギーとオランダに行くようになりました。カントリー調というかアメリカとヨーロッパのガーリーな共通点を探しながら商品を選んでいました。カナダも昔はヨーロッパ文化がたくさん入ってきていた土地なので、ヨーロッパっぽい雰囲気の服が多い地域もあったりします。アメリカでもヨーロッパでもガーリーなもの、たとえば少女っぽいものや、おばあちゃんの可愛さを感じられるものを探してピックしているという感じです。
― 仕入れるアイテムはどんなものが多いですか?
古着と雑貨です。古着は倉庫みたいなところを回ることが多いのですが、オランダの蚤の市などにも出かけてアンティークの雑貨を中心に仕入れています。古着もここにあれば買い付けたりもします。
この蚤の市も情報があまり見つけられないなか、日本である程度調べて行ってみてやっていればそこで買い付けるみたいな感じなので、ここでも体当たりでやっています。買い付けるもののストーリー性というか、お客さんに「ここで見つけものだよ」というのを伝えたいので、そういうものを探しながら歩いています。
― お店はどんな特徴がありますか?
商品の背景にストーリー性のあるということを重視しているお店です。
古い映画のワンシーンに出てきそうな雰囲気とか、ヨーロッパでおばあちゃんがやっているアンティークショップのような雰囲気で、映画と海外と古着という自分の好きなものが組み合わさってできている感じです。
― いつもはどんなファッションが好きですか? 自分の好きな古着ファッションとは
私自身、映画が好きで大学時代は映画を勉強していたこともあって、映画のような世界観があるお店が好きで、同じように古着も世界観を感じられる雰囲気のものが好きです。
― どのような洋服が多いですか? そしてこだわりはありますか?
今は洋服と雑貨半々ぐらいのバランスで品揃えしています。
洋服は主にガーリーなレディースのアイテムで1つずつ厳選したものを並べているという感じです。ワンピース、ホワイトブラウス、スカートなどが多いです。
アンティークのナイトドレスも多く集めていて、中には1900年代のものもあります。
雑貨は、アンティークの食器類からアクセサリー、レースとかボタンとか、ソーイング系の小物、あとはぬいぐるみも多いですね。ぬいぐるみは人気でいつも置いてあります。
例えば、猫ちゃんのぬいぐるみはシュタイフといって、ドイツのテディベアを発祥したブランドのものです。
有名なコレクターズアイテムともいわれているものでアンティーク好きな方は、集められている方も多いです。 黄色いタグが付いているのが目印の人気のアイテムです。
中は綿ではなくウッドチップなどが入っていることが多いです。
少し硬い感じで、一つひとつ手作りな感じが魅力だと思います。
食器もたくさんありまして、お皿は1900年代初期の珍しいもので宗教画が描いてあるものだったり、実用的な1980年代の使いやすいマグカップとかもあったりします。
アンティークが好きな方もアンティークはわからないけども可愛いものが好きな人にも
おすすめのものがあります。
刺繍のニットもおすすめで、ヨーロッパのチロルのアイテムで刺繍が特徴的だったり、ボタンもヨーロッパのシルバーボタンが可愛いんです。
― 綺麗にメンテナンスされていますが、どのようにしていますか?
お手入れはすごく気を使っていて、洗濯はもちろん穴空きのようなダメージも一点一点きれいにしてからお店に並べるようにしています。
― 客層や年齢層は? 接客はどのようにしていますか?
客層は少し高めかもしれません。20代後半ぐらいから、おばあちゃんまでいらっしゃいます。あと親子連れの方もいらっしゃいます。
ある程度、古着に携わってきた方とか、元々アンティークが好きな方が多いのですが、Vintage.City は若い方もたくさんみてくれていると思うので、若い方にも興味を持ってもらえると嬉しいです。接客は、あまり接客をしている感覚がなく、会話をしているような感覚です。
お店も小さいですし、一人一人と会話をするようにしています。一点ものばかり扱っているお店なので自分だけのお気に入りを見つけてもらえると嬉しいです。
若い方にもアンティークを好きになるきっかけになってもらえれば嬉しく思います。
― 読者の方にお知らせなどありますか?
2023年9月9日(土)10日(日)に高円寺でPOPUPをやります。
東京で初めてのPOP UPになります。ヨーロッパで買い付けた雑貨や一足早く、
可愛い秋のお洋服を持って行きます。東京の方にもANNAを知ってもらえたら嬉しいなと思います。
日時:
2023年
9/9(土)12:00-20:00
9/10(日)12:00-18:00
会場:ハナタバ
東京都杉並区高円寺南4-3-12
(高円寺駅 南口から徒歩8分)
鈴木さんが大切にしているお店の世界観やストーリーのある商品というものが、存分に伝わるショップだと感じました。
そしてPOPUPも昔憧れを持った街、高円寺に今度は古着屋として戻ってくるというのはきっと感慨深いことだと思います。
ANNAもPOPUPもみなさん是非足を運んでみてください。
ANNA
住所 : 宮城県仙台市青葉区大町2丁目14−11 ファーストステージ 202
Open : 12:00 – 18:00
Close : 水曜日
Editor:伊藤孝法
ファッション、メンズビューティーを中心に執筆活動をするフリーライター。中目黒のセレクトショップOUTPUTオーナーでもあり、2014年WWDファッショニスタ100人がリコメンド!に参加。北海道でFM番組のパーソナリティーも担当している。