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【ROLE.】“その服どこで買ったの?”と聞かれること間違いなし!服を知り尽くすオーナーの古着愛溢れる吉祥寺の名店

1年前閲覧 1,136

品位高くオトナ向けに見えて、実は10-20代の若い人もリピーターとして多く訪れる古着屋【ROLE.】

暮らしの利便性と井の頭公園の緑豊かな自然が共存し、日常生活が華やぐ包容力の高さが魅力の街、吉祥寺駅南口(公園口)から徒歩3分の場所に、古着屋のオーナーとして長年の経験のある林田さんがコンセプトを新たに2017年にオープンしたお店です。

そんなROLE.をご紹介するとともに、林田さんにお話しを伺いました!

【ROLE.】の名前の由来を教えてください!

林田さん : ”ROLE”、役割的な意味です。役者さんが役を演じるように、洋服を通じて新しい自分を作る。

ROLE.の洋服が着飾るアイテムとしての役割を担い、なりたい自分を作る手段として楽しんでもらえたら、と言う思いです。

なぜ吉祥寺にオープンされたのですか?

林田さん : 吉祥寺は他の古着の街より年齢層が高く、若い方も、主張主張!と言うよりは落ち着いた大人っぽいスタイルの方が多いのが特長です。

古着は昔と大きく変わってきていて、自分も年を重ねたことで、今伝えたい事が吉祥寺に合いました。

忙しい街よりもゆったりした街を選びたかったんです。

林田さんは長く古着に携わっていますが、今伝えたい事と言うのはどんな事でしょうか?

林田さん : 仕事柄もありますが、僕自身は好きなものが古着で全身古着。新品を買ったのは何十年も前ですが、時代の流れ的には新品・既成品と古着の垣根は無いと思うので、洋服の一つとして古着が存在していて、一点でも身に着けてもらえる古着を扱いたいのが今の気持ちです。

それは古着のセレクトにも大きく関わってくると思いますが、ROLE.のコンセプトを教えてください!

林田さん : どちらかと言うと、主張は強すぎず、でも古着屋でしか出会えないものを選んで置いています。

そして、素材とデザインは僕の中で仕入れをする時にとても重要視しています。

やはり洋服として扱う限り、見て、”いいな、かっこいいな”と感じるものを手に取ると思うんです。

そして僕が接客をすることで気に入って買っていただいたその後は、着ることで、知り合いやご友人に「どこで買ったの?カッコいいね!」と言われることが、その方にとっては僕より説得力がある。

更に、”気づいたら今シーズンこの服ばかり着ていたよ!”となると、僕が接客だけでは表現できなかったプラスの要素を、その古着やアイテムが旅立ってから発揮してくれている。

そんな着心地が良くて長く着続けたいと思っていただける服を提供したいと言うのが僕の思いです。

実際に若いお客様が紹介で訪れることもありますか?

林田さん : 一度来てくださったお客様がお友達に口コミで伝えてくれたり、ご兄弟で来てくれる方もいます。

まさに服がROLE.の良さを伝えてくれていますね!

林田さん : ”ここで買った服を着ているといつも褒められる”とか言ってくれるとすごく嬉しいです!

気持ちいい買い物が出来て、その服を着たら外で褒められる経験を一度すると、また行ってみよう!となると思います。

初めはとても距離感があるんですよ〜、僕がこんなんなんで。笑

喋り始めたら大丈夫だとわかってもらえるけど、最初は黙っているので、最初は敷居が高く感じてしまう若い方もいらっしゃいます。

上質なROLE.の古着が、若い方にはオトナのセレクトショップのように見えるのかも。

林田さん : ”ぜってーたけーよ”と小声で話しながら入って来られる二人連れの若い方もいらっしゃいますね。笑

近くの通りがお手頃なお店が多いので、その流れで、お!古着屋あるじゃんって来たら、何か高そうじゃない?みたいなね。

見ていただくとそんなことないんですけど。

決して高い値段で付けているつもりはないので安心してください。

お一人でされているのですか?

林田さん : はい。悩んだときは誰か居たらいいなと思うんですけど。

それゆえ危機感もありますよ。

あと何年、店頭に立てるかな、とか。若い人が居ないとここだけ巣鴨みたいになっちゃうんじゃないかと。

絶対ならないですよ!笑 そもそも古着を好きになったきっかけを教えてください。

林田さん : 古着は忘れもしない中学生の時で、映画や音楽などカルチャーから古着に入る人が多いと思うんですけど、僕は一切そこはノータッチで、友人の兄からファッション誌のBOONを見せてくれて、そこから古着の存在を知って古着に興味を持ちました。

母親の影響で、ファッション誌を読まされていた小学生だったので、洋服というものにすごく興味があり、新品のブランドの情報ばかり詰め込まれた子ども時代を経て、その反発で古着に走ったのかも。

古着を知って、店に見に行って、古着のかっこ良さはその時はまだわからなかったけど、ボロボロのジーパンとかから手を出して履いていました。

古着を着る上で参考にしたものは特に無くて自己流で来た感じです。

バスケのスポーツ、スケボーのストリート、映画・音楽のカルチャーから入るとその色・香りがある古着のセレクトになり、店全体にも漂うのですが、林田さんは”服”を一着一着、ガーメントとして見ていらっしゃるセレクトなのだと理解しました。

服を知り尽くしているからこそ、素材感、デザインを重視されていらっしゃる。

林田さん : カルチャー入りではないので、絶対にアメリカもの!でもないし、全部ヨーロッパでもないです。

服を知り尽くす林田さん、現在店頭に並ぶアイテムの素材やデザインについて教えてください!

林田さん : リネンのアイテムが好きで、シャツは開襟タイプが好きですね。

60年代のアイテムは素材感がオールコットンで70年代だとポリエステルが入ってきます。そのポリエステルが入る良さを自分の中で感じ始めたのはここ最近ですね。

着ていて楽、軽い、洗濯した後のアイロン不要。

年とったなーと思いました。笑

林田さん : このスニーカーはイタリア海軍のデッキシューズのデットストックです。

水で滑らない機能性の高いスニーカーです。デザインはシンプル過ぎず派手すぎず、土臭くなくちょっとシティ感があって。

戦場にいてもオシャレに手を抜かないイタリアならではの素材とデザインですよね。

今の注目アイテムはありますか?

林田さん : 毎年新しいことをする、去年は扱っていなかったものを置くと、自分の中で決めていています。毎年悩みますが、、考える時間が楽しいんです。

今年の新しいものは、メンズのセミフレアパンツです。

女性の方はフレアパンツがだいぶ多くなったけど、男性も70年代が来る来る言われて全然来ない中で、ちょっとおしゃれの感度が強い方がフレアパンツをちょっと履いたり、という程度で終わっていましたが、僕もようやく追いつきました。笑

履いてみるととてもいいんですよ。

夏はずっと短パンでしたが、フレアパンツに出会って長いパンツもいいなと思いました。

短パンだとラフになり過ぎるので、トップスは無駄に長袖のシャツを着ていたのですが、長いパンツでスタイルが作れたらTシャツでもOKなので、ROLE.的にこの夏はセミフレアのパンツがマストアイテムです。

セミフレアのパンツを着用したスタイリングは、LOOKBOOKをお楽しみに♪

オリジナル商品かと思う程、すごくキレイです!古着と思えない!

パンツの取り扱いが難しいという話をよく聞きますが。

林田さん : うちはパンツが一番売れます。

値札に年代も書かれているのですね!

林田さん : いいなと思って手にとったものが、”お!こんなに古いのか”と、それも楽しんでいただければ。興味を持たれた方は、”どこを見たらこの年代ってわかるんですか?”と聞いてくださったり、会話のきっかけにもなります。

林田さんが思う古着の魅力は何でしょうか。

林田さん : 古着は時間が買える唯一のアイテムだと思っています。

自分が生まれていない時に作られた服、今から何十年も前に作られた服に特に男性はロマンを感じるので、自分が今生きている時代と違うことがすごく魅力的です。

そんなこともお客様には古着の良さとして伝えていきたいです。

古着をスタイリングに取り入れることの魅力も教えてください!

林田さん : 見た目のことで言うと、既成品は各シーズンにテーマを設けてスタイルを作り上げてくると思うんです。90年代を意識したシルエット、サイズ感の新品の既成品のデザインは本当に90年代に作られたものとはちょっと違います。

どこか今っぽくうまく上乗せして出来ていて、それはそれで今の時代を象徴する良いデザインだと思いますが、そこにリアルなものを入れることで、大好きな90年代をしてみました!と気分が上がるじゃないですか。

服は衣食住としてはどうしても必要なものとしては下のものになってしまう。

でも日々の生活の気分を上げてくれるアイテムで一番手っ取り早く身に付けられるものとしてはすごく力を持っていると思うんです。

着ていることで幸せを感じる、みたいな。

あります!そういう日。

林田さん : ありますよね。笑

勝負服って言葉があるように、幸せな気分になれるものを提供できているなら、この仕事をしている上ですごく嬉しいことです。

素材・デザインのこだわりの他に、ご自身が好きでいいなと思うものとお客様が着てくれるといいなと思うもの、どちらを基準にセレクトされていますか?

林田さん : もちろんどちらもありますが、自分が好きなものだけをと言うのは自分自身は満足するけど、提供側として頭でっかちになってしまいます。

時代は進化しているし、若い人たちが継承して古着という文化を繋いできて、先輩方が形を作り上げてきてくれているので、そこを守りながら、今の人達が受け入れやすいものを意識していますね。

オトナの余裕ですね!

林田さん : 僕の半分程の年齢の方とお話ししているので、”いや、僕の時代はこうだったよ!”と言うのも違うし、”今の子達はこうだからこういうのでいいんじゃない?”もこの仕事をしている限り違うと思うので、そこをバランス良く。

絶妙なバランスですね。でも知らないことを教えてもらえると古着好きの若者は嬉しいと思います。

林田さん : 古いものの良いところ、だからこそのお値段、だけどだからこその古着の背景や特長を伝えていかないと、古着文化が変わっていってしまうので。

今後取り組んでいきたいことはありますか?

林田さん : メンズをメインでやっていますが自分の中でいいなと思うもの、そして頭でっかちにならないよう今の時代を考えて、妥協で商品を置きたくはないです。

その中でこの空間に新しくプラスすると考えると、もう少しレディースアイテムを増やしたいなと思います。

自分の性格上、男性には小さいけど素敵なものに出会ったら仕入れずにはいられないので。笑

今はそんなアイテムをレディースコーナーに置いています。

あとは雑貨系。これ何に使うの?みたいなジャンクなものでも家に置くと様になるのがアンティークの魅力なので、増やしていきたいですね。

明るくそして程よく肩の力が抜けた優しさで迎えてくれる古着屋ROLE.は林田さんのお人柄そのものです。

時を重ねたことで表れる余裕ある風合いと物語、そして服を知り尽くした林田さんの審美眼と古着愛溢れるセレクトは、皆さんの日々のスタイリングをより”自分のスタイル”へと進化させてくれるでしょう。

是非、訪れてみてくださいね♪


ROLE.

住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-15-16 1F

Open:12:00 - 19:00 金曜休み

*金曜日の定休のほかに買い付けなどで閉店している場合があります。

開店しているかどうか、Instagram等で確認してから行くのがお勧めです。

instagram:https://www.instagram.com/role_vintage/

Onlline Shop:https://role-tokyo.katalok.ooo/ja


エディター:上月マキ

Instagram:@__maki_k

フォトグラファー:Kenya Shiina

写真はもちろん、クリエイティブ映像作家としても活動。

MVや企業PVをメインに多彩なジャンルの映像を制作している。

Instagram:@kenya_shiina

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