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ショップ紹介

【所沢市・GOATco.】 古着をきっかけに、もっと家族とすごす時間を- 古着屋オーナーの"First" Vintage vol. 34

10ヶ月前閲覧 477

≪今回取材をしたのはこんなお店≫ 

埼玉県所沢市の住宅街の中に位置する「GOATco.」。一見すると普通のお家のようですが、こぢんまりとしたガレージライクなスペースにキャンプアイテム×古着がズラリと並べられた、知る人ぞ知るお店です。キャンプやアウトドア、そして古着への想いについてオーナーの原島さんにお聞きしました!

見出し1:原島さんの"First" Vintageを教えてください!

最初に購入した古着は‥‥ 【ラルフローレンのオックスフォードシャツ】

※ 画像はイメージです

—— 初めて購入したアイテムについて教えてください。

出身は入間なのですが、高校生になって小平市にある学校に通い始めると、都内に住む友達ができたんです。彼らと一緒に渋谷や原宿に遊びにいくようになり、古着屋さん連れて行ってもらったのが古着との最初の出会いでした。

ヴィンテージやUS古着・アメカジを中心に揃える、いまはもうなくなってしまった原宿にあった名店。そこで見つけたのが、ラルフローレンのオックスフォードのボタンダウンシャツです。

当時なかなか手に入らなかった人気のアイテムで、定番のポニーではなく胸元に紋章の刺繍があしらわれたデザインでした。

店内は欲しいものだらけ。ヴィンテージのリーバイスがたくさん置いてありましたが、高校生だった自分になんとか手が届いたのがそのシャツでした。

—— 店を立ち上げるまでのいきさつを教えてください!

市役所に勤めていたとき、上の子が生まれたのを機に長期の育児休暇を取ったんです。それがきっかけで仕事や人生に対する考え方が変わり、夫として父として、家族の大切さをあらためて思い知るようになりました。

家族ともっと一緒にいられる時間をつくりたいと、25年間勤めた市役所を退職。もともとアウトドアが好きだったことから、令和元年の4月7日に、キャンプなどで使用するルーフテントの輸入・販売と並行して、いまの場所に古着屋をオープンしました。

実は学生時代に、実家近くにお気に入りの古着屋があって、そこで働くコワモテのお兄さんに憧れていろいろ手ほどきを受けるうち、そこに就職することを本気で考えたことがありました。

結局、市役所で働く道を選びましたが、古着に関わる仕事がしたいとずっと思い続けて現在に至っている感じですね。

—— 店名の由来について教えてください。

アメリカンフットボールが好きでよく観戦しているのですが、史上最高の選手のことを「Greatest Of All Time」の頭文字をとって「GOAT」と呼んでいます。これに、「カンパニー」だったり「キャンピングアウトフィッターズ(キャンプ用品店)」だったりといった意味で「.co」を付けて、「GOATco.」としました。

見出し2:「清潔感あるガレージセール」をコンセプトに心地よい時間を

—— インテリアで気をつけていることはありますか?

もともと趣味の自転車を置くために土間にリノベーションしていたので、ガレージっぽい感じにしたいと考えていました。大工さんに頼んで側面に板打ちしてもらって、ヴィンテージっぽくカラーリングしています。

清潔感も大切にしていることのひとつ。決して広いスペースとはいえないので、見栄えを重視しなるべく多くを置かないようにして、品物をきれいに見せるよう意識しています。

—— お客様の年齢層は?

30〜40代の男性が中心ですね。場所が場所なので、来店される方は少ないほうだと思いますが、オンラインで出している古着を実際にご覧になるために、「やってますか?」と事前に連絡いただくことが多いです。

—— 接客で心がけていることはありますか?

居心地よく過ごしていただきたいと思っています。お話好きな方ならいろいろご提案させていただきますし、じっくりご覧いただきたい方とは距離を保つなど、お客様の様子に合わせて対応するようにしています。

見出し3:キーワードは「ファミリーファースト」。古着とキャンプをきっかけに家族の時間を

—— どういったアイテムを取り扱っていますか?

アウトドア向けのジャケット/アウターを中心に扱っています。キャンプウェアというより、街着としても使えるノースフェイス、パタゴニア、アークテリクスといったアウトドアブランドのアイテムが多いですね。夏物のジャケット/アウターも続々と入荷してくるので、楽しみにしていてほしいです。

「ファミリーファースト」ということで、カーハートのジャケットなど、キャンプでも使えるキッズ向けのワークブランドアイテムを取り扱っているのもうちの特徴だと思います。

たとえば、子供にノースフェイスやパタゴニアの新品を着せてキャンプに行って汚されてしまうと、「やれやれ……」となってしまうんですよ。ワークブランドやゲームシャツ、しかも古着なら手頃だし、デザインもかわいい。

キャンプにいくからには、子供には思い切り楽しんで欲しい。そんな親目線でピックアップしています。

—— アウトドアアイテム以外では?

スウェットやTシャツといった個人的にも愛用しているアメカジアイテムも扱っています。

スウェットは80〜90年代のチャンピオンがほとんど。いま自分が大型免許を取得中ということもあって、これから夏にかけては、ハーレーのTシャツを取り扱う予定です。

キャンプとアメカジのストック比率は6:4くらい。自分が好きなものとトレンドの重なり合うところをうまく融合しながら展開している感じですね。

—— どのくらいの頻度で商品の仕入れをしていますか?こだわりとあわせて教えてください。

アメリカやタイの友人に連絡してストック状況を問い合わせて、気に入ったものだけを入れています。デッドストックなど、いいものだけを取り扱いたい気持ちがあるので、仕入れのタイミングも量も決めていません。1枚だけ仕入れるということもありますよ。

見出し4:古着はすべてが一点もの。出会ったときが買い時

—— 古着初心者の方に、古着の楽しみ方のアドバイスをいただけますか?

古着を買い始めたときから一貫して思っているのが、古着はすべて一点ものだということ。ビビッときたものがあって、「ここまでだったら、なんとか出せる」という価格だったら、買うべきなんじゃないかと思います。出会いを大切にして欲しいですね。

これまで、買わずに後悔したことが何度もありました。古着は同じものを後で探してもまず出てきません。今でも気に入ったものがあれば、ちょっと高いなと思っても、「出会った時が買い時」と自分に言い聞かせて買うようにしています。

—— 今後、どんなお店にしていきたいですか?

これまでの人生を振り返ると、家族の支えがあってここまでやってこれたと実感しています。私の場合は、たまたま好きだったアウトドアやキャンプが入り口でしたが、古着をきっかけにして、たくさんの方に家族と過ごす時間を増やしてほしいと考えているんです。

古着を通じて、家族みんなでおしゃれが楽しむきっかけになるような、そんなお店にしていきたいと思っています。「ファミリーファースト」のスタンスをこのまま変えることなく、いずれは家族みんなで買い物が楽しめるような店舗も構えたいですね。

古着とアウトドア、そして何より家族との時間を大切にしている原島さん。古着と家族ってなかなか結びつきませんが、お話をうかがっていて新しい発見がありました。お子さんがいる方もそうでない方も、お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ足を運んでみてください。都心から離れた秘密基地のような場所で、宝探しのような気分も味わえますよ!

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GOATco.

埼玉県所沢市上新井4丁目 49−3

営業時間:10:00〜17:00

定休日:不定期営業(御来店の際はメール、インスタ及び電話から事前にご連絡を)

Instagram:https://www.instagram.com/the_goatco/

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エディター:Yoshihiro

ヴィンテージフリークのフリーライター。ファッションEC批評を中心にウェブメディアの幅広い領域で活動中。趣味はひとりで古着屋巡りをすること。好きな食べ物は、うに。

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