【沖縄 PEACEFUL VALLEY. 】沖縄のリゾート感にマッチするMade in USA古着 -古着屋オーナーの”First” Vintage vol.5-
沖縄本島中部の位置し米軍の街として栄えたアメリカの風が薫るディープエリア・コザ。そんなコザのメイン通りのパークアベニューに、お店を構えるのが今回ご紹介する古着屋『PEACEFUL VALLEY.』です。
”Made in USA”にこだわった古着屋のオーナー・有永智洋さんにお話しをうかがいました!
有永さんの”First” Vintageを教えてください!
最初に購入した古着は・・・【STETSONのヴィンテージカウボーイハット】
ー 初めて購入したお店やエピソードを教えてください!
有永さん:10年ほど前にアメリカのフリーマーケットで購入しました。
150年の歴史を誇るアメリカのフィラデルフィアにて誕生した老舗ブランド「STETSON-ステットソン-」の最上級素材ビーバーで作られたカウボーイハットです。
色が濃くなっているのは自分で燃やして付けたシミです。
ロサンゼルスのハットメーカーの NICK FOUQUET(ニック・フーケ)がハットを燃やして加工しているのを見て、自分で真似してみました。
ヴィンテージのカウボーイハットは出会いがあれば買い集めていて、PEACEFUL VALLEY.でも取り扱っています。
ー 有永さんが古着を好きになったきっかけは?
有永さん:20 代半ばの時にビーチフェスの制作やアーティストとの仕事を始めたことがきっかけで、カウボーイやヒッピーなどのアメリカンカルチャーを勉強するようになり、今の自分が形作られていきました。
実際ハワイ、ロサンゼルスへは仕事で幾度となく訪れ、現地の空気を肌で感じることができました。
たまたまビーチフェスの仕事を始めたことが全ての始まりな気がしています。
ー カウボーイやヒッピーなどのカルチャーのどんな事に魅力を感じたのですか?
有永さん:単純に古いものがカッコよく見えました。ずっと担当していたアーティストを通して、アメカジ関係の出版社や多くのアパレルブランドともお付き合いさせてもらうようになり、世界中の一流のヴィンテージ業界の人たちと接する機会がとても多くなりました。
ー 古着の入り口がヴィンテージの世界的トップランカー達!!!
有永さん:そんな人達と一緒に居るとハマるのは当然ですよね。笑
ー 実際に古着屋を始めようと思ったのはどうしてでしょうか?
有永さん:今までアーティストのサポートをする仕事をしてきたので、自分自身を表現できる新しいこと始めてみよう、と。
自分が出来ることは何かと考えて、2021年9月に急激に舵を切って2022年7月にこの古着屋『PEACEFUL VALLEY.』をオープンしました。
ー それまではどちらにお住まいだったのですか?
有永さん:東京です。
ー なんと!では沖縄にオープンした理由を教えてください。
有永さん:音楽フェスやツアーで毎週日本各地のどこかを訪れる生活で、行く先々で街を見てきました。
沖縄の中でもこのコザはベトナム戦争の1970年代に発展して、リアルにアメリカ人に対して商売をしていた人がいて、その名残りのあるディープで不思議な街です。
アメリカカルチャーがコネクトする日本の土地はどこだろうと思った時にコザに辿り着きました。
ー 『PEACEFUL VALLEY. 』にはどんなお客様が来られるのですか?
有永さん:国籍も様々ですし、一人で来られる方もいればカップルやグループで来てくださったりと、お客様の層は幅広いです。
地元沖縄の方はもちろんですが、店がある”パークアベニュー”が観光通りで普段全く古着を着ない観光客の方もフラっと立ち寄ってくださいます。
僕自身、音楽の仕事している時にツアーで地方での過ごし方で楽しみの一つが、古着を買うことでした。
ー わかります!私も旅先で古着屋を探して足を運んじゃいます!購入すると旅の思い出としてずっと残りますし。
有永さん:最近そういう方達が増えていると感じますよ。
気付けば僕が着ていた服がほぼMade in USAのものだったので、お店の服も8割がMade in USAで揃えています。
コザの街に遊びに来る方はアメリカ文化に興味がある人が多いので、”わ!アメリカ製だって!”と、リンクするようです。
ー その土地の空気感に合う服に旅先で出会えるとテンションが上がりますよね!
有永さん:(取材時10月時点で)うちだといまだにアロハシャツを購入される方もいらっしゃいますからね。
ー 東京でアロハシャツを買おう!とはあまりならないです。笑
有永さん:「着て帰ります!」とか「明日着ます!」という方がとても多いです。
ー お店に置いている古着の特徴を教えてください。
有永さん:コンセプトは基本的にアメリカ製で揃えているのが大前提でどこにでもあるモノはあまり置かないようにしています。
ほとんどが1万円以下で、Tシャツが3000円台とかシャツも4-5000円が価格帯です。
アメリカ製の古着は価格が上がるので東京よりかなりお値打ちだと思います。
オールドなアメリカンカルチャー、カウボーイ、ネイティブアメリカンの背景ストーリーを理解しながら、僕が今一番カッコいいと思っている古いヴィンテージに新しいものを取り入れつつ、土臭くなりすぎずに都会の風を入れたスタイルを発信しています。
ー 流行りのブランドやデザインの古着、特定のターゲット層に向けて始めていらしゃらないですね。
有永さん:はい、違いますね。僕がいいと思うものを置いていたら来てくれる、という信念です。
メンズ限定にもしていません。かわいい女の子の服もたくさん買い付けています。
男の子も、女の子も周りに流されない自分のカラーを持ったお客さんがたくさん来てくれるといいなぁと思いながら洋服をセレクトしています。
LAの風土でもあるメキシコの香りがするアイテムやハワイで買い付けたトロピカルな花柄も多いです。
ー まさに南国の沖縄でぴったりの服で、”この服を着て街を歩きたい!”となりますね。
普段古着を買わない人が訪れるのも納得です。
有永さん:「初めて古着を買いました。」という方の最初の入りが、アメリカで買い付けてきた古着ではなく、アメリカ製の古着であってほしいな、と。僕がそうであったように。
小さいお店だけど、コツコツとカッコいいことを発信していって沖縄の地元の子達に向けても色んなことが出来たらいいですね。
ー 外国人だけでなく日本人も沖縄が大好きなので、これから観光客が一気に増えそう!
有永さん:パークアベニューはヤシの木や、LAにたくさん生えているブーゲンビリアの花が咲いていて、本当に海外に来たみたいな気分になれる場所です。
ー お店にカフェスペースもあります???
有永さん:僕の実家が喫茶店で中学生くらいから手伝いをしていて、物件に厨房があったのでコーヒーを提供しています。
大家さんのピアノが置いてあって、部活帰りの女の子たちが10人くらいでピアノ弾きながら合唱して帰っていったり。笑
定期的に弾きに来るおばあちゃんもいて、古着屋とは思えない光景が日々繰り広げられています。
ー 沖縄に古着屋をオープンして良かったのはどんな事ですか?
有永さん:最近すごく思うのは、日本中の人と話すのが楽しいです。これは沖縄の古着屋じゃないとなかなか出来ないことですし、お客様も沖縄に来ているから店員と話そうという気になると思います。
最近は外国人観光客も増えて、旅人と繋がりが出来るのが楽しいです。
ー 有永さん自身が人との繋がりを大切にされていらっしゃいますね。
有永さん:店名の『PEACEFUL VALLEY.』は平和の渓谷という意味で、ここのコザにオープンしたのもアメリカ人ともっとコネクトしたいと思ったんです。
そして、今後たくさん沖縄に来ると思われる世界中の方とも国籍関係なく仲良くなっていきたいですね。
古着屋の店として今後、アメリカの方達ともっとモノを作りたいです。
今年の初めにハワイに1ヶ月ほど滞在して、お店のロゴを絶対にアメリカ人に作ってもらいたくて、現地でデザイナーを探して直接会いに行って作ってもらい、そこで一つハワイと繋がれたと思いました。
次はロサンゼルス、そしてアメリカの全ての州の人とクリエイティブなことでコネクトしていきたいです。
そんな事が実現したら、ここがもっと平和な谷になるんじゃないかな、と思っています。
沖縄の古着屋ならではの、ビーチリゾートにぴったりな古着が見つかるPEACEFUL VALLEY.
アメリカ西海岸カルチャーに精通した有永さんのヴィンテージ談義は全てとても面白いです!
沖縄にお住まいの方はもちろん、皆さん、沖縄旅行に行かれた際は是非足を運んでみてください♪
PEACEFUL VALLEY.
PEACEFUL VALLEY. - 7.14.2022 沖縄・コザ パークアベニューにOPEN. VINTAGE CLOTHING & COFFEE STORE "PEACEFUL VALLEY." (ピースフルバレー) 70年代カリフォルニアのビーチショップをテーマにリノベーションされた店内には、80s-90sを中心としたmade in USAの古着や1杯ずつ挽きたてのコーヒーをゆっくりと楽しむことができます。 ご気軽にお問い合わせください。 CLOSED 月曜日・第一、第三火曜日 | Vintage.City プロフィール ヴィンテージショップ 古着屋
vintage.city
カジュアルアメリカンレトロストリート
住所:沖縄県沖縄市中央1-36-12
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エディター:上月マキ