古着屋店員インタビュー「服は生き方」 vol.1 下北沢の『古着店 熱田屋』高梨尊さん :飲食店から古着屋の店員に転身!
古着屋の店員さんってみんなオシャレ!
それは他人視点の「似合う服」や「着せられている服」を纏っているからではなく、磨かれたセンスで自分の好きなものを自由にスタイリングすることを心から楽しんでいるからでしょう。
Vintage Cityでは気になる古着屋の店員さんに、古着の楽しみ方や店員としてのお仕事についてお聞きし連載していきます。
記念すべき初回は、『キモい』が最上級の褒め言葉!自己肯定感を高めてくれる下北沢のエナジースポット『古着店 熱田屋』の高梨尊(たかなしみこと)さんです。
自分がカッコいいと思っていればそれでいい!どんな格好をしていてもいい!
下北沢『古着店 熱田屋』店員 高梨尊さん
熱田屋店長の熱田直斗さん(左)と
店員の高梨尊(たかなしみこと)さん(右)
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熱田屋で働かれてどれくらいになりますか?
高梨さん:今年の3月からなので3ヶ月くらいです。
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熱田屋で働き始めたきっかけを教えてください!
高梨さん:飲食の仕事をしていたんですけど、古着が好きで古着屋さんで働きたいとずっと思っていて。
コロナの影響で働いていた飲食のお店が休業になったのをきっかけに色々考えるようになって、この機会にせっかくなら自分がずっとやりたかったことをやろうかな、と思って探していたときに、原宿のROOTの須藤さんに、『どこか人を探しているお店はないですかね』、とお話しを聞きに行ったら、『あ!今度募集するよ』と紹介されたのがきっかけです。
原宿のROOTが元々すごく好きで4年前からお客さんとして通っていたんです。
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古着や服がずっとお好きだったんですね!
高梨さん:気づいたときには服がすごく好きになっていました。以前はお給料のほとんどを服に使うくらい好き。
女の子っぽい服より熱田屋で扱っているようなメンズものを着て、あまりメンズ寄りになりすぎないように自分でコーディネートを組むスタイルが好きです。
スカートとかヒールはあまり履かないかも。
パンツスタイルでブーツやスニーカーのスタイルが多いです。
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古着屋で働いて楽しいこと、新しい発見はありましたか?
高梨さん:高校を卒業してからずっと飲食の接客の仕事をしていて、人と話すのが元々とても好き。それにプラスして今は古着を扱っていて、自分の好きなものを人とお話し出来るのが毎日楽しいなと思っています。
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熱田屋は常連さんの多いお店なので、お客様から話しかけられることの方が多いですか?
高梨さん:飲食では自分より年上のお客様が多かったけど、熱田屋では年下のお客様が多く、10代の子と話すのがとても新鮮で楽しいです。日常生活では10代の子とお話しする機会がないので、こういうふうに今の子たちは考えたり感じたりしているんだ、っていうのを聞けるのは新鮮で楽しいですね。
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お客様からコーディネートの相談をされたりしますか?
高梨さん:私が女だからかもしれないですけど、男の子のお客様から『これってカッコいいですかね?』と聞かれることが多い。
私は自分がカッコいいと思っていればそれでいい!どんな格好をしていてもいい!と思ってるんですけど、女性目線の意見がほしかったり、背中を押してほしいのかな?
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店員さんはもちろんオシャレなセンスの持ち主だけど、お客様は自分のセンスに自信がなかったりどう組み合わせていいかわからない人も多いと思います。
そんな時は店員さんにどんどん相談してもいいですよね!
高梨さん:そんなたいしたことは言えないけど、聞いてくれたら私なりの考えをお伝えします。
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これからの季節にオススメのアイテムを教えてください!
高梨さん:カラーパンツです!夏は白Tシャツや黒Tシャツが多くなりがちだけど、カラーパンツを取り入れるだけで服が自分の色になります。それが面白いところ。
カラーパンツは勇気がいるかもしれないけど、似合わないなんてことは絶対になくて、見慣れないだけなんです。
一歩踏み出して、是非今年の夏にはいてみてほしいです。
カラーパンツは履いている自分も気分が上がりますよ!
男性も女性もカラーパンツを探しにお店によくいらっしゃいますよ。
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接客で気をつけていること、心がけていることはありますか?
高梨さん:お客様より年上なことが多いので、フランクに年上感を出さないように、近い存在でいられるように心がけています。
熱田屋のお店のフレンドリーさを壊さないことを気をつけています。
年上の先輩風をふかすのとかめちゃくちゃダサいじゃないですか笑。
それはないように気をつけています。
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高梨さんは服以外に影響を受けたカルチャーはありますか?
高梨さん:映画がめっちゃ好きです。今日もチャーリーとチョコレート工場の海外のキッズのXLサイズのTシャツを着ています。これは私の中ですでに今年のBest Buy!めちゃめちゃ気に入っています。
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映画Tシャツいいですね!他にもたくさんお持ちですか?
高梨さん:他の映画Tシャツも欲しいです!でもめちゃめちゃ高いです!笑
でも集めていきたいですね〜。
好きな映画でデザインもいいとテンション上がりますからね!
監督ではデビッド・フィンチャーとクリストファー・ノーランの作品が好きです。
「ファイトクラブ」が大好き!ファイトクラブのTシャツは7万円とか8万円とかするんですよ!軽い気持ちで調べたらとんでもない値段で、古着のTシャツってお金かかるんだなぁ、と改めて思いました。
でもやっぱり映画とファッションの関係性は切り離せないので、私は映画からとても影響を受けています。
いつか欲しい!買えるようになったら、買える値段のものに出会えたら買う!という目的を持って常に生きられるのは楽しいですよね!
『古着店 熱田屋』店員 高梨尊さん
Instagram: @miko_tmtkrc
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古着店 熱田屋
東京都世田谷区北沢2-5-7 吉野ビル2F
下北沢駅東口より徒歩3分
03-6450-8794
営業時間 12時〜20時
Youtube: 熱田記念日
TikTok: @atsutaya_tiktok
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