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北九州市小倉にある古着屋「HYBRID25」。ご夫婦で古着屋をオープンさせ、自分たちの経験してきた年代のリアルなファッションカルチャーを発信し続ける、オーナーの長縄(ナガナワ)ご夫婦。90〜00年代の古着を中心に、ストリート、スケーターファッション等を扱い、今の若い世代を魅了している。
そんな長縄ご夫婦に、お店やアイテムについてお話を伺ってきました。
— お店の名前「HYBRID25」はどういった意味でしょうか？
「HYBRID」は色んなジャンルのアイテムを扱っているため、英語で「混合の〜」を意味するhybridと名付けました。
お店自体は2018年11月にオープンしたのですが、カフェを併設したりと、よりハイブリッドでした。今は色々ありながらも、90〜00年代の古着を中心に、アメカジ、デザイナー、ストリートなどを扱っています。
「25」という数字の意味は、1号店が水漏れ被害に遭いお店を移転したので、その際に「2号店」と「25」の語呂合わせで、元々のHYBRIDに「25」を加えました。今は、小倉駅から歩いて5分くらいのところにお店を構えています。小倉駅の表側が商店街なのですが、私たちのお店はその逆側(北側)に位置しています。
福岡は、福岡市内が古着屋も栄えていますが、最近北九州市も古着屋が増えてきて盛んになっています。
— お店をオープンされた経緯を教えてください！
お店をオープンさせてから4年ほど経ちますが、その前は、お互い大手紳士服店・ブティックで働いていました。元々、裏原系のストリートファッションなどが好きということもあったのですが、自分の先輩が独立したことをきっかけに、自分のお店を持つことに決めました。
今は、私たち夫婦の他に20代のスタッフ4名でお店をやっています。
— お客さんはどんな方が多いですか？
そうですね、やはり10〜20代の若い子が多いです。男女比でいうと、9割くらいが男性で、最近は古着を着ないようなファッションをしている女の子もいらしてくれることもあります。路面店なので、入りやすいようなお店作りを意識しています。
SNSも積極的に配信しているので、大分や山口などの県外からもSNSを見てきてくれる子もいますね。オンラインでの販売も行っているので、普段来店できない東京や他の地域の方からも購入いただいています。
— 若い子が多いとのことですが、アイテムはどのようなものが置いてあるのでしょうか？
ジャンルはストリート系から、流行りのアメカジ古着まで幅広く取り扱っています。
ストリート系のアイテムは、supremeから90年代に流行った裏原系のものまで置いています。アメカジ系だと、ハードロックやHarley DavidsonのTシャツ、リンガーTシャツなど今人気のアイテムもあります。最近だと、BIG DOGSというアメリカの動物愛護団体の古着で犬がプリントされているのですが、オンラインや店頭に出すと人気ですぐに売れてしまいます。
古着だけでなく、小物やアクセサリーも扱っています。店内にsupremeのポスター等、インテリアとして飾っているものもあるのですが、欲しいという方には販売もしています！
国内外から買い付けをしていますが、周辺の古着屋さんよりお手頃にご提供できているかなと思います。大体、T-シャツだと3000〜6000円ぐらいが平均価格帯です。
仕入れるときは、サイズに特にこだわりを持って買い付けています。丈の長さや、そでの長さなど、実際の自分で試着してみて格好良く着られるか確認するときもあります。もちろん、状態の良さもチェックしますが、簡単なリペアであれば自分たちでもやっていますし、ブリーチなどの加工を施すこともあります。
— お店の雰囲気を教えてください！
店内はとにかく、物量が多いです笑
前述の通り、一番はお客さんが入りやすいように親しみのある雰囲気作りを心掛けています。大きい家具である試着室をDIYをしていたり、レトロな雰囲気の既製品を置いています。レジカウンターに至っては、フリーマーケットで購入しました。
— 読者の方へ向けて、古着を楽しむためのアドバイスをいただけますでしょうか？
長縄さん(旦那様)：古着はファッションの中の1つだと思っています。正直私自身も、そんなに毎日全身古着を着ているというわけでもないです。なので、周りの意見に流されず自分が本当に良いと思ったものを楽しむことが大事だと思います。
今流行っているブランドやアイテムは、昔の古着から着想を得ていることも多いです。なので、自分のファッションのインスピレーションとしても、古着を楽しんでもらいたいと思っています。
長縄さん(奥様)：私はこのお店を始めてからストリートファッションや古着に興味を持ちました。それまでは、ブティックで働いていたこともあり綺麗めなお洋服が好きでした。なので、逆に今っぽいファッションをお客さんから学んでいるという感覚でいます！Instagram、TikTokなどのSNSも抜かりなくチェックしています笑
私たちは90年代を経験してきている世代なので、そういったアイテムや時代に対してリアルなお話しができると思っています。ですが、実際に「今」のトレンドを作っているのは10代や20代の子なので、それに沿っていくだけでなく新しいファッションを作りだしてくれると嬉しいです。
— ありがとうございました！
お話しの中で、2-3時間くらいお客さんと話し込んでしまうことがあるとおっしゃっていたのですが、親しみやすくずっとお話しをしていたくなるような長縄ご夫妻でした。アイテムも今流行りのものから、コアなファンがいるようなものまで揃っていますので、近隣の方は店舗へ、遠方の方はオンラインから是非覗いてみてください！
HYBRID25
Editor：Ryoka
